皆様もご存知の通り、大雪山系トムラウシと美瑛山で10人が亡くなりました。
旭岳からトムラウシ縦走ルートは、森林限界の上の尾根を延々と歩く、大変距離の長い縦走路なので、気温低下の中で動けなくなるとこのような悲劇が起こってしまうのでしょう。
晴れた日の大雪は素晴らしいお花畑の連続で、魅力的な場所なのですが。
ニュースなどでは、気候や天候の問題を取り上げていますが、旅行好きの人間にとっては大きな問題をはらんでいるように思えます。
今回は、山岳トレッキングを扱う専門旅行社のツアーで、大人数とはいえ十分なガイドが同行しているツアーのように感じています。
もし、自分が「今日の天候は出発するには危険かもしれない」と思っても、ガイドの方たちに「留まった方が危険です。出発しましょう」と言われたら、山のルールとしてガイドに従わないのは自殺行為とみなされるでしょう。
しかし、お互いのスキルについては誰も知らないツアーなのです。
ガイド・ツアーの危険性を感じてしまいます。
皆さんは、ガイドの指示に逆らってでも行動を決めることが出来るのでしょうか。
それは、団体行動のルールを逸脱するのは明らかです。
行くのも地獄、留まるのも地獄の究極の選択のような気がします。
亡くなった方のご冥福をお祈りします。合掌。