5月9日（水）の夜のことだ。
エジプトのヌエバアから、フェリーで、ヨルダンのアカバへ行った。
フェリーの出発は、3時間20分も遅れ、アカバの港に着いたのは、午後8時半ごろだった。
イミグレーションを出ると、タクシーの客引きが待っていた。
相乗りは、嫌なので、”ＳＰＥＣＩＡＬ”かどうか、確かめて、市内まで、5ディナールで行ってもらうことにした。
ところが、タクシーは、イミグレーションの駐車場を、なかなか出ようとせず、そのうち、助手席に、別の男を乗せようとした。
私が、
「お前は、このタクシーは、”ＳＰＥＣＩＡＬ”だと言ったじゃないか？！」
と抗議すると、タクシードライバーは、
「ＴＨＩＳ ＴＡＸＩ ＩＳ ＳＰＥＣＩＡＬ ＦＯＲ ＭＥ！ＮＯＴ ＳＰＥＣＩＡＬ ＦＯＲ ＹＯＵ！」
と言い返してきた。
私は、怒って、タクシーを降りた。
そのタクシーは、三菱ランサーで、色はグリーン、ナンバープレートは、「５０ ４０４３」だった。
屋根には、「ＴＡＸＩ」と書いた看板を載せていた。
