レポート

バルカン半島に行ってきました

公開日 : 2006年02月26日
最終更新 :

以下の日程で旅行してきました。

2月9日  関空→(機中泊)
2月10日 →アテネ(泊)
2月11日 アテネ→(車中泊)
2月12日 →ソフィア(泊)
2月13日 ソフィア→(車中泊)
2月14日 →コンスタンツァ(泊)
2月15日 コンスタンツァ→ブカレスト(泊)
2月16日 ブカレスト→シギショアラ(泊)
2月17日 終日シギショアラ(泊)
2月18日 シギショアラ→ブラショフ(ブラン城)→(車中泊)
2月19日 →ブダペスト(泊)
2月20日 終日ブダペスト(泊)
2月21日 終日ブダペスト(泊)
2月22日 ブダペスト→ウィーン(泊)
2月23日 ウィーン→(機中泊)
2月24日 →関空

道中、特に大きな事故・事件に遭うこともなく、楽しい旅になりました。
計画立案の段階では、この掲示板の皆様に大変お世話になりました。まず、お礼を申し上げます。

以下、気がついたことやお勧めしたい町・ホテル・店などについて雑然とですが書き連ねて参ります。

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3件のコメント

  • おすすめ♪

     ネット環境のトラブルで間が開いてしまいました。

     今回の旅行で良かったホテルやレストラン等について書きます。

    ●ソフィア
    ・ホテル「リオン」
     「歩き方」にも紹介されている三ツ星ホテルです。
     外観は伝統的な建物のように見えますが、改装が済んでいるようで、カードキーや作り付けのエレベーターなど、設備は最新のものが揃っています。フロントのスタッフには英語が通じ、応対も親切でした。

    ・セントラル=ハリ
     バーニャ・バシ・ジャーミャの向かいにある、食品関係中心のショッピングセンターです。地下にはカフェテリア、一階には肉屋や八百屋、酒屋や総菜屋などが多数、二階の北半分には軽食のテイクアウト店が多数とテーブル席、南半分には雑貨等の店が複数入っています。ご存知のとおり、ブルガリアはキリル文字を使っているのでレストランでも市場でも注文をするのに苦労しますが、ここなら食事もお土産探しも簡単に済みます。もちろん、食べ歩きにも最適です。

    ●コンスタンツァ
    ・ホテル「マリア」
     駅前の公園を横切った先にあります。「歩き方」にも出てくる新築の三ツ星ホテルで、室内設備が充実しており、何より部屋がとても広く出来ています(通常のツインで5メートル四方、これに浴槽つきのバスルームと2メートル四方くらいのエントランスがつきます)。料金はこれで40ユーロと、宿泊施設そのものに限って言えばコストパフォーマンスは今回の旅行で一番でした。中心街から距離があること、朝食つきではないこと、レストランがやや貧弱なことなど、多少の問題はありますが、鉄道を利用してコンスタンツァを訪れるなら利用価値は大きいと思います。

    ・ホテル「クラス」のレストラン
     遺跡公園の近くにある三ツ星ホテルで、こちらも「歩き方」に掲載されています。寒かったのでとりあえず温まりたいと、味には期待せずに駆け込んだのですが、大当たりでした。ピークを過ぎた時間だったこともあるでしょうが、ウェイターは付きっきりになってメニュー選びの相談に乗ってくれましたし、味も最高でした(特に、牛肉と野菜のチョルバが素晴らしかった)。

