レポート

ノバスコシア

公開日 : 2005年11月02日
最終更新 :
退会ユーザ @*******

下記の米国ニューハンプシャー州のCOG汽車の話題のところで、内蔵介さんが、カナダのノバスコシア州の事について質問されているので、別の話題をたてて、簡単なレポートを書きます。
http://bbs.arukikata.co.jp/bbs/tree.php/id/42349/-/parent_contribution_id/42349/

10月11日から18日まで州都のハリファックスにちょっと用事があったので、ついでにこの州をグルっと回ってきました。ノバスコシアは大西洋に飛び出した小さな半島です。のこぎりの頭みたいですね。日本人にはあまり馴染みのない場所ですが、日本と同じく山がちで、入り組んだ海岸線、地形的にはなんとなく親しみを感じます。

今回は車でドライブ旅行。オタワから走行5000km、全行程どこをみても紅葉だらけで、紅葉ゲップがでるほど紅葉満喫してきました。カナダの東部の紅葉はナイヤガラ、トロント、モントリオール、ケベックシティのルートしか知られておらず、残念です。

この地域は、17世紀にフランス人が多く移住し仏領とみなされていましたが、ヨーロッパでの英仏関係に直接影響されて、仏人(Acadia人 アケイディアと呼ぶ)の追放、それにかわってスコットランド人の移住と、歴史的にヨーロッパの影響の多い州。アメリカが独立して以来、かわってハリファックスがイギリスの重要な港となったりと、州全体ではスコットランドや英国の影響が強いですね。でもアケイディア人の築きあげた誇りと文化も根付いているような気がします。

なお、18世紀の半ば、英国領となった時、このアケイディア人が追放されて行ったところが、当時はまだ仏領だった米国のルイジアナ。勿論、今では直接血のつながってる人たちはいないと思いますが、同族という意識は強く、ハリケーン・カトリーナの被害への助力を惜しまなかったそうです。

この州の田舎に行くと、殆どがヨーロッパ人を祖先に持つ人ばかりで、オンタリオの都市で人種のモザイクの中に住み慣れてるわたしには、一種の異国情緒を感じました。

続く・・・

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8件のコメント

  • 退会ユーザ @*******
    05/11/04 16:54

    ノバスコシア!!!

     このトピが立って以来、なんか聞いたような地名だなあ、と気になっていましたが、思い出した!!!

     米国滞在中のクリスマス休暇を、ドミニカのプンタカナにあるクラブ・メッドで過ごしたことがあるのですが、そこで知り合った男性がノバスコシアの人でした。

     なんに対しても一言ある人で、私達は「カナダの一家言マン」と呼んでいました。
    「いつでも遊びに来なさい。ノバスコシアに君たちのワインセラーがあることをお忘れなく」なんて調子のいいことを言って、住所を教えてくれないまま別れました。

     日本人は赤毛のアンが好きだねえ。プリンス・エドワード島には、若い女性がいっぱい来るけれど、ノバスコシアには来てくれないね、なんてことも言ってましたっけ。

     それから、干した鱈を使った料理を教えてくれたのですが、そんな名物料理、ありましたか。大変おいしいと自慢していましたが、料理方法は忘れました。確か、鱈の戻し方にコツがあったような・・・。

     例によって、勝手な思い出話で失礼しました。

     しかし、一日1000キロのドライブはすごいですね。せいぜい移動しても300~400マイルの軟弱ドライバーとそのナビ(分担は同じ)でした。

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    退会ユーザ @*******
    05/11/04 17:05

    追加

     なぜ突然そんな昔のことを思い出したかというと、ぼうふらおじさんのケイジャン料理の話を読むうちに、なぜか干鱈のイメージが浮かび、一家言マンの思い出につながったようです。
     紅茶に浸したマドレーヌの香りより、ちょっと落ちますね。

