Re: 峠越え

調子に乗ってまたまた蛇足・・・おヒマでしたら

グリムゼル峠越えの蛇足に与太話です。

第2次世界大戦のとき、ほとんど全ヨーロッパを制したヒットラーは当然のことですがスイスの掌握を考えます。特に地中海側の掌握にはアルプス越えの交通路を完全に手中に収めることは誰もが考えること。

従属をほのめかして軍事的圧力を高めるヒトラー政権に対して時のスイスの将軍(といっても職業は銀行家ですが）アンリ・ギザンはもしナチスドイツのスイス進駐が行われるならば、全スイス軍をこの地に集結させて、グリムゼルトンネル初め、シンプロントンネルを爆破して徹底抗戦するとの決意を示しました。

交通の要衝であると同時にスイス建国の地アルトドルフとは隣り合わせの山岳地帯です。この地を押さえればスイスは東西南北の通り抜けは出来ません。　得るものと失うものとの差に気付いたヒトラーはスイス進駐をあさりあきらめ、イタリアへの輸送を妨害しない・・という約束だけでにしたそうです。

ちなみに　ギザンの名はジュネーブの通りの名前に残っています。

もうひとつのついでに。　ＥＵ諸国の泣き所は乾季である夏の渇水です。　そこで目を付けたのがグリムゼル峠のマイリンゲン側の谷を丸々ダムにすること。　もちろん再三再四の働きかけに環境と観光(どっちが先でしょうか）を重視するこの国が応ずるわけがありません。

これ以上峠越えの道路を拡充することも拒否しています。その代わり、今まであるトンネルをより長く掘りなおして時間を短縮するからスイスを通過するならトラックも線路を利用しろ・・とがんばっています。

駄言多謝。　　

ブリエンツ泊まりかマイリンゲンＳＴＯＰか・・・トルコーブルーさーん　　付けたし

トルコブルーさん

マイリンゲンとブリエンツの間の電車は１０分ぐらいで結構遅くまであるはずです。　ですからそのままブリエンツへいくも良し（マイリンゲンからブリエンツのホテルに電話するとひょっとすると迎えに来てくれそうな気もします。そのくらいの距離です）、マイリンゲンにも小さなホテルが沢山？あります。

グリンデルワルドやウエンゲンなどの山奥？(昔はです）がまだ開けないうちはこのあたりに英国人を初めとするお金持ちが泊まっていたようです。町の中心には小さなシャーロックホームス記念館がありその前にそれらしい銅像もあります。町は１０分も歩けば通り抜けられますが駅近くの大きなレストラン？は店のあちこちに名物メレンゲを飾り立てています。

静かな町ですがそれだけ。グリムゼル峠を抜けてきた渓谷のゴルジュ沿いのハイキングロードは戦前からの名所ですがいまは寂れて？います。これ用に駅から嬉しいおもちゃのような電車が走っています。

なお　ブリエンツは湖の縁の小さな小さな町？村ですのです。蒸気機関車の山登り　ロートホルン　の基点なのはご存知ですね。

Prof. James Moriarty

湖を眺めながらゆっくり朝食という目的がある以上、予定どおりBrienzに宿泊されるのがよろしいと存じます。その頃はたぶん21時くらいまで明るいでしょうし、（少なくともその一泊は）予約していけばベッドに溢れる心配もないでしょうし。

Meiringenの方は乗り換えの合間に駅前のMigrosで買い物をしたくらいで、さしたる記憶はありません。なお、Reichenbachfälleからホームズと一緒に落ちたのはモリアーティ教授です。

Grimsel・Furkaの峠越えはPTTバスと車（レンタカー）で計二回通過しました。バスによってはFurkaのBelvedereで休憩する便もあったと思うのですが、今回のバスは素通りみたいですね。「 ぼうふらおじいさん」のご推薦もいただいたので、いよいよこのコースをお勧めします。