レポート

3泊6日、短期トスカーナの旅(1日ドライブ)

公開日 : 2005年10月02日
最終更新 :
退会ユーザ @*******

駆け足のイタリア旅行から戻りました。
仕事終えた足で成田へ向かい夜便に乗り、
現地に3泊、そしてまた夜便で帰国という3泊6日の旅。

3年ほど前の3月に1度訪れたことのあるアグリトゥーリズモ、
ブリケッラ農園の料理担当者のラウラさんがこの春来日し
料理を教わりに行ったときに、農園のオーナーの宮川氏に、
葡萄の収穫期はいいですよ~、とお聞きして
すっかり行く気になったのがこの旅のきっかけ。

私が、1人で葡萄の収穫期のブリケッラ農園へ行くと話したら、
うちのダンナも連れてって~、と友人が言うので、
(彼女のところには14歳の老猫がいて、2人揃っての旅行は無理。
彼女は10月にバリ島に行くので、今回は旦那様を行かせてあげようと思ったようです)
まあ、日頃から宴会を一緒にやっている仲なので、
部屋さえシングル2つを取れば問題はないでしょうとOK。

ローマに朝着き、彼にとっては初イタリアなので、ローマをざざっと案内して回り、
それから列車に乗って海沿いを北上。
3時間弱でカンピーリア・マリッティマと言う駅に着き、
タクシーで、スヴェレートにある農園に着いたのは夕方7時15分。

その日は、地元ヨットクラブの催し物で、
カンティーナ(ワインセラー)見学と味見の会をやっていました。
貴方たちも一緒にどぞ、と言われ早速合流。

エノロゴ(醸造家)のステファノは、
前回会った時の農民スタイルではなく、ちょっぴりおめかししていました。
オフィスで働く、バルバラちゃんもいつもよりお洒落して。

カンティーナを回りながら、
醸造の方針やワインの造り方(熟成・貯蔵方法など)を説明してくれ、
そのあと、ダイニング・ルームでワインの味見。

味見と言っても、ちょっぴり飲むのではなく、
ワインパーティーなのでした。
初めに白を2種類開けて、そのあと赤も2種類。

食べ物は、ブッフェ・スタイルです。
前菜は、いろいろな種類のブルスケッタ
(ペペローネやポルチーニ、ナス、レバー・・・)
そしてファロ(スペルト小麦)のサラダ。

プリモとして、ズッパ(スープ)とお料理担当のラウラが行ってたけど、
いろいろな野菜や豆が煮込んであり、パンを入れて汁を吸わせてある
全く汁気のない料理。
(リボリータのようなもの)

セコンドには、牛肉をローストして切り分けたものに、茶色になるまで炒めた玉葱を乗せたものと、
同じくローストした豚肉の切り分けたものに、 ソテーしたポルチーニを乗せたもの。

付け合せに、緑と白のインゲンのソテー。

調子に乗って初めからバンバン飛ばして、
ガンガン飲んだら、お腹いっぱ~~~い!!!になりました。

でもドルチェのアプリコット・タルトもちゃんと食べましたよ。

この農園、簡素で美しく、畑は広々としていて本当にいい気持ち。
でもこの夜雨が降ったので、2日は葡萄を収穫できないとかで、
(水っぽくなるのだそう)
翌日は、畑を歩いて葡萄をつまみ食いできただけでした。
一緒に収穫したかったのに、残念!

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7件のコメント

  • 秋といえば、この3つ?

    グラツィアさん、おかえりなさい!
    3泊でもかなり充実・満喫のようでしたね~。
    「キノコ、葡萄、温泉」の記述を拝見すると、昨秋を思い出します。
    私の今秋は海外お休みの為、今年は行けても勝沼あたりかな(苦笑)。

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    退会ユーザ @*******
    05/10/04 20:08

    キノコはキノコでも

    この3つに加えて、もう1つ。輝く白いダイヤモンド・・・
    香気を放つあの塊!
    やっぱあれがないとね・・・

    月イチで料理講習に通っているレストランでは、もう出しているんです。
    今年はアルバまでは行かれないので、(今週末から香港です~)
    近々、この店へ食べに行きたいと思っているのですが・・・

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  • 退会ユーザ @*******
    05/10/03 00:04

    3泊6日!!