    ●シギショアラ
     ここは、街全体がお勧めです。
     小さな丘の上の城壁に囲まれた旧市街を中心としたこじんまりとした街で、大きな城郭や博物館があるわけでもありませんが、中世の姿がほぼそのまま残された街を散歩しているだけで心が癒されるような場所です。
     世界遺産に指定されたこともあってか、古い建物を改装した新しいホテルやレストランができており、治安が良いことも含め、滞在しやすい街です。最低2泊はして、時間を忘れて楽しんでください。
     なお、私はこの掲示板で紹介されていたホテル「ステアウア」に宿泊しました。この街の老舗ホテルで、建物は立派ですが、老朽化が進んでいて、セントラルヒーティングの効きがひどく弱い、シャワーの水圧が低くて温度調節も難しい、といった難点がありました。また、レストランは閉鎖されており、貸しホールとしてバーゲンセールの会場になっていました(冬季だけなのか、完全に廃業したのかは不明)。ただ、フロントのスタッフは親切で英語も通じ、観光の相談やタクシーの手配などにも応じてくれましたし、旅行会社や電話局、複数のレストランが付近にある利便性、何より、2泊で110レイ(約30ユーロ)の料金は魅力でした。設備の快適性を求める人にはお勧めしませんが、少なくとも冬以外の季節に宿泊する分には悪くないホテルだと思います。

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  • 現地の鉄道について

    長距離移動は全て鉄道を利用しました。バルカンフレキシーパス(1等ユース)を購入していたため、ギリシャからルーマニアまでは1等、ハンガリー以降は2等を利用しましたが、概ね快適でした。
    ただし、若干のトラブルや不快なこともありましたので、記述します。

    ・アテネ~テサロニキの寝台車
     1等寝台をシングルユースしました。新車らしく、車内は極めて清潔でしたが、暖房のせいか個室内部が異常に乾燥していました。室内に洗面台があったので備え付けのタオルをびっしょりと濡らしてハンガーに吊るしておいたところ、翌朝にはちょうど良いおしぼりになっていました(笑)。
     また、車内にはシャワー室もありましたが、個室のドアには外からは鍵がかかりませんので、1室を2名以上で利用する場合以外はシャワーは諦めた方が良いでしょう。

    ・ソフィア~ブカレストの寝台車
     寝台券購入の際に黙っていると2等の3段寝台にされてしまいます(結局、その晩は同室の客はおらず、車掌が中段のベッドを半分引き上げてくれたため、快適に過ごせましたが)。
     また、パスを車掌に渡す際、日付を書き忘れていたところ、車掌が勝手に乗車当日の日付(19時以降に出発する夜行列車に乗る場合、翌日の日付のみを書き込むのがルール)を書き込まれてしまいました。抗議したところ、翌日分の料金は払わなくて済みましたが、日付を訂正することはできないため、ブカレストから乗り継いだコンスタンツァ行きのICの切符は正規料金で買う羽目になりました。

    ・ブカレスト~ブラショフのラピッド
     トーマスクックでは「RM」と表示されている列車です。
     この列車はドイツ製の最新車両らしいのですが、本来は近郊型車両らしく(同じ車両をギリシャで見かけましたが、アテネ近郊の普通列車として用いられていました)、スピードは出るものの座席が小ぶりで前後左右の間隔も狭く、荷物を置くスペースも小さいため、発車直前に乗り込むとかなり窮屈な思いをする羽目になります。私はブラショフまでの2時間強しか乗りませんでしたが、エコノミークラス症候群になるかと思いました。ブカレスト~シビウ(5時間以上)といった路線にも用いられていますので、知らずに乗ると悲惨なことになります。

    ・ブラショフ~ブダペストの夜行列車
     駅の窓口で、寝台車やクシェットの予約は前日までしか出来ないと言われ、2等座席車(しかも、運悪く6人部屋に5人)で一夜を明かしました。ブカレストでは、同宿の日本人が駅外のCFRのオフィスで当日の朝、国際列車の寝台を予約できたので、その違いがよく分かりませんが、寝台は早めに予約したほうが吉でしょう。

