退会ユーザ @*******
11/05/09 15:38

南チロル=ドロミーティ ではありません

些細なことではありますが、誤解をしている人が多いのでちょっと触れておきます。

南チロルとはオーストリアと国境を接するトレンティーノ・アルト・アディジェ州のアルト・アディジェ地区(ボルツァーノ県)を指します。
ここは第一次世界大戦前、オーストリア領であった所で、住民の多くはドイツ語を話します。

ドロミーティ とは、北イタリアにあるギザギザした尖った峰を持つ山群のことで、その山域の範囲は、ヴェネト州、トレンティーノ・アルト・アディジェ州のアルト・アディジェ地区及びトレンティーノ地区(トレント県)に及びます。

フネス谷は南チロル地区であり、この谷にそびえる山がドロミーティのガイスラー山群 Geislergruppe (イタリア語では Odles )です。

南チロルでドロミーティに属さない山域は、オーストリアとの国境稜線の山々です。

なお、日本では以前「ドロミテ」と呼んできましたが、日本のイタリア政府観光局も、最近は「ドロミーティ」と表記しています。

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1件のコメント

  • Re: 南チロル=ドロミーティ ではありません

    ご説明、ありがとうございます。

    いろいろ関連サイトを見ているのですが、イタリアの
    国内なのにもっぱらドイツ語表記になっているのに
    驚きました。 地名も2カ国語表記ですね。 (スイスに
    は多く見られる現象ではありますが・・・・)

    スイスのドイツ語を話す人は英語もよく話しますが
    (とりわけ観光業関連の人)、この地域のイタリア人は
    そうはいかないのでしょうね。

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    退会ユーザ @*******
    11/05/09 22:38

    観光客として南チロルを訪れる場合の言葉の問題

    交通関係(鉄道、バス、ケーブル類)の人は、ドイツ語とイタリア語の両方を話します。英語を話す人も多いです。
    宿泊業も同じです。ただし、場所にもよるのですが、2星以下のホテルやペンションでは英語が通じない場合もあります。でも、何とかなります。みな親切です。
    住民はボルツァーノ(ボーツェン)などの都市部を除いては、ドイツ語を話す人の方が圧倒的に多いと思います。

    挨拶の言葉を一つ覚えておきましょう。
    グリュース・ゴット Grüß Gott こんにちは
    (この地方、そしてオーストリアからドイツ南部にかけては、グーテン・タークGuten Tagではありません。)