     かちかちのハマグリが入ったキャンベルクラムチャウダーを、ときどき夫に食べさせているららさらまでした。

  • Re:割り込み・・・

    ルイジアナのミシシッピーの河口付近に住み着いたアケージアンが残した料理がルイジアナ名物?ケイジアン料理。 もちろんクラムチャウダーもありますが 南部アメリカに染まって大味の硬く煮詰まったハマグリはいささか興ざめ・・・そんなことはないか、私の食べたのがそうだっただけ・・・かも。

    その昔のマンガ 銀河鉄道333 にでてくる宇宙海賊 キャプテンハーロックの乗っている 海賊船がたしか アルカディア号・・・・?。

    脱線はこの辺で。 失礼おばいたしました。

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    銀河鉄道は3倍の・・

    999です。

    >キャプテンハーロックの乗っている 海賊船がたしか アルカディア号・・・・?。

    松本零士さんは、アルカディアが好きなようです・・・。
    銀河鉄道999などヒット作は読んでいませんが、ザ・コックピットシリーズは愛読書。メカファンは必読書ですゾ。

    ここにも登場する「我が青春のアルカディア」は傑作です。
    クッキーのアルカディアも大好きです。

    スイスの話題は明日にさせてください。
    夏時間が終わったので夜12時すが、つい3日前までは夜1時です。そろそろ寝ます。

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  • Re: ノバスコシア

    どれにどらさん、こんばんわ。

     歌の一説をふと思い出しただけなのに、詳細な説明をありがとうございます。
     長年歌を聞くたびに「どこにあるのやろ?」と思いながら調べもせず・・・いや、ためになります。街ではなく州なんですね。
    また仲間内で自慢できることもあると思います。

    >今回は車でドライブ旅行。オタワから走行5000km、

    すごい。体力ありますね。
    私はシカゴ往復で体力の限界です。
    先週は似た様な距離、デトロイトからオシャワに車で出張しましたが、一泊でした。

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    退会ユーザ @*******
    05/11/03 04:51

    老体に鞭打って

    内蔵介さん、ノバスコシアに関しては、ガッテンしていただけましたか?

    ほんとは、夫は長いドライブ嫌うんです。
    せいぜいオタワ・トロント間の450kmが限度と言うんです。

    飛行機にしようかといつも思案するのですが、
    北米内の旅行だと、経済的理由やその便利さて、
    つい車と決めてしまうんです。
    わたしがではありませんよ。運転手の夫が決めるんです。

    遠くに行くときには、一日目は大体1000kmくらいで一泊します。

    なお、わたしも運転免許はもってて、
    オタワではどこへでも運転しますが、
    長距離は、なぜか夫がわたしの運転を嫌がるんですよ。
    その夫は夫で、極度の方向音痴で、ナビができません。
    ナビをするのが嫌なのかな?
    それで、夫が運転、わたしがナビと分担が決まってます。

    しかしながら、今回はガソリンが高く、飛行機でいったほうが安かったかも。

  • 退会ユーザ @*******
    05/11/02 12:18

    高速フェリー欠航の結果

    今回の旅行の最後のハイライトは、米国メイン州のフリーポートのL.L.Beansでの買い物でした。そのためわざわざノバスコシア州の南端まで行って、メイン州行きのフェリーに乗る予定だったのに(そのほうが時間の節約になるので)悪天候のため欠航。さてどうしよう。フェリーならメイン州のバーハーバーまで3時間、そこから車で2時間のフリーポート。陸路なら、合計17時間はかかるのです。

    でも初志貫徹、ショッピング好きのわたし、どうしても行こうという事で運転手の夫を説得。

    お陰で、今回は行かない予定のファンディ湾(The Bay of Fundy)を訪れることができました。鉄分をよく含んだ赤い土壌のため、湾内の海はピンク色でした。また大西洋側と比べると、平地も多く、農業が盛んで、6月にはリンゴの花がワァーと咲いて綺麗だろうなと思う田園風景の連なる風景。ちょうど雨もやんできて大きな虹をみました。欠航が幸いしたねと夫と共に幸せな気分になりました。

