レポート

体験記

公開日 : 2010年03月24日
最終更新 :

先日フィリピンに行ってきたのですが、この国は警察官でも信用できないということは行く前に聞いてはいたけれど、そして自分としては精一杯目立たないように警戒していった筈なのに、まんまと罠にはまってしまいました。
これからフィリピンに行こうと思っている人もたくさんいると思いますので、私の体験記を参考にして貰い、同じ罠にはまらないようにしてもらえればと思い、この体験記を記すことにしました。
 長いことから、1度にかける文字数が決まっていることでもありますので、適当なところではしょって続きを書きますので、そのつもりで読んでいただければと思っています。

 飛行機に乗り込むとまもなくのことですが、6時10分頃に「後5分ほどで滑走路に向かう予定です」と言って、着水した時の対処などのビデオを流し、電子機器の使用は控えるようにというメッセージを流しておきながら、いつまでたってもそのままで動く気配すらもない。いったいどうなっているのかと思っていたのですが、7時20分頃になってようやくエプロンを離れた。ところが、ちょこっと動いたかと思うとそのまましばらく動かないと言うことを数え切れないほど続け、いったいこの飛行機は飛び立つ気があるのかと言いたくなるほどにさんざん待たせたあげくに、なんと8時8分になってようやくエンジンの爆音が激しくなり滑走を始めたのです。
 遅れた理由は、アメリカからの乗り継ぎの便が遅れたと言うことのようですが、飛行機が滑走路に近づく直前になってようやく思いだしたかのように言ってくれたのだけれど、全く冗談じゃないなという感じでした。
 結局6時15分発のはずが、2時間遅れの離陸となってしまったわけです。
 タイに行った時も30分ほど遅れたけれど、このときには到着時間は変わらなかった。しかし、2時間もの遅れを取り戻すことなどできるはずがないと思っていたら、案の定到着したのは現地時間の11時25分。日本時間では0時25分でした。
 このあおりなのかどうかはわからないけれど、荷物を受け取って外に出てみると両替所がすべて閉まっていたのです。全く悲惨としか言いようがないのですが、お金がないのではどうすることもできない。
 そうした場合の方法はあるはずだと言われるかも知れないけれど、これまでヨーロッパやアメリカそれにタイにも行ったことがあるけれど、みんなどの空港も両替所は開いていたので、どこの空港も両替所は開いているものと思いこんでいたわけです。
 タイに行ったときもフィリピン行きと殆ど出発時間は同じだったけれど、そしてタイの方が遠いので遅れなくても到着時間は深夜になることはわかっていたので、多少不安はあったのだけれどタイの国際空港では何カ所も両替所が開いていて、何の問題もなかったのですっかり安心していたわけです。
 しかし、マニラの国際空港では3カ所ある両替所は全て閉まっていてどうすることもできない。とにかく、ペソが全くないという状態ではタクシーにも乗れないし、ホテルにも行けない。おそらくホテルも前払いを言われる可能性が大だからで、それで通りかかったガードマンらしい制服を着た男に両替所はいつ開くのかと聞くと、9時だという。 もう、到着早々絶望感しかないという状態に追い込まれてしまったのでした。

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5件のコメント

  • Re: 体験記

    この体験記を読んだ人がどう感じるか、考えてから投稿したほうがいいよ。

    初めてのフィリピンで初めての空港に深夜に便が着く。

    全く下調べもしないで、ホテルの手配も、空港までの送迎も手配していない。

    タイはこうだったから、フィリピンもそうだと思っていたと言っても、誰も同意しません。

    エルミタへ言って女の子がかわいかったってのもどうかと思いますよ。

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  • それはそれはご苦労さんでした

    こんばんは

    色々な国へ行かれているようですが・・・

    機内で2時間は大変でしたね、でもたまにははそんなことも、飛びたてない理由はいろいろあるでしょうが、

    機材か天候の調子が悪く、整備か天候回復待ちだと思い、安全を買った事にして・・・


    そして、

    アジアでは一番英語が通じるところなので、タクシードライバーを捕まえて着払いでもOKか聞くなり、

    途中の深夜営業両替所に寄らせるなり、また着いたホテルで立て替えさせるなり(初めてのホテルでも)に着けば何とか

    なるのでは、深夜使えるATMも・・・

    ま、はっつは前回の残りのペソとバーツは必ずタクシー代に持っていますが・・・

    して次の問題は?

