1.番外編 全日空の機内食
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/28620/
所詮、エコノミークラスの話ではあるが、機内食はメインディッシュが焼きそばであろうが、何とかヌードルであろうが、また、何とかライスがいくら付け合わせに付いていたとしても、それとは別に必ず「パン」が付いてくるものだ、と思っていた。
表紙写真の機内食は、カナ書きでこのように書かれたものが出てきたのは初めての経験だったので(ネットで見てると全日空はこのようなカナ書きも多いみたいだが)、思わず撮ってしまったものだが、その後、待てど暮らせど「パン」が来ない。我ながら馬鹿みたいな質問とは思いつつ、通りがかった中国人CAに「Do you have any bread?」と聞いてみたところ、その場では答えずに、しばらくしてから日本人CAが飛んできた。
「お客様、そのハンバーグにはライスが半分くらい付け合わせとして入っていますので、別途、パンをお出しすることはありません。」「でも、普通、メインディッシュが何であろうが、パンはでてくるんじゃないですか?」「誠に申し訳ございませんが、当便にはパンは積んでおりません。」「・・・・」
別にどうしてもエコノミークラスのパンを食べたい、という訳ではなく、ここで終わったのだが、積んでない、とまで言われると・・・。ちなみに全日空の名誉のために書いておくと、エミレーツの「お子ちゃまハンバーグ」みたいなのではなく、それなりの「ハンバーグステーキ」になっていた。残念なのは、肝心な中身の撮影を忘れたため、私とCAのそれぞれの言い分の検証ができないことである。
2.鴨の頭定食
上海に着いた日はホテルへのチェックインが24時を過ぎていため、飲みに行くのはあきらめ、ホテルの近所の福建中路にある適当な食堂に入った。こういう場合、麺とか粥とか飯とか最後の漢字を見た上で、上に肉やら菜やら書いているものを適当に選ぶのだが「鴨○○飯15元」(○○は覚えていない)というのを頼んだ。
そして出てきたのが一枚目の写真の定食である。最初、冗談かと思ったのだが、特に追加で何かが来るわけでもなく、これで終わりである。いやがらせかとも思ったが、後になって「もっとご飯はいらないか?」ということで、ご飯の入ったトレイを持ってきてくれたので、いやがらせでもないらしい。
鶏の脚だけというのは香港でもよく見るので(そして避けているが)知っているが、鴨の頭というのはどう食べるのか・・・ひょっとして、くちばしが柔らかく煮られているかも知れないと思い、くちばしをくわえてかじってみた。(横から写真を撮ったらかなり間抜けな構図になっていたと思う。)ところがガムのようでだめ。次に想像したのがマグロのカマ焼きで、ひょっとすると頬(どこが頬かよく分らないが)とか目の周りに肉が付いていて、それをほぐして食べるのかも。・・・
ところが、鴨の頭を想像してくれれば良いが、頭に肉などは付いてない。そもそも箸で突き刺すこともできない。せめて首の部分が付いていれば、何とか肉にありつけそうだが・・・いろんなところをかじったので、私のよだれだらけになったこの頭は結局食べ方が分らず、これだけ残して完食した。
あとでネットで調べると、「鴨の頭」という料理自体はあるということと、頭を割って脳みそを食べるとおいしい、みたいなことも載っているが、手持ちの道具で頭を割るのは無理であった。で、一体私は何を注文して、どうやって食べるべきだったのか、が今もって謎である。