    えっー、ついこの前、なにやら美味しそうなレポートがあったのに、
    しかも3泊6日!と、一瞬目を疑ってしまいましたが、
    よく読んで納得しました。 
    でも、元気ですね! まだ若いからできるんですよ。

    わたしなど、一度ラスベガスから夜行便で帰って、
    すごく疲れてしまって、もう2度としないと決めたのです・・・

    宮川さんという方のドキュメンタリーは
    こちらのTVJapnで見ました。
    心やすまる暖かいトスカーナの雰囲気にぴったりの農園でしたね。

    きのう、近くのハイキングトレイルに行って、
    葡萄を小さなビニール袋に入れて食べながら歩いてた時、
    「ここがワイナリーで、葡萄をつまみながら歩けたらいいだろうな」
    と、夫がふとこぼしたのです。
    偶然にもグラツィアさんがそれをされたのだと思って楽しくなりました。

    わたしの持ってるガイドブックでは、場所がみあたらず、
    もっと精密な地図を買って場所の確認をします。
    特に温泉はよさそう。

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    退会ユーザ @*******
    05/10/03 17:41

    ご覧になったのですね

    どれにどらさん、こんにちは。
    毎度毎度食べる話で申し訳ありません。

    >でも、元気ですね! まだ若いからできるんですよ。

    はい、元気は元気なんです。すごく。
    でも、もうちっとも若くないんですよ。
    両親が79歳、姉3人ってところで適当に年を想像していただけばよろしいかと。

    NHKの番組ご覧になったのですね。
    宮川氏のお子さんたちは、それぞれ別のお仕事をしていて、
    農園には、ご家族はいないのですが、
    働いている方たちが、みんな家族的な雰囲気で
    とても居心地がいいのです。

    農園に遊びに来ていた友人の方が、もうがっくりきているのが伝わってきて・・・
    本当にマリーザさんは素晴らしい方だったから・・・
    とお話されていましたが、
    宮川氏は、精力的にお仕事をなさっているようでした。

    >「ここがワイナリーで、葡萄をつまみながら歩けたらいいだろうな」
    と、夫がふとこぼしたのです。

    こういう感覚のご主人様なら、ここを訪れたらもうどこへも行かず、
    この農園だけで満足できるかもしれませんね。
    葡萄は、とっても甘くて、美味しかったです。

    場所は、こちらです。
    http://mappe.libero.it/mappe/draw.jsp?cy=1822237&text=IT;SUVERETO;57028;&zipCode=57028&country=IT&cx=1279399&scale=6&y=1822237&style=21&size=3&area=IT&x=1279399&city=SUVERETO
    適当に縮小して見て下さい。
    今の状態で、上にBolgheriの文字が見えると思いますが、
    それが彼の有名なサッシカイアの畑やセラーがある地域です。

    温泉はCampiglia Marittima にあります。
    http://www.calidario.it/html_ita/home_ita.htm

  • 退会ユーザ @*******
    05/10/02 22:11

    迷い道?

     お帰りなさいませ。

     何か今回も高いイタリア燃油のむだ遣いで
    お迷いになられたようで。
    地図見よりも,行き着く先の食事ばかりを
    妄想されてるんじゃございません?

     あーぁ,陽光燦々の地がなつかしい。
      

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    退会ユーザ @*******
    05/10/02 22:14

    確かにへぼナビで

    パルマに着くまでは、もんのすっごく順調だったのですけれどね・・・
    おなかが空いてきて、パルマで目が霞んできちゃったのかも。

    >あーぁ,陽光燦々の地がなつかしい。

    ふふ。イタリア病の禁断症状が出てきましたね・・・

  • 05/10/02 20:13

    おかえり(呆れて)。

    たび重なる出撃とパワーに、ただただ呆れている読者です。
    何故にそんなに、たびたびなの? 何故に疲れを知らないの???。これが感想です。

    グラツィアさん、あなたはもはや旅行者ではアリマセン。 
    お仕事は、シャトル・イタリアにお勤めの、欧州往復業でしょう。。。きっと。

    ところで知らないのは私だけかも知れませんが、、、一つ質問があります。
    >農園のオーナーの宮川氏に、
    ・・というのは、何でしょう? 

