レポート

70代の両親と行って来ました 1

公開日 : 2006年03月22日
最終更新 :

以前こちらの掲示板で皆さんに助けていただいた、ひだまりです。
その節は大変お世話になりました。
この度、無事にイタリア旅行を終えてもどってきましたので、お礼を兼ねてご報告させていただきます。
これから旅をする方の参考になれば幸いです。

今回の旅行日程は、7泊9日。参加者は私、79歳の父、76歳の母、そして私の次女18歳の4名。
利用航空会社はKLM、成田→ローマ、ヴェネツィア→成田でした。

さて、高齢の両親は前日に九州より上京し、都内のお店で東京在住の子供と孫達の総勢12名で壮行会を行ないました。
実は全員が一堂に会するのはこれが初めてで、母親はここで既に感激の涙でありました。その日は東京駅近くに私と娘も一緒に宿泊しました。

そしていよいよ出発の日。
実は2日前に緊張のあまりか?熱を出して寝込んでしまった私でしたが、なんとか時間通りにリムジンバスに乗車。成田に向けて出発しました。まさか、のっけから忘れ物をするとは思いもせずに。。。

成田で両替、搭乗手続き、出国審査まですべて済ませ、いよいよ搭乗という瞬間になって、母親が「あら、帽子を忘れた!」と一言。そういえば確かに前夜ホテルの部屋のテレビの横に置いてあったのを見たっけ・・・
母親が部屋のクローゼットの上の棚に置いたらしく、そこは私も父親も部屋を出るとき確認しなかったので、咄嗟に姉に電話していました。
よく考えたら、ホテルに直接電話すればよかったんですけどね。まあ、日本でよかった、と自らをなぐさめました。

さて、飛行機の中は結構混んでいました。
両親を隣り合わせにしましたが、楽しそうにおしゃべりしてて、1回目の食事が終わって暗くなってもあまり寝られない様子でした。
機体が古いタイプで、パーソナルモニターがなかったのが残念でした。

アムステルダムではシェンゲン加盟国への入国審査(イタリアもここで済ませる)で、母親がふらりと隣の列に移ってしまって離れてしまい、ちょっとヒヤヒヤしましたが、なんとか無事にクリアしました。
この「行き先も知らないのに人の流れになんとなくついて行く」という母親の習性には、この後も大いにひやひやさせられました~。

アムステルダムからローマまでは、定刻より早く到着。ただ、風邪のせいで鼻の詰まっていた私は、高度を下げ始めた時から耳がつ~んとして、いくらつばを飲み込んでも通らず、大変な苦しみでした。あんなに耳が痛かったのは初めてでした。
ローマの空港でホテルからの送迎サービスの車に乗った時には、心底ほっとしました。

ホテルはスペイン広場近くの「ホテル・モーツァルト」。
なかなかいいところでした。
部屋は広くてきれい、お風呂もぴかぴかでした。部屋にポットがあって、いつでもお茶が飲めるのがとってもうれしかったです。イタリアではポットが置いてあるホテルは少ないんです。(続く)


  • いいね! 0
  • コメント 6件

6件のコメント

  • 06/03/25 19:04

    お帰りなさい

    ひだまり様
    旅のレポート、楽しく読ませていただきました。

    "観光の中心地、バスタブ付きの広くて清潔な部屋"とても参考になります。

    毎年、両親が私のところに遊びに来てくれるときに、2-3泊程度でヨーロッパの1都市に小旅行に出かけてます。いつもここからのパッケージツアーを利用していましたが、今年はもうちょっと奮発しようかな?などとひだまりさんのレポートを読んでかなり反省。
    母は車椅子に乗っているのだから、もうちょっといいホテルに泊まらせてあげればよかった・・・と。

    毎年「これがきっとここに来られる最後だから」と言う母ですが、今年で8回目。今までは半分聞き流していたのですが、今年はこれが最後かもしれないという気持ちで両親を出迎えたいと思います。

    心温まるレポートありがとうございました。

    • いいね! 0
    • コメント 1件

    Cindraさん

    こんにちは。
    私も最初はツアーにしようかと思っていたのです。
    でも調べてみたら、両親と一緒の旅としては、立地や規模、部屋の広さなどの点でちょっとホテルが物足りなかったのです。追加料金でランクアップできるコースもありましたが、別に5つ星に泊まりたいわけではないし。。。という訳で、面倒でしたが自分で手配しました。

    といっても、こちらの掲示板の評判を聞いて良さそうだと思ったホテルに、直接メールしただけですから、そんなに大変ではありませんでした。

    でも移動や市内観光に関しては、添乗員やガイドさんに付いていくパターンの方が安心で楽チンという人もいると思うので、一概にツアーは良くないとは思いません。それぞれの好みでいいと思います。

