レポート

ベトナムで科学啓蒙授業

公開日 : 2006年01月02日
最終更新 :

ベトナム、ハノイの南150kmのタインホアで小学生、中学生を対象に科学の啓蒙授業を行ってまいりました。総勢は16人です。

娯楽とはあまり縁のない話ですので、簡単にいたします。

まずハノイ郊外の平和村に行き、ベトナム戦争のダイオキシン汚染が三世代後に現れており、彼らの多くが脳に障害を持つことを改めて認識させられました。この施設の建設に尽力した何人かの人を知り、身の引き締まる思いでした。

タインホアでは、霧雨の中、小学生が太鼓を鳴らし門から並んで出迎えてくれ、小生など思わず涙腺が緩むところでした。小生は偏光膜とセロテープを使ったモザイク万華鏡の作製と解説を行う予定でしたが、予定の通訳の方が同席できなくなり、作製のみで終わってしまいましたが、彼らの目はキラキラと輝き、また非常に人なつっこく、面白い物を見ることの驚きと感激がストレートに伝わってきて、こちらも大変感激いたしました。この小学校は日本からの寄付金で改築されたのだそうです。

美術の授業と社会の授業の参観もしました。美術は世界の平和を表すような絵を描いていました。小生も黒板に美術の先生の似顔絵を描きました。社会の教科書の地図に描かれている略記号も興味深いものでした。ただ、ゾウの印、バッファローの印、などは覚えていますが、国境の印などは残念ながら忘れてしまいました。

小学校は5年間、中学校は4年間だそうで、国全体ではどうなのか分かりませんが、私立を含めると、この地区(人口は20万人位、農村は含まない)では高校まで100%進学するとのことでした。

区長さん(だったと思います)の息子さんの結婚式の披露宴にも参加し、日本の歌(幸せなら手をたたこう)を歌いました。極、短い簡単なものでしたが、盛り上がり方は凄く、エネルギーに満ち溢れておりました。

ハノイではクリスマスイブでしたが、多くの人がオートバイで繰り出し、グルグルと市中を走るエネルギーに少々感動しました。

ハノイはスモッグがひどい事、今年は水が少なく米の出来が心配されている事、水牛に鋤を引かせる田園風景を見れた事、高級マンション(分譲価格500万円)に関する汚職のある事、横領で死刑(!)の宣告を受けた例のある事、日本の企業で溢れる工業団地の明るい夜景、日本では天然記念物のカブトガニも食べる事、など、印象を羅列しだすときりがありませんし、どうって事のない事ばかりですので、この辺で終わりといたします。

この種のボランティア活動は、いろいろな国を対象に結構あるようです。その気のある方は誰でも参加できるようですので、参加されて見られるのも良い体験になると思います。

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