・2019年のベネズエラ(2019年3月)状況-1 からの続きのレポートです
地方都市やトレッキングやエンジェルフォールではそんなに危機感を感じる状況は無かったですが、首都カラカスだけは緊張状態が続くエリアもあるようです。
今回の旅でガイドをしてくれたFelix(カラカス在住)によると、カラカスの中心部は平穏だが空港のある地域はスラムに近く、店舗を壊し商品を強奪する様な犯罪行為が行われている…とのことでした。
また、2019年3月以降は全国停電が頻発しているので、ネットの通信状況も悪く、使いたい時にインターネットが使えない可能性があります。
現在のベネズエラの一番の問題はインフレではなく、国の根幹を揺るがす二人の指導者がいるという点。
ある意味、ロシア(+中国)対アメリカ(+欧州)の代理戦争のようにもなっているようにも感じましたが、ドラッグマネーで腐敗しきった現大統領マドゥーロと反体制派のグアイド議長が大統領の座を争っています。
大半の国民は私利私欲をむさぼる現政権に見切りをつけ新しい指導者を望んでいる様ですが、甘い汁を吸い続けたい方々は容易くはその椅子を明渡す気はなく、そこへロシアとアメリカが首を突っ込み、自体は泥沼化しています。
アメリカはベネズエラから大使館員・民間人も撤退させ、軍事介入もあり得る…という姿勢でベネズエラに対し圧をかけています。
これからベネズエラがどうなるのかはその時々になってみないと分からない…と言うのが現状です。
現在は旅をするにはベストな時期ではありませんが、いつまでこの状態が続くのは誰にも予測できません。
この様な時期に旅をする場合には、信頼できる情報を発信する現地手配会社と綿密なコンタクトをとることが第一条件となります。
現地手配会社が無理と判断した場合には、飛行機に搭乗する直前でも旅を中止する事態になる可能性があること、支払った旅費を全て捨てなければならない状況になる覚悟も必須で、更に現地入りした後も状況は刻々と変わるので最新の情報を入手できるバックアップ体制を確保した上での旅になると思います。