    結局のところ、自分で旅行を計画した本人以外の参加者にとっては、行ったり見たりした場所のことをそんなに細かに覚えているわけではないんですよね。両親も、今頃写真の整理で頭を悩ませていることでしょう。笑

    何はともあれ、無事に帰ってこれて、そしていい思い出が作れてよかったと思います。



    • いいね! 0
    • コメント 0件
  • レポート読ませて頂きました。

    お帰りなさい。

    とても素敵なご旅行をされ、ご両親もお喜びのご様子で何よりでしたね。
    二人のお嬢さんの活躍ぶりも目に浮かぶようです。
    ひだまりさんが一番気疲れなさったと思いますが、喜んで下さると吹っ飛びますよね。

    うちも数年前に両親とローマやヴェネツィアを含めた旅をしました。
    当時父は癌を患っており、自分の余命も解っていました。
    「今年で最後になると思うから...」と、イタリア旅行をリクエストされました。
    離れて住む弟にも無理を言い、子供時代以来の家族旅行をしました。
    父には2度目のイタリアでしたが、観光地では「こんなんやったかなぁ...」「ここは変わってへんわ。」と若い頃の記憶を辿りながら楽しんでいました。
    何が有っても不思議のない体で最後まで心配でしたが、無事に旅を終えました。
    出来上がった写真を見ては、後々まで同じ事ばかり話していました。
    それから半年程で逝ってしまいましたが、今となっては皆で最後に旅が出来て良かったと思っていますし、あの時の父の姿がずーっと焼きついています。

    今は父の代わりに年に1度、母を海外旅行に連れていくのは私の役目になりました。
    至って健康体でパワフルな母は、どこへ行っても良く食べ、良く歩き、良く寝ます(笑)

    ひだまりさんの旅行記を拝読して、ちょっぴり思い出して胸があつくなりました。
    同行されたひだまりさんご家族も素晴らしいし、行き帰りのご親族の連携プレーにも泣かされました。

    有難うございました。



    • いいね! 0
    • コメント 1件

    taurasiさん

    うちの両親は現在薬を数種類服用している以外は元気ですが、旅行の可否については前もって主治医に相談しました。万一のために、服用中の薬の名前と内容を英語訳したリストを主治医に作ってもらいましたし、私自身も医療英語の一覧表をプリントアウトして持って行きました。
    もちろん、海外旅行傷害保険ではネット申し込みはできず、代理店に相談しました。

    一見元気そうなうちの両親でさえこうだったのですから、癌を患っていらしたお父様をお連れになったtaurasiさんは、さぞ大変な思いをされたことでしょう。それでも旅行を楽しんでもらえれば、親孝行の甲斐がありますよね。

    そういえば、夜寝る前に飲む薬などを機内でどう調整すればいいのか医師に相談するのを忘れてしまい、父がちょっと悩んでいました。夜の次にまた夜を飲むことになったりするのですが、結局現地の生活に合わせて機内では寝る前の薬を抜いていたようです。体調は大丈夫だったのですが、実際はどうするのが一番良かったのでしょうか。

    うちの両親は「最初で最後の海外旅行」と言っていましたが、これで自信がついてまた行きたいと言うかもしれません。私もますます勉強しなくてはなりませんね。笑

    • いいね! 0
    • コメント 0件
  • おかえりなさい。

    楽しそうな雰囲気が伝わってきます。いいですね、家族旅行。

    「人の流れになんとなくついていく」これ、私もあるんです。。
    観光地なんかではついつい「みんながいくからあっちだろう」と
    行ってしまいます。まぁそれで到着することも多いですけどね。

    今度はウィーンですか?こちらもいい街ですよ。
    オーストリアは小さい国なので、じっくりのんびり周れるかと
    思います。

    イタリア旅行記、楽しく読ませていただきました♪

    • いいね! 0
    • コメント 1件

    くろっちさん

    読んでくださってありがとうございます。

    「人の流れになんとなくついていく」って、自分ひとりならいいと思うんですけど、引率する身になるとヒヤヒヤしました。
    こちらが地図を確認している間に、どこかへ歩いていってしまうのですから。。。

    ですから、次女が一緒で助かりました。私が支払いや地図確認や誰かと話している間、両親をしっかり見張っててくれました。笑

    • いいね! 0
    • コメント 0件
  • 06/03/22 20:02

    お疲れさま

    お疲れさま。自分たちだけならさして疲れないのに、年寄
    を連れて歩くとどっと疲れが出ますね。思いもしないこと
    をするので。特に男親は体裁を気にする傾向があり、やせ
    我慢をするし。

