今朝のニュースによると、次世代TGVが、夜間、パリとストラスブールの間のTGV線を使って試験走行(マスコミ発表)したようです。
で、そのニュースによると、その次世代TGVは電車になるようです。
えっ? 今までは電車じゃなかったの? そう、電車じゃなくて、列車だったのです。
TGVは、先頭と末尾にある機関車で牽引・後押しされていたので、(新幹線のように)電車ではなくて、列車だったのです。でも、今度は、車両と車両の間にモーターを配することにより機関車を廃止し、先頭および末尾の車両にも人が乗れるようにするそうです。つまり、電車になる、ということです。(注)
電車でも、列車でも、どっちでもいいじゃないの、という声が聞こえて来ます。
そこで質問。みなさん、貨物列車といっても、貨物電車とは言わないでしょ? なぜ?
新宿から来て小淵沢で小海線に入るときは、電車から気動車に乗り換えます。(清里駅では何時間待っても電車は来ません) ややこしいことに、小海線には、ディーゼルエンジンで発電した電気でモーターを回して走る車両がいます。あれは 電車? 気動車? JRの答えは、ハイブリッド「車両」です。
諸悪の根源は、明治時代に 汽車 ということばを作り、次いで、列車、電車、気動車という言葉を作ってしまったことにあるように思います。だから、いちいち動力手段を理解した上で、区分して呼ばなければならないことになってしまいます。英語ならすべて train です。フランス語も同様です。
(注)
TGVは、車両と車両の間に「台車」を配置する、特別な構造をしています。従って、モーターは、車両の下ではなく、台車のある「車両の間」に配置されます。