    宮川氏はイタリアで、アグリを経営しているのですか?
    商売なのか、生き方なのか、ちょっと知りたい気持ちです。 


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    退会ユーザ @*******
    05/10/02 21:11

    ・・・うなだれて

    そんなに呆れないでくださいませ。
    kiyaおぢさまに呆れられると、悲しい気持ちになります・・・

    夏は恒例の旅行。
    この秋の短期旅行は、たまたま、3連休+1日休みやすい日があったので、
    1日だけ職場に迷惑をかけて休みをもらうと
    めったにない秋の5連休が作れたので、思い切って行っちゃっただけのことです。

    何しろ、いくつまで元気でいられるかわかりませんから、
    行かれるときに行っておかないと。

    宮川氏のことですが、自分だけ分かっている書き方をしてしまいましたね。

    宮川氏は、現在60代半ば。学生時代に世界中を旅して回っているときに、
    トリノでマリーザさんという女性に恋をして、一旦帰国後トリノへ戻り
    彼女と結婚してイタリアに根付いた方です。

    奥様のマリーザさんは、大学で日本語を勉強し、学生時代に日本にも来たことのある方だそう。
    教育に興味をもち、多くの家族を持ちたいと願って、
    実子のほかに、韓国やインドなどいろいろな国籍の子どもを養子にして育て、
    さらに多くの人たちと触れ合いたいと、他の2家族と共に3家族でこの農園をスタートさせました。

    そして、日本から不登校の子どもたちを迎え入れ、
    数週間預かって、大勢で食事をしたり働いたりする楽しさ、
    自然の中で暮らす素晴らしさを感じ取り、自分の生き方を見つめなおしてほしいと
    その子どもたちと本気でかかわったそうです。

    農園の経営方針や家族の生き方の違いなどで、他の2家族は農園経営から手を引き、
    宮川さん家族で、農場経営に取り組み始めて5年ほど。
    昨年クリスマス頃に、マリーザさんは病気で亡くなりました。

    宮川さんは、マリーザさんの遺志をつぐつもりで、この農園をよりよく広げていこうとしています。

    このお話は、NHKテレビでドキュメンタリー番組になり、放映されました。

    私は、その前から、千厩さんんという方が書いた本でこのアグリのことを知り、
    一度行ってすっかり気に入ってしまったのです。

    農園の作物はすべて有機栽培。
    食事は、みんなで話しながら、トスカーナの家庭料理をいただきます。
    ワインも、よりグレードの高いものを作ろうと、今いろいろな試みをしています。

    宮川氏は、トリノでは、車関係の仕事をして、けっこう知られたそんざいなのだとか。
    私は、ぜんぜん知りませんでしたが。

    私が知っているのは、このぐらいです。
    こんなのも見つけました。
    http://www.winespiral.com/siena/august2002.html
    こちらの葡萄畑のところです。

    ま、いろいろないきさつはともかく、
    大変居心地のよいアグリなのです。
    なのでアングリと口をあいて呆れるのだけはカンベンしてください…

  • 退会ユーザ @*******
    05/10/02 17:15

    パルマで夕食

    パルマを訪れるのは4回目。

    最初のときは、悲惨でした。
    まだイタリアの夏の事情を知らなかった頃のこと。

    チンクエ・テッレの帰りに、ちょっと遠回りしてパルマに寄り、
    生ハムを食べようなんて思ったのです。

    でも、フェラゴスト(聖母被昇天祭=8月15日)の頃。
    街はゴーストタウンと化し、見所のほとんどは締まっていて、食べ物屋もほとんど休み。
    1軒だけ開いていて、そこでとりあえず生ハムは食べましたがちっとも感動しませんでした。

