チェスキークルムロフ城へ行ったことのある方にお尋ねします

Re: チェスキークルムロフ城へ行ったことのある方にお尋ねします

　他の皆様の書かれている通り、私もチェスキー・クルムロフはそれなりに一見の価値のある場所だと思います。城の内部が見られないと興味は半減するかも知れませんが、もし以下の点にご興味が湧くようでしたら訪れてみても悪くはないと思います。

　まず、難しい話は抜きにしても、ヴルタヴァ川の湾曲した谷(=クルマウ/クルムロフという町の名の由来)に巧みに作られた城と旧市街の風景を俯瞰すると、それだけで多かれ少なかれ圧倒されることでしょう。
　
　また、中世史においてはロジェンベルク家等いくつかの支配者の下での繁栄と、現代史においては荒廃の克服への努力という、2つの人類が共有すべき歴史的記憶を伝える場所ですので、世界遺産が決して有名観光地リストではないという好例ではないでしょうか。
　この町の荒廃の理由は、旧市街は主に第2次大戦後のベネシュ布告によりドイツ系住民が追放され無人化した後の家々にロマ(ジプシー)の人々が住みついたこと、また城は社会主義政権下で国家に接収された後の管理の不十分さ等です。城の復興・再現を市民運動が主導したことは割と有名ですが、旧市街の復興にもチェコ人とロマ民族との共生というチェコ全体に共通の社会問題への取組が深く関係しています。むしろ地元の意識としては、文化的・社会的な市民運動としての側面の方が強く、テーマパーク的に観光や資源としての売込みを図る発想は観光産業が外から持込んだものと捉えられている気もします(この辺の認識は人により異なるでしょうが)。
　ややコマーシャリズムが先行しがちな旧市街の現状には好感を持たれないかも知れませんが、それを考慮してもなお歴史的な価値のある場所だと思います。

　最後に、城は修復されたものとはいえ、素材にこだわりつつ最盛期の原状に極力忠実に修復したものです。別の機会があれば是非細部までご覧下さい。
　また、とても小規模な町なので、城館の有料入場部分に入れなくとも、城の入口(上)や旧市街に立てば、城の雰囲気はある程度感じられるのではないでしょうか。

　チェスキー・クルムロフを訪問するか否かに係わらず、楽しいご旅行になることをお祈りしています。

チェスキークルムロフ

町自体は、とても小さいのであっという間に見学は終わります。余り期待しすぎるとがっかりするので、ご注意下さい。

お城から見る町の景色はなかなか素敵なので、ここに入れないとなると魅力半減な気がします。

Re: チェスキークルムロフ城へ行ったことのある方にお尋ねします

2000年の冬休み、工事中に行きました。

冬なので「お城内部」には入れませんでしたが、お城の庭や町(日本でなら大手町・郭内・丸の内)は中世のヨーロッパの城郭という雰囲気です。
小川がマッチして日本の城下町なら「自然の掘」なのかも?

ローテンブルグも2泊泊まりましたし近くのネルトリンゲン、プラハやバンベルクにも行きましたが、雰囲気は、ローテンブルグの方が観光地ですが博物館風が多くいかにも観光の町ですが雰囲気はチェスキークルムロフよりは観光受けしていいです(=チェスキークルムロフは素朴の良さ?)。

人生は1回です行けるチャンスには行きましょう。