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  • 安全・治安について

     幸いにも、私自身が犯罪の被害に遭うようなことはありませんでしたが、雰囲気の良くない場所などはいくつかありました。

    ・アテネ
     特に危ない目には遭いませんでした。ただ、オモニア広場付近のホテルに泊まったのですが、付近の路地裏など、かなり寂れて雰囲気の悪い場所がありました。ホテルのフロントに危険な場所を確認し、以後は近づかないようにしましたが、夜遅くなどは迷い込むとかなり怖いと思います。深夜の便でアテネ入りする場合は、徒歩でオモニア広場周辺のホテルに行くのは避けるべきだと思います。
     また、アテネの鉄道駅の待合室には物乞いなのかロマの人々なのか単なる酔っ払いなのかよく分からない、感じの悪い人々が出入りしていました。1等利用客には専用待合室があり、そちらには入って来ませんでしたので、1等のチケットやバルカンフレキシーパス等を所持している人はそちらを利用すべきでしょう(ただ、異常に空気が乾燥していましたが)。

    ・ソフィア
     中央駅で下車した直後、宿やタクシーの客引きにしつこく声をかけられたくらいで、危険を感じることはありませんでした。ただ、夜は出歩きませんでしたので、夜間の治安等についてはコメントしかねます。

    ・コンスタンツァ
     駅にはタクシーの客引きがいたくらいでさほど危険は感じませんでした。中心街は、遺跡公園から北西の商業地域は賑やかで雰囲気が良いのですが、反対側の旧市街は人気が少なく、崩壊しかかった家などもあり、物乞いの子供が多数出没していました。見どころも旧市街に集中しているのですが、注意が必要です。

    [以下、続く]

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    安全・治安について(続き)

    ・ブカレスト
     ぼろくそに言われることも多い街ですが、思ったほどではありませんでした。
     北駅にはタクシー・宿・ミニバス(都市間のマイクロバス。現物を見ましたが、かなりのボロで、絶対に鉄道の方が良いです)等の客引きが多数出没していましたが、物乞い等はいませんでした。ただ、引ったくりの被害に遭っている人を見かけましたし、置き引きやスリが出没している可能性もあります。
     街は全体に薄暗く、手入れも不十分でかなり汚いです。私が出歩いたのは日中だったためか、さほど危険は感じませんでしたが、同宿した日本人男性は、到着が夜だったため、駅からの道中、恐怖を感じ続けたとのことでした。
     また、バスやトラム、地下鉄などでのマナーはかなり悪く、降りようとする人がいても全く構わず乗ってきたり切符の刻印をしようにも場所を空けてくれなかったりと、私が訪問した都市の中では最悪でした。

    ・シギショアラ
     安全そのものです。夜間、一人で外出しましたが、雪で滑りやすくなった道路以外、危険なものは皆無でした。

    ・ブラショフ
     駅がかなり危険です。宿やタクシーの客引きが多いのは他の都市と同じですが、ここではコンコースがホームレスの棲み処と化しており、異臭が漂っています。切符を買おうと列に並ぶと物乞いが数人寄ってきて、隙あらばお釣りをかっぱらおうとしてきます。駅の横に米資本らしいデパートがあり、そこには物乞いは入ってきませんので、私はそこの2階のセルフサービスレストランで列車が出るまで時間をつぶしました。

    ・ブダペスト
     比較的安全だと感じましたが、地下鉄の駅や地下道などにホームレスが多く、夜は雰囲気が良くありません。また、東駅や西駅にはタクシー等の客引きが多く、駅員が旅行者を彼らに紹介するケースもあります(私は夜行列車で早朝に東駅に着き、両替所を探していると駅員にタクシーの運転手と称する男を半ば強引に紹介され、彼に両替(まず間違いなくヤミ)を頼む羽目になりました。1ユーロ=200フォリントというかなり悪いレートでしたが、手持ちのフォリントが無くては地下鉄にも乗れませんのでやむを得ませんでした。もっとも、後で確認したところ、東駅や西駅の常設両替所のレートはもっとひどかったのですが……。彼には自分のタクシーに乗るよう勧められましたが、友達が迎えに来ていると言って断ったのは言うまでもありません)。

    ・ウィーン
     実質、半日しかいなかったので詳細は分かりませんが、夜間も含め、危険を感じることはありませんでした。

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