    それから何年後でしょう。
    冬、ボローニャに1週間滞在している間に友人と4人、日帰りで訪れました。

    これがあのゴーストタウン・・・
    と思うほど街は美しく、人々の生活の営みも感じられ、
    それなりに観光した後、レストランへ。
    食べたもの全て、飲んだもの全部が美味しくて!!!
    感動しました。

    翌年の夏、モデナに滞在中に、あの味が忘れられなくて、
    わざわざ食べるためだけに、電車に乗って出かけたのが3回目。
    同じレストランに行って、2時間半かけてランチを堪能しました。
    1人で・・・

    今回、パルマに宿を取ることにしたのも、
    翌日ミラノまで行くのに、ここまでたどり着いていれば、なにかあっても夕方までは間に合うと思ったことが1つ、
    そして何よりも美味しいものを食べたかったから。

    月曜なので、多くのレストランが休みでしたが、(なので、今回は別の店でもいいと思ったけど、無理でした)
    結局、過去に2回食べた店、IL TROVATOREへ。

    ここは、コペルト(席料)が2.3ユーロもするのだけれど、
    食前酒1杯とアミューズも出てくるので、妥当というか
    パンだけで1ユーロなんていうのよりは安い。

    前菜:クラテッロ(最高級の生ハムです。白ワインでもどしてあり、なんとも品のいい味。)
    プリモ:フレッシュポルチーニのタリオリーニ(言うことなし。旨い!)
    セコンド:アスティチェ(オマール海老)のバジリコソース。

    このアスティチェが絶品。
    かにしゃぶのように、中は温まっているけど、
    生のように透き通っている状態までしか茹でていないのです。
    身の甘さがいちばん味わえる状態。

    かなり大きいサイズを、まるまる1匹、
    食べやすいように切って、大量のサラダの山の上にど~んと盛り付け
    バジリコのソースがかけてあります。

    感動!!!
    でも涙・・・

    だって、この店はパンもすごく美味しくて、
    お腹ペコペコで入店したので、
    初めにパンを食べ過ぎて、
    しかもプリモも結構な量だったので、
    アスティチェの途中でお腹がいっぱいに・・・

    アスティチェはなんとか全部食べましたが、すごく美味しかったサラダを、半分も残し、
    かつドルチェは断念せざるを得ませんでした。

    さて、このレストランの脇役たちが充実しています。

    パン。何種類もあり。
    ちょっと固めや、ちょっと空気穴多目のもの、ゴマ味のもの、
    バラエティに富んでいます。どれも美味しい。

    クラッテロには、別に軽くトーストしたパンが付いてきます。
    これは、サクッと食べると、ふわっと口の中でとけるようなパン。
    ても、日本のただふわふわだけのパンとは違い、ちゃんと粉の味がするのです。
    これに多分レモンだと思うけど、少しだけ搾り汁を入れて
    ホイップしたバターを付けて
    クラテッロと一緒にどうぞ、ということなのです。

    締めくくりのカフェは、イル・トロヴァトーレの楽譜の入った
    オリジナルカップでいただきます。
    チョコチップが添えられて、
    少しカフェに入れると美味しいですよと言われました。
    やってみたら、いけます!
    カフェにコクが出て、少しカカオの香りがして。

    ああ、本当に美味しかった!!!
    また行きたい店です。

    翌朝、ミラノへ移動し、ミラノを友人夫氏に案内し、
    ほんのわずか残った時間でささっと食料を買い、夕方の便に乗ったのでした。
    終わり。

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    おかえりなさ~い☆

    こんばんは

    今回はめずらしく短期旅行ですね!
    (私はいつもこんな感じですけど・・・)

    何度も旅行しているとなんとなくコツがつかめてくるので
    短期でもピンポイントで効率よくまわることができますよね。(笑

    美味しいイタリア料理はやはり現地が一番ですよね。
    最近日本で評判のイタリア料理(ピエモンテ・ミラノ)を食べ歩いてますけど
    「違う!これはピエモンテの味じゃない!」なんて思うこともしばしばあります。