    ここは潮の満ち引きの差の大きさで有名な海。ニューブルンスイック側のホープウエル・ケープ(Hopewell Cape)ではその差は3m。私達が行った正午ごろはちょうど満ち潮の時で、その日の夕方6時ころには引き潮で海底が歩けたのですが、フリーポートのショッピングに目のくらんでたわたしは、待たないで行ってしまいました。

    そんなにしてまでして行ったL.L.Beansでは結局何も買わず、サムソナイトのアウトレット・ストアーで中型のスーツケース購入して、今回の旅行無事終え、帰路に着く。

    陸路余分な時間を取った分、もう一泊しようと思ったのに、なにか勢いづいて、10時間のドライブの末、午前3時無事帰還しました。

    旅行記、おわり!

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  • 退会ユーザ @*******
    05/11/02 12:11

    シーフード・チャウダー事情

    チャウダーの大好きな私達、お昼にはいつもこれです。ノバスコシア州ではケープブレトンのカボットトレイルで入ったお店で食べたのが、大きな魚の切り身が一つドカンと入っていて、あさり、貝柱、小エビもふんだん、それがミルク味のサラっとしたスープだったのです。 同じくノバスコシアのツルロという町で食べたのも実だくさんミルクのサラリ感のスープです。

    ところがですね、カナダのニュー・ブルンスイック州と米国のメイン州の国境あたりで食べた(カナダ側)はいつも通りのトロリとしたのでした。メイン州のフリーポートで食べたのもトロリスープでした。

    あのミルクサラリがノバスコシアの味なのか、はっきりと究明してません。

    そういえば、米国ノースカロライナのアウターバンクで食べたのは、ミルクもはいらないすまし風でした。

    余談ですが、もう一つランチにちょうどよかったのはロブスター・ロール。ホットドッグ用の安いパンに、正真正銘のロブスターの身をレモンとマヨネーズで味付けしてあるのがいっぱいはさんであるのです。パンからあふれるくらい! 安いパンと高いロブスターのイメージの違いが面白かったです。勿論、美味!

    続く・・・

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  • 退会ユーザ @*******
    05/11/02 12:05

    ペギーズ・コーブ(Peggy's Cove )の灯台と世界遺産のルーネンバーグ(Lunenburg)

    coveって入り江のことですね。人口わずか69人の岩場の漁村にたつ小さな灯台。ハリファックスから車で30分くらい。観光客には大人気の灯台で、まるで絵に書いたような灯台です。

    夏は郵便局になって、ここから絵葉書が出せるらしいのですが、シーズンオフで閉まっていました。悪天候だったので、灯台の立つ岩の周りでは波が高く、飲み込まれそう。それが面白かったです。

    ルーネンバーグのほうは、ノバスコシアに世界遺産があるなんて、行くまで知らなかったんです。それで、ミーハーのわたしは、どうしても行ってみなくてはと、はりきって出かけました。

    ハリファックスから車で1時間半くらい。英国の植民地計画に基づいた典型的な町並みで、今でも18世紀の様相をかなり正確に残しているというのが理由らしいです。

    可愛い漁村でしたね。こういう所は、シーズン中に行って、他の観光客とワイワイお店を冷やかすほうが面白い。もう閉まってしまったお店やレストランも多くて、ちょっと寂しかったです。

    続く・・・

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  • 退会ユーザ @*******
    05/11/02 11:58

    ハリファックス(Halifax)

    ノバスコシアの州都ハリファックスでは、大雨。せっかくどこへでも歩いていける便利な場所にホテルをとったのに、レインコートを着て傘をさしても、ズボンや靴がびしょぬれ。あまり歩き回ることもできませんでした。まあ、元々、ここで人と会うのがそもそもの旅の目的だったのだし、来年の8月にはまた来るかもしれないハリファックスなので、観光はあまりしませんでした。