    なにか荒んでいるなあと思うことが多い中、このような
    報告をいただけるとほっとします。

    貴重な経験がフィードバックされれば、輪も広がります。

    • いいね! 0
    • コメント 1件

    JORGEさん

    その節はいろいろとアドバイスいただきありがとうございました。

    ようやく時差ぼけも解消し、今は大事業を終えた後のような達成感で一杯です。
    心配だった両親のその後の体調も良いようで、安心しました。

    高齢者にとって一番大事なのは、やはり往復の飛行機とホテルですね。
    普段高級ホテルにはあまり縁のない両親なので、3つ星くらいで小規模のアットホームなホテル、立地は駅から遠くても観光の中心地、バスタブ付きで広くて清潔な部屋、という条件で探しました。

    当初はアパートも考えたのですが、日程が決定してみたら1都市に2泊が精一杯だったので、それでは部屋に落ち着く暇もないだろうと思い、設備や治安の安心感も考えてホテルにしました。

    もう少しのんびりした日程にしたかったにも関わらず、私の仕事の都合でこうなってしまいましたが、終わってみると、これくらいがちょうど良かったかもしれません。食事などそろそろ限界っぽかったので。。。

    楽しい思い出がたくさん出来て、本当に良かったです。

    • いいね! 0
    • コメント 0件
  • 退会ユーザ @*******
    06/03/22 17:04

    お帰りなさい♪

    ひだまりさん、無事のご帰還お疲れ様でした。

    Locanda Orseoloはいかがでした?
    気に入っていただけたなら、嬉しいです。

    そういえばあのホテル、エレベーターはありませんでしたね。
    報告するのをすっかり忘れていました。私は最上階のお部屋で、
    いつもふうふういって上ってました。ご両親は大丈夫でしたか?

    上のお嬢さんはヴェネツィアで音楽の勉強をなさっているのですね。
    素敵ですね。

    ヴェネツィアのあたりだけ、先に読んで、残りはこれからです。
    ゆっくり味わわせていただきます。

    • いいね! 0
    • コメント 1件

    ロカンダ・オルセオロ

    とても素敵なホテルでした。
    ラヴリさんのおっしゃるとおり、翌朝にはファーストネームで呼んでくれました。私だけでなく次女も両親も、付き添いで来ていた長女までも。家族経営なんですね。スタッフが皆とてもフレンドリーで居心地が良かったです。

    朝食も素晴らしかったです。
    カプチーノはもちろんのこと、パンやハム、チーズ、フルーツ、シリアルのほかに、一人一人に好みを聞いてアツアツの卵料理を作ってくれました。私はオムレツを頼んだのですが、「プレーン?それともチーズを入れる?」と聞いてくれたり、目玉焼きを頼んだら「1個?2個?」と聞いてくれたり。。。まるで日本旅館のような細やかな気配りでした。

    もう一つ、お部屋にポットがなかったのでダメもとで「日本から持ってきたお茶を部屋で飲みたいのだけど。。。」と聞いてみたら、「ああ、ポットですね。すぐにお届けします」と言って、二部屋ともカップを付けて届けてくれました。

    部屋は3階だったのですが、階段は大丈夫でした。チェックインの時はスタッフが持って上がってくれましたしね。
    エレベーターがあればもっと楽だとは思いますが、あのひっそりとした雰囲気は捨てがたいものがあるので、このままでいいと思います。

    今回はどのホテルも大好評でした。皆さんのお陰です!


  • Re: 70代の両親と行って来ました 2

    さて、2日目。ローマ観光はこの日しかありません。
    両親はよく寝られたと言っていましたが、ホテルを一歩出たら、結構外は寒い。二人のコート(ペラペラのスプリングコート)ではちょっと寒いかなと思いましたが、聞くと「大丈夫」という返事。まあ素直に寒いとは言わないよね。歩く時間を減らして観光することを決め、まずスペイン階段へ。

    スペイン階段の上の教会も、下の広場も工事中。塀で囲まれてたり、工事のトラックが並んでいたりして、狭苦しい感じ。母親は「これが?」と拍子抜けしてました。

    それからアメックスでトラベラーズチェックを現金に換金。手数料がいらないから、これは最もお得な両替方法だと思い、成田での両替は現金を最小限にして、残りはすべてTCにしておきました。ホテルをスペイン広場近くにしていて良かったです。

    そしてトレヴィの泉までゆっくり歩いて15分くらい。スペイン階段が工事中の分、こちらはすごい人出でした。写真を撮るにも大騒ぎ。うるさいシャボン玉売りに父親がキレかかっていました。笑