    また、秋のイタリアに行きたいですね~。。来年、行こうかな。。。3泊6日で・・・

    今年は近場にちょこちょこ行ってます。時間がないんでレポート書いてませんけど。
    今週末もちょこっと行って来ます。

  • 退会ユーザ @*******
    05/10/02 17:06

    ドライブ:リヴォルノ~ピサ~ルッカ~パルマ

    農園の2泊目。
    この夜は、オーナーの宮川氏の近所のお友達が、
    山で今日採ってきたのよ~と、篭に入れたポルチーニを届けてくれました。

    じゃあ、これお客様に特別サービスねと、宮川氏がラウラに渡したら、
    ラウラは、他のお料理がほとんど出来上がっていたのに、
    サササっと、生ポルチーニのサラダを作ってくれました。

    前菜:生ポルチーニのサラダ
       チンギャーレの生ハム、ハーブとペコリーノ添え
    プリモ:バジリコとリコッタのラビオリ
        大きいサイズが、1人5個ぐらい食べられるようにどんと出てきました。
    セコンド:ポーク・ソテーにいろいろな種類の野菜のサラダの付け合せ。

    ポルチーニを生のまま食べたのは初めてでしたが、
    なかなかいい食感と香りでしたよ~

    そして翌朝、もうチェックアウトです。
    リヴォルノまで鉄道で行って、そこからレンタカーを借りました。

    同行の友人夫氏は、仕事でよく車に乗り、幅寄せなど運転技術も素晴らしければ、
    左ハンドルにも慣れているスーパードライバー。
    右走行にだけは慣れていないとちょっぴり心配していましたが全く心配要りませんでした。

    問題は、ヘボ・ナビのわたくし。でも、地図をちゃんと持って行ったし、
    ミシュランのルート検索サイトで、いろいろ調べて持っていったので
    なんとか順調にいきました。

    ルートは、初イタリアの友人夫氏が楽しめるようにと私が組みました。

    まずは、ピサへ。これは30分ほどで到着。
    斜塔と大聖堂と洗礼堂へ案内。
    私がここを訪れたのは、これで3度目です。

    軽く昼食を取って出発。また30分ほどでルッカに到着。
    こちらも3度目。
    ルッカは、ぐるりと街を囲む城壁の上を歩けるのが楽しい。
    街中を歩けば、小路が多く、余程太陽が高い時間で無い限り、道はたいてい日陰になって涼しい。
    歩くだけで気持ちのよい街なので、けっこう歩き、バールでカフェを飲んでまた出発。

    あとは、120kmほどの距離をガンガン飛ばしてパルマへ。
    ところが、初めはかなり順調にがんがん飛ばしていたのですが、
    途中ところどころ、けっこう長い距離で工事をしていて、
    (あるいは、工事をするための準備をしていて、この距離が異常に長い)
    片側1車線通行になっていたので、思ったより4、50分余計に時間がかかりました。

    そしてとどめは、パルマのインターで下りてから、ホテルへ行くまで。
    やはりイタリアの案内表示は不親切。
    ???と思っているうちに、現在位置が全く分からなくなってしまいました。

    あれれ?と思ったときには、ここでパルマは終わり、の道路標示。
    引き返して、自動車屋さんのおばさまに道を聞き、なんとか辿り着いたときは、午後7時30分。

    ホテルに着いて、びっくり。
    数年前、4人でボローニャに滞在し、私ともう1人はそのまま1週間滞在、
    2人は、ミラノへ帰ると言う日に、パルマへ出かけたときのこと。
    その2人は、当然荷物持ち。パルマの駅には荷物預かり所がなくて
    (エミリア・ロマーニャの駅って、ボローニャ以外にはほとんどないんです)
    近くのホテルへ頼んでみるも断られ、さらにもう1軒断られ、
    3軒目で、このホテルが預かってくれたのです。

