元々、今年末の旅行先の選択肢にトルコはありませんでした。
旅行においては芸術や建築を見てまわるのが好きなのですが、イコン等の宗教美術がどうにも好きになれず、旅先においてもどちらかというと敬遠していたジャンルでした。
しかし2年前旅行したロシアにおいて、正教教会を埋め尽くしていた色鮮やかなイコンに初めて感動。
体中ゾクッ、と来ました。
その後、幾つかの国で一級品の宗教画を見てきましたが、どうもロシアほどの感動が無く、いつも通りにしか見えませんでした。
「あの時の感動をもう一度味わいたい」
というわけで探した旅行先がバルト三国。
これらの国にいくつか残るロシア正教教会を見てまわる予定でした。
でも四ヶ月前の手配にもかかわらず、日程の合う航空券はオールキャンセル待ち状態。
旅行先選択が振り出しに戻り、トボトボと旅行会社をあとにする。
新しい旅行先を探そうと入った本屋で何気なく選んで見てみたトルコのガイドブック。カーリエ博物館を埋め尽くしていた黄金に輝くビザンツ美術。
体に悪寒が走るような衝撃。
すぐさま即決。
ここだ、ここしかない!
ガイドブックを買い、イスタンブール行きの航空券をゲットするべく再び旅行会社へ走る。
こちらの航空券も関空発着は軒並みキャンセル待ち。(おかしくない??)
成田発着もほとんど駄目で、正月休みを一日繰り上げるもったいない日程の、しかもお高いJALの航空券をようやく手配。
航空券を手配してしまえば、後は旅行ルートを決めてトルコの情報を調べるだけです。
どうやらビザンツ美術はロシアのイコンの元祖ともいうべき存在らしい。
全身に感じるものがあったのも、なんだか納得。
今回のトルコ旅行のルートは、JTBなどの大手旅行会社のトルコ周遊ツアー
のルートを元に、僕の独断と偏見でアレンジしたルート。
かいつまんでいえば、初心者でも行けるようなトルコにおけるほぼ定番のルートです。
トロイ→エフェス→パムッカレ→カッパドキア→アンカラ→イスタンブール
と、ほぼ輪の形に一周するいわばトルコ版黄金の輪。
久々のアジア方面寄りの国の旅行、ビビリつつ楽しんできました。
天井知らずに優しいトルコの人たち、何度助けていただいたことか。
手口バレバレな手を使う客引きや勧誘そして物売り、後半うっとおしくて「舌抜いたろか」と本気で思っていましたが、役に立った客引きもいくらかおり、いろんなトルコ人がいていろんな一面を見せてくれて、メチャ面白かったです。
トルコ楽しい!!
トルコの魅力にハマリそうな自分が恐い。