    朝ゆっくり起きたので、ここでもうお昼。
    いくつか見比べた末、イタリア人客のいたバール(喫茶店)に入り、ピザを食べました。これは安くておいしかった。

    それから少し歩いて、クリナーレ宮殿前から目的の2階建て観光バス110 Openに乗りました。おなじみの観光コースを周るバスで、1日券を買うと何回でも好きな場所で乗り降りできるという便利なバス。
    http://www.trambusopen.com/index.cfm?area=home

    やっぱり上から見てみたいということで、みんなで2階席に上がり、眺めを楽しみました。「降りたいところがあったら言ってね!」と言って乗りましたが、やっぱり歩き疲れたのか、「降りる」というコールはありません。上から見るだけでも充分なんだな、ということでコロッセオなども外観を見るだけにして、ヴァチカンのサンピエトロ大聖堂で降りました。

    ここはみんな大感激していました。厳しいセキュリティーチェックにも驚いていましたが、なんといっても中の荘厳な雰囲気に感動したようでした。

    ゆっくり1時間くらい見学して、降りたところからバスに再度乗り、テルミニ駅(終点)まで行って下車。ここはローマのターミナル駅なので、ビル内にお店もたくさんあります。何か買いたいものがあるかと思って地下の専門店街を歩いたのですが、疲れていて買い物する気はなさそうだったので、スーパーで水やデザートなどを買い、タクシーでホテルに帰りました。午後5時ごろ。

    ホテルで休憩したあと食事に行こうと思ったのですが、レストランへの予約の電話に誰も出ない。。。皆疲れていて、あまり遠くまで歩きたくなさそうだったので、ホテルの1階のトラットリアで食事をすることに決定。結構おいしかったけど、ただ一つボンゴレ・スパゲティだけがやけに塩からかった。味を聞かれたので正直にそう言ったら、作り直してくれたけど、やっぱりしょっぱかった。他はおいしかったんですけどね。ホテルの部屋でさっき駅のスーパーで買ったヨーグルトを口直しに食べて、休みました。

    そうそう、ここのホテル、まだ改装工事中だったらしく、私達の部屋と両親の部屋が別の階だったのです。そんなに部屋数の多くないホテルなんですが、フロントに行くエレベーターと我々の部屋の行き来に使うエレベーターは違うし、迷子になりそうでした。同じ料金なのに、両親の部屋のテレビはプラズマだったのを喜んでいました。

    ローマはそんな1日でした。(続く)

    • いいね! 0
    • コメント 2件

    Re^2: 70代の両親と行って来ました 3

    3日目。
    ローマのホテルに朝8時に世界遺産バスツアーのバスが迎えにきました。
    http://www.kwas.co.jp/sightseeing.html#europe

    8人乗りのミニバスで、しかも乗客は我々4人だけの貸し切り状態。
    日本人のガイドさんが親切で、両親の素朴な疑問に何でも丁寧に答えてくれて、大感謝。

    車中では、高速道路のことやイタリア人の運転上手、電気事情、気候のこと、食事のこと、老人の健康についてなど、本当に何でも話してくれました。お陰で私はちょっとのんびり。
    ところが、次女がドライバーの荒い運転に酔ってしまい、ちょっと元気がありません。

    1つ目のオルヴィエートで素晴らしいドゥオーモ(大聖堂)を鑑賞し、白ワインを購入、2つ目のモンテプルチャーノではキャンティ(ワイナリー)で昼食。生ハムとチーズがすっごくおいしかった。ここでは特産の赤ワインを購入。

    3つ目のアレッツォでは映画「ライフ・イズ・ビューティフル」の撮影場所を歩きましたが、とにかく風が冷たくて立っていられないほど。予約していたサン・フランチェスコ教会の「聖十字架の伝説」を鑑賞した後はお店に入って小物を買い、あとはバールで温かいお茶を飲んでバスに乗りました。

    フィレンツェには予定より早く到着。いいお天気だったので、ミケランジェロ広場に寄り道してくれて、しばし撮影タイム。翌日タクシーで来るつもりだったので、とても助かりましたが、ここでもすごい風でした。

    バスはその後ホテルまで送ってくれました。ホテルは「レレ・カヴァルカンティ」。小さな隠れ家的な貸し部屋で、建物の入り口に看板がありません。素敵なキッチンルームがあり、いつでも好きな時に食事をしたりお茶を飲んだりできます。我々の部屋はこのキッチンルームと隣あわせだったので、便利に使いました。部屋は広くてきれい。お風呂もぴかぴかでした。そして良かったのは立地の良さ。有名な観光地がすべて徒歩圏内なので、途中でトイレに帰れるくらい便利でした。

    夕食は、駅そばのスーパーで買ってきたサラダやハムと、持って行ったパックご飯を温めて、キッチンルームで久しぶりに「ご飯」を食べました。(続く)