    ここは、米国のボストンとならんで、植民地時代には英国の重要な港だったのです。だから、コモンと呼ばれる緑地帯があったりして、ボストンと雰囲気が似てるかなと思いました。

    「王様と私」を書いたアンナ・レオノーエンズ(Anna Leonowens)は、この物語を書いたあと、カナダに移住してハリファックスに住み、ノバスコシア・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインを創立するのに尽力を注ぎました。色々と批評のある女性ですか、行動派で強い人だったのは確かですね。興味あったのでそのカレッジをちょっと外からみてきました。

    続く・・・

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  • 退会ユーザ @*******
    05/11/02 11:52

    ケープ・ブレトン島 (Cape Breton Island)

    ノバスコシアの北部は陸続きのように見えますが、狭い海峡で離れた島。世界で一番美しい自動車道の一つと言われる300kmのカボットトレイル(Cabot Trail)をドライブしました。山が海に直接落ち込んでできた豪快な海岸線、内陸部は台地で木々は黄金に輝く秋の真っ只中、うんと高地はツンドラの様相、と変化に富んだ景観が興味深かったです。ムースや鹿がのんびりと葉を食んでたり、遠くの海で鯨が3匹泳いでいたりと自然を満喫しました。

    折りしも、島はケルティック・カラーズ・インターナショナル・フェスティバル(Celtic Colors International Festival)の終盤。これはケープ・ブレトンの素晴らしい秋の色を、そこに住むスコットランド人の子孫たちの音楽と共に楽しもうというお祭りです。わたしたちは、夜11時から朝の2時までのコンサートに行きました。その日に演奏を終えたミュージシャンたちが、リラックスした雰囲気で観客と共に音楽を楽しもうという気楽なコンサート。

    スコットランドの音楽って何かご存知ですか? バイオリンやらアコーディオンやらバグパイプやらで、なにやらステップダンスをしたくなるような愉快な音楽。ちょっとバロック風な詩を語りかけるような音楽もありましたね。ノバスコシアの有名なビール、アレキサンダー・キースを片手に、足でステップを踏みながら、音楽を楽しみました。勿論スコッチウィスキーも忘れてはいけません。

    夜は更けて、ほろ酔い加減の帰りの車の中からみた満天の星。昔、遠いスコットランドから来た人も、こうやって厳しい北国の生活に潤いをみつけたのでしょうね。

    そうそう、わたしたちが宿泊したバデック(Baddeck)は、一人有名な住人がいたのです。アレキサンダー・グラハム・ベル。電話の発明者。ベルはスコットランド生まれで、カナダに移住したカナダ人。電話の発明は米国ボストンでしたが、その後はここバデックに居を構え、他にも色々な発明をしたんですよ。

    続く・・・

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    魅せられて

    どれにどら さん、こんにちは。
    どら(^о^) です。

    ついにケープ・ブレトンの話題が出てしまった~という思いです。
    あそこは、私のお気に入りの場所で、これまで誰にも薦めずに隠してきました。
    ていうか、日本から観光客が、遥々行く所というほどでも、
    あるんだけど、ないですよね。

    現在発行されている地球の歩き方には、掲載されているけど、
    行くのは大変だし、ましてや公共の交通機関だけで行くのは、
    気力・体力ともにみなぎるほどに充満していないと、無理では?

    私がケープ・ブレトンに行ったきっかけは、
    ハリファックスの観光案内所で見せられたパンフレットの表紙に魅せられて、
    つい、ターミネーターの有名なセリフを言ってしまったのです。
    私が行くと知ったら、案内所の職員はとても嬉しそうでした。

    行くのも、行ってからも大変だったけど、
    あの時、私にパンフレットを差し出した人には、感謝しています。

    ところで、バデック(Baddeck)に、タクシーはありました?