    名前も何も記憶していなかったけど、
    ホテルの玄関に立ったら、あ、あの親切だったホテルだ…ってすぐに分かりました。
    というわけで、気分よく泊まれました。

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  • 退会ユーザ @*******
    05/10/02 16:55

    農園の1日

    翌朝、たっぷり寝て、ゆっくりと朝食。
    広大な農園の敷地を散歩。3分の2ぐらいは、葡萄の収穫が終わっていました。

    ブリケッラ農園から1kmほどのところに
    スヴェレートのチェントロ(中心部。たいていは歴史的地区)があります。
    とても小さな町ですが、9世紀の砦址が残る、古く美しい町です。

    同宿の日本人夫妻と一緒に、午前中に出かけ、
    気ままに歩き回って、昼食を摂ってきました。

    どこを歩いてもシャッターを切りたくなるような町並み。
    椅子に腰掛けて、四方山話に興じるじいちゃん、ばあちゃん、おじちゃんたち。
    思い出したように、だいたい何時、と鳴る鐘。
    時間がゆったりと流れている町です。

    食後は、近くの温泉カリダリオへ。
    この温泉、イタリアには珍しく、大きなプールのようなつくり。
    とっぷりと浸かることができ、水着を着なければ、日本の温泉と同じ感じです。
    打たせ湯もありました。

    底は玉砂利で、その下から温泉が毎分何リットルだか、
    けっこうな量が湧き出しているらしい。
    36度と温めで、長く入っていると、じんわり体の芯から温まる感じ。

    1時間半ほどのんびりしましたが、半日ぐらいゆったり過ごしたいところでした。

    温泉のあとは、カンピーリア・マリッティマのチェントロへ。
    ここも古い城塞都市です。

    小高いところにあり、海や、エルバ島も見渡せます。
    この日は、ちょっと曇っていて、
    見えるには見えましたが、それほどクリアではないのが残念。

    このまちの駅が、この辺りでは大きくて、ESは止まりませんが、ICは止まります。

    ここものんびり歩き、カフェを飲んできました。
    途中、おもちゃの剣や銃や弓を持った子どもたちに声を掛けたら、
    手を挙げろ!と囲まれてちょっと遊んでやったり(遊ばれたり?)
    休憩中のじいちゃん、ばあちゃん(おっと、イタリアでは、
    年寄りにも、ちゃんとシニョーラ、シニョーレと言いますね)と
    挨拶を交わしたりしながら、つかの間のゆったり散歩でした。

    カンピーリア・マリッティマの後、
    もう宿へ帰りたかったのだけど、
    ドライバーが、バラッティとポプローニアもすごくきれいだから行こうというのです。
    (あ、この日は、ゆったりするつもりでレンタカーを借りていなかったので
    ラウラのご主人、ネッドの白タクで動いていたのです)

    近いから、というわりにはけっこう走って、
    バラッティというのは、砂浜の小さな入り江でした。
    きれいなのだけれど、空はどんより曇り空。
    降りて写真を撮る気にはなれず、
    すぐポプローニアへ向かいました。

    ポプローニアは海辺の崖に建つ、城址のある小さなまち。
    住人はとても少なくて、
    でもこの城址(真ん中の塔と回りが残っている)が人気があるらしく、
    観光客相手の有料駐車場と結構な数の土産物屋がありました。

    塔の上に上ると、このポプローニアは、小さな岬の突端にあり、両側の海が見えるのでした。
    沖には大きなエルバ島。

    ほんのひととき、景色を楽しんで、ブリケッラ農園へ戻りました。

    昨日、タクシーでカンピーリアの駅からブリケッラ農園までが
    22ユーロだったのに、
    今日のネッドの車代は、50ユーロ。
    スヴェレート往復とカンピーリア往復、
    そしてもっとずっと遠いポプローニアまで行ってもらったのだから、
    とてもありがたい金額。

    事前に依頼しておけば、ちゃんと車を手配してくださるとのこと。
    今回は行き当たりばったりでも車を出してもらえたのでラッキーでした。
    下手なタクシーよりずっとよかったです。

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