読者の要求するものが違うことが大きいとおもいますが・・。

タマゴタマゴさん 初め諸兄姉どの

日本でガイドブックを購入する人たち・・つまり海外旅行をしようとする人たちの圧倒的多数がまだまだ乳母日傘のツアーだと言うことが大きい気がします。 アゴ足、布団つき、その上お仕着せ観光で自由時間少々・ ・では行く先々の必要情報の量も知れています。

それと悲しいことに現地の観光についてもかなりの人たちがいわゆる"絵葉書の確認"型ですから、うーん写真で見たのとおんなじだ、やっぱり本物は迫力が違う・・・パチリ、ハイ次。ガイドが歴史を含めてのいわく因縁の弁舌を振るうのもほとんど耳を傾けずにお土産やに群がるか、次の"絵葉書確認作業”への移行をいそぐばかり。

観光のもうひとつの目玉である"曰く因縁”にはトンと無関心な客層の旅行者が、(どなたかのいつも言われるように)個人旅行を含めて多数ですから、それは書くことが少なくなるのは仕方がありません。

まあ個人旅行が増えていますからその分ホテル情報は増え、見かけのツアー費用を抑えるための食事抜きが増えたせいでレストラン情報も増えましたが、本の値段を抑えるためにはページ数を少なくした方が良いですし、コンパクトで持ち運びが便利になります。 売れなければてきめんに再販時期がずれますので、あんまりホットな情報は変わりやすいのであんまり触れない・・でおこうという知恵も働くようです。

欧米の旅行者はツアーといってもほとんどがスケルトンでせいぜいホテルと移動が一緒というタイプがおおく、下手をすると目的国の出入りだけ一緒、または往路だけ一緒なんてすたいるもありますから、ガイドブックに頼る姿勢が最初から異なる・・・と思っています。

この掲示板での質問と回答を見ているだけでも、その傾向は強いようです。本来はガイドブックには書いていないことを質問しているのだと思いますので、出来れば一歩踏み込んだレスポンスを心がけるようにしていますが・・。  

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1件のコメント

  • 多分、早足ハイライト観光が日本人の旅行スタイルなのかもしれませんね。

    ご意見ありがとうです。
    やはり、旅のスタイルは人それぞれとは言っても
    コンパクトに如何に数多くの名所を周るか?が大半の考える
    旅の仕方、王道観光なのですね。
    (営利のこともありますが)
    それに沿った記述が充実してるのが日本では人気のある
    よく出来たガイドブックとなるのでしょうね。

    ここでの個人旅行の旅程相談でも
    日程や訪問先の内容では、大してパックツアーと変わらない
    旅程が多いのにも、もしかしてガイドブックを参考に計画されてるからでは?
    と不思議に思ってました。
    なる程、仰る様に大半が絵葉書や雑誌、テレビでみた風景の現場確認が
    旅行ってことなんでしょうね。
    やはり、ガイド本としての本来の内容は
    外国出版のモノには将来も及ばないのでしょうね。
    (日本人がバイリンガルにでもならない限り)



    話は変わりますが、
    よくこの板で勃発する観光先を巡る言い合い。
    もしかしたら、定番ハイライト観光のみを良しとする立場の人の
    それ以外の観光地を斬って捨てる潔さ?って
    実はそれ以外の場所
    (日本ではマニアックや穴場と呼ばれることが多い
    が現地ではごく一般的な人気スポット)を
    単に知らないだけなんじゃないかなぁ、と時々感じちゃいます。

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    またまた定番の騒ぎが起きるかもしれませんが・・・

    タマゴタマゴさん

    それともうひとつの理由と私が考えるのは、私たちはいつも周りを意識して暮らす、いわゆる<隣り百姓>気質があるからではないかと思います。

    よく言われることですが、世界で最初の海外ツアーはトーマスクック社がロンドンでスイスの山の絵葉書を提示してこの景色を見に行こう・・と募集したんだそうですから、まあこのスタイルを馬鹿にすることはないのですが、でもこればっかりでは今の世の中もったいないと思う人があってもいいのでは、いや 確認作業だけで終わりにするのは勿体無いと思うのがある程度の思考能力をもってすれば当然の帰結だと思うのですが。

    それがそう思わない・・という理由のひとつに、海外旅行へ行った事をひとつのステイタスシンボルと考えることが根底にあるのではと考えるようになりました。ということは出かけた所、見た場所を周りの人が知らない場所へは行っても無駄!と考える結果ではないかと。 取ってきた首の数を誇る首狩り族の戦士のようにまず誰もが知っている<首>、さらにその数。<首>を手に入れることによって手に入れることが出来る"これで私も人並み・・+&”感。 次はだんだん珍しい<首>がほしくなると<首>だけを集め始めます。

    でも何はともあれ初めは・・みんなの知っている場所へ行ったというレッテル<スタンプ>を数多く集めることです。 ですから<スタンプ集めのお得旅>がツアーの主流であり、個人旅行といってもあわよくばそれより安く、沢山の場所へいけたら良いという同じ路線ばかりとなっているような気がします。

    まあ みんな?がそれを望むのだから、それが正しい・・という素朴な民主主義?を持ち込むのならそれもまた幸せではありますが。 

    いろいろな人が住むいろいろな国のいろいろな風物、文化、生活に触れて少しづつ自分のなかに何かがたまっていく・・・そんな感覚を大切にするためはあんまり駆け足では物足りません。 気に入った本は時間の経過を経て何度も読み返す、ストーリーを追うだけの本も楽しいですが、読み込むことで見えてくる世界・・を楽しむ本もあります。いえそんな本を読んで楽しみたいと思っています。

    ガイドブックからなんかずいぶん離れてしまいましたが・・・。