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  • Re: 体験記

    etigonotoraさんこんにちは。

    最初はともかく、最後は楽しく過ごされて良かったですね、
    フィリピンにはこれからも通って下さいね面白い国だから。

    最後に、若い日本女性と仲良くなる夢はあきらめて下さい、中高年の男性は
    若い女性の恋愛対象の枠外だから。

    私はとうにあきらめています。

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    Re: Re: 体験記

    bentuoneさん、こんばんは。

    >最初はともかく、最後は楽しく過ごされて良かったですね、

     最後もほんとうはあまり良くなかったのです。
     日本に戻るためにマニラ国際空港について、入り口の所で荷物検査を終えると、とたんに警備の服装をした奴が近寄ってきて、パスポートを見せろと言う。パスポートを見せると、航空券はどうしたという。飛行場に勤めていて、航空券がペーパーレスになっていることを知らないはずがない。明らかに言いがかりを付けてきているわけです。しかたがないので、ポケットにあった小銭の全てを渡すと黙って立ち去っていった。所が、それからものの1分もしないうちに今度は女が近づいてきて同じようにパスポートを見せろと言い、パスポートを見せるとまたもや航空券はどうしたときた。頭に来たので、日本語で航空券はこれだと言って来たときの航空券を指さした。すると女は焦った顔になってこれは違うと言ったけれど、こちらは日本語しかわからないという態度で、あくまでも日本語でこれが航空券だと言い放った。違うと言ったけれど、あくまでも日本語でこれだと言い張った。すると、困惑したような表情になって、黙ってパスポートなどを帰してくれて立ち去っていきました。やれやれと思っていると、またもや警備の服装をしたのが近づいて来て、パスポートを見せろと言う。全く、このごろつきどもめと思ったので、日本語で、また航空券はどうしたと言うんだろう航空券はこれだと言って、先ほどの航空券を差し出すと、面食らったような顔になってこれは違うと言ったけれど、そんなことはこちらも百も承知。文句があるのなら日本語の話せる奴を連れてこいと日本語で言うと、困惑した表情になってこちらを見つめていたけれど、そのうちに黙ってパスポートと来たときの航空券を帰してくれて立ち去っていきました。
     ざまあみろ。日本語で話されたら、対応ができないのだろう。と思いながら、立ち去っていく男の後ろ姿を見ていたものでした。
     全く、どこの空港でもこんなにたくさんの警備の服装をしたのがうろついている空港なんて、フィリピンの国際空港しかないでしょう。しかも彼らは空港の警備をするためにいるのではなく、観光客からお金をたかるためにいるようなものです。
     とにかく、フィリピンに置いては、国際空港の警備の服装をしたのが一番危険でたちが悪いので、奴らが近づいてきたら日本語以外は話さないというのが一番のようです。

    >フィリピンにはこれからも通って下さいね面白い国だから。

     おや。あなたはフィリピン人なのですか。
     おもしろいというのであれば、どのようにおもしろいのでしょう。
     親切で優しい人が多く、好感の持てる人が多いという印象ではあったけれど、そしてとても物価が安いと言うことが良かったことなのですが、おもしろかったか?と問われると、よくわからんとしか言いようがないのです。
     こんなおもしろいところがあるよと言うことがあれば紹介してください。

    >最後に、若い日本女性と仲良くなる夢はあきらめて下さい、中高年の男性は
    若い女性の恋愛対象の枠外だから。

     別に、恋愛の対象だなどとは私も思ったこともないけれど、頭の空っぽな小娘から軽蔑のまなざしで見られるのは気分が良くないわけです。何でおまえのような空っぽの頭の女に蔑視されなければいけないんだ、と腹の中では思っているけれど、馬鹿に言っても無駄なので言いませんが、忌々しさは残る。
     その点フィリピンの女の子は、そんな傲慢な顔つきで人を見るものなんていないので、とても好感が持てたわけです。

  • 水を差すようですが・・

    タクシーで両替所に行ってくれで良かったのではないですか?

    夜なので多少レートが悪かったり、両替のバックマージンをとられることはありますが
    現金が何もないよりはましだと思います

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    ヨークさん、水を差さないで、最後まで読みたいから。

    ヨークさん、水を差さないで、最後まで読みたいから。

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  • 体験記2

     結局為す術もなく、飲まず食わずでロビーの端に置いてある堅い椅子に9時間も座り続けたのですが、9時をすぎても両替所は開く気配すらない。全くなんて言う空港だ。腹が立って仕方がなかったけれど、いくら腹を立てていても仕方がないということで、ここのページで教えてもらった方法で両替所に行くことにしました。
     その方法というのはシャトルバスに乗ってドメスティックターミナルまで行くというものであったのですが、このことを教えてくれた人とは教えてくれた目的が違っていたとはいえ、非常事態です。現地通貨が何もないのでは、何もすることができない。バスにも乗れないし、タクシーにも乗れない。でも、シャトルバスならお金がなくても乗れると思った。それに地球の歩き方の地図でみると、ドメスティックとかかれたところから両替を行っている店が多いと書かれたところまで目と鼻の先の距離にあったからなのですが、シャトルバスに乗ろうとすると、警備の制服を着た空港の係員と思われる男が二人シャトルバスのすぐそばに立っていて、これがシャトルバスに乗るのなら航空券を見せろと言う。飛行機に乗るためにシャトルバスに乗るわけではないので、そのことを正直に話すとちょっと待てと言う。
     待てと言ったあと、警備の制服を着た男は携帯電話を盛んに操作をしているので、こちらのへたくそな英語に業を煮やして日本語の詳しいものにでも来てもらうように手配をしているのかと思っていたところ、すぐにクルマが来て、二人の男が乗ってきたのだけれど、年配の方の男が日本語で「両替所に行きたいんだな。連れて行ってやる」という。しかも、空港の職員は皆首から職員であることを証明するかのようにIDカードのようなものをぶら下げているのだが、この男も首から証明書のようなものをぶら下げていて、こういうものだから安心して任せてくれと言う。この証明書は本物か偽物かは今となっては知るよしもないのですが、どちらにしても大差はない。
     しかし、この時点では、空港の職員だと名乗るものが、両替をする店にクルマで連れて行ってくれるというのです。それもいきなり出てきたわけではなく、空港の警備の服装をして、シャトルバスに乗る者に不審な者がいないかをチェックしている正真正銘の空港の職員の男が手配をしてくれたものなのです。これを信用するのはおかしいというのは相当無理があると思う。
     思わず、まあ、なんて親切なと思って車に乗り込んだのだけれど、クルマが走り出してしばらくしたところで、「待てよ、これはあまりにも話がうますぎる。もしかして裏に何かあるのではないか」という不安が一瞬頭をよぎったのですが、今更どうすることもできなかった。

