まず大丈夫。それでも滞在中に戦争が始まった場合。

ご不安な気持ちはわかります。私は明日夜から5月1日まで訪韓します。キャンセルはしません。 
行く行かないは、自分の判断を尊重すべきですが、情報として参考になればと思い記します。

 中東やアフリカのようなアメリカ市民の被害が及ばない場所とちがい、朝鮮半島では兵士を含む米国市民が多く住むソウル(とその北の東豆川市、抱川市など)が北朝鮮の南部にある拠点からの第一撃の火砲・ロケット攻撃を受けることは避けられません。
 アメリカは全ての北朝鮮南部の基地を先制攻撃することは物理的にできないので、朝鮮半島でアメリカが先制で奇襲攻撃をすることはないでしょう。 
 では北朝鮮が先に韓国を攻撃することはあるでしょうか? 数年前のヨンビョン島の砲撃事件のような局地的な挑発の可能性はあり得ますが、ソウル市民を攻撃するとなれば、金正恩委員長は全世界(中露を含む)を相手に戦争することになります。それは、ありえません。テレビが報じる以上に金正恩委員長は賢く、取引に長けていると思います。朝鮮労働党も委員長本人も、体制の維持が最大の目標です。先制攻撃とそれは両立しません。

 それでも、滞在中に戦争が始まった場合。国連軍、または日本政府は私たちに対して非戦闘員退避作戦NEO(「ネオ」又は「ニオ」と発音)あるいは邦人救出TJNOを行います。「非戦闘員」とは私たちの事です。行く前に外務省HPから「たびレジ」登録するといいでしょう。 メールでNEOやTJNOの飛行機や艦船が何時にどこから出発するかの情報や連絡が来る可能性があります。インターネットが使用出来る環境であれば、日本大使館HPにNEO/TJNOの手順や集合場所等が出ることになっているので確認します。
 なお、インターネットの無い時代でもアフリカの内戦地から何人もの日本人観光客がNEOでフランス軍や国連チャータ機などで安全に脱出しています。イランイラク戦争では外務省オーダーのトルコ航空機で日本人は脱出できました。

 あんじょんさんのプロフィールを拝見しました。多くの海外旅行を経験されているようなので、ベテラン旅行者とお見受けしました。あまり気負わずに、それでいて周囲の雰囲気や各報道機関のソウル支局が報じるニュースなど情報に気にする程度で旅行を楽しむことも、旅慣れた者ができる特権ではないでしょうか。
 

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