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    体験記3

     どうも、警官のような服装をした空港の係官が手配してくれたのだということになると、人間というのはどうしてもその制服の持つ魔力のようなものに、無意識に信頼をしてしまうということがあるようなのです。
     フィリピンでは、警官であっても信用できないと言うことは久しい以前から言われ、わかっているつもりだったのですが、いざ、そうした場面に直面すると、ついつい制服の持つ魔力にすべての疑念が押さえこまれてしまい、言うがままになってしまう。
     日本やアメリカのような国では、制服を着た時点で、その制服の持っている影響と言ったものを無意識に感じて、制服を利用して悪事をはたらこう等と考える者はまずいないし、いたとしてもすぐに捕まってしまうので、制服を着た人を信じてもそれでひどい目に遭うなどということはまずありえないのですが、フィリピンという国では遙かな前から、こうしたことが指摘されているにもかかわらず全く変わらないと言うことは、制服を着て不正をはたらいても捕まるということがないからなのでしょう。
     しかし、警官や警備の人間が一番危ないと言うことでは、その国のイメージをとんでもなく落とすことになるに決まっているわけで、まともな国であれば絶対に避けたいと思うはずだけれど、恐らく、わかっていてもどうすることもできないのかも知れません。だいたい、何であんなに他の国の空港と比べても異常なまでにたくさんの警備の服装をした者がいるのかと思うのだけれど、恐らく、様々な理由で雇わざるを得ない状況があるからなのでしょう。雇わざるを得ないから雇っていると言うことはとても強いわけで、多少の不正くらいで辞めさせること等できない、と言うことになってしまうわけです。まさしく、とんでもない仕組みとしかいいようがないのだけれど、これはフィリピンという国にとってもそこを訪れた者にとっても不幸としか言いようがない。

     クルマに乗り込んでから、大丈夫かな、という不安に駆られ始めたのですが、少なくともとんでもないところに連れて行かれるというようなことはなく、両替の店に連れて行ってくれた。ほっとして、近くの店に入ろうとすると、ここではなくこっちだという。どこの両替の店だってかまわないはずなのに、強引に入ろうとした隣の店に引っ張っていく。この時点で、この店と何らかの契約があるのだな。恐らくレートは悪いだろう、という悪い予感は的中して、レートはお世辞にもよくなかった。こんなはずではないと両替商に言うと、4800という数字を電卓に表示して、2万円だから9600だ。これはほかのどこよりもレートが良いと言い張った。日本へ来る直前にインターネットでみたものとはずいぶん違うと思い、それじゃ、他の店にと思ったけれど、実際翌日にエルミタで1万円を両替してみたところ5160でした。だいたい、こうした両替ではどこの国でも端数が出るのが普通なのに、4800などという馬鹿にきりの良い数字が出てきた時点でおかしいに決まっているのだけれど、隣の店に行こうとして隣に立っている男の顔を見ると、先ほどまで優しそうな顔をしていたのが、これ以上ないという威嚇の形相でにらみをきかせているのを見て、はめられたことをはっきりとさとったのでした。はめられたと言うことがわかったからと言って、下手に動いてクルマごとどこかに行かれたのでは大変なことになってしまう。荷物はクルマのトランクに入ったままなので、もちろん荷物を放って逃げるわけにも行かない。警察に言ったところで、警察なんて全く信用できないといわれている国です。荷物が行方不明になるくらいなら、1万円や2万円は安いものだと腹をくくるしかありませんでした。しかたがないので、とりあえず1万円を両替しようとしたのですが、隣でにらみをきかせているやつが、1万円では両替できない。2万円にしろとドスのきいた声で言う。
     この時点では先ほどまで首からぶらさげていた空港の職員であるらしいIDカードのようなものは消えていました。ここからは証明書などより、威圧の方が効果があるということを経験からわかっているものらしい。両替が終わると、男はクルマに乗れと言う。荷物はクルマのトランクに入ったままなので、イヤとはいえない。