今年の1月です。ハノイはホアンキム湖を南から北まで散策した時のことです。
●ホアンキム湖南のインチキ両替おばちゃん
ホアンキムの南口、百貨店の隣のビル前交差点を渡っているとおばちゃんが人なつこい笑顔で寄ってきました。肩から集金バッグを下げてるので”闇両替”だということが分かりました。案の定、
「チェンジマネー?」
たぶん詐欺師だろうなと思い10ドル分の札を出させたら、案の定1万ドン10枚に1000ドン札7枚。思わず笑ってしまった。ほんとにまだこんな典型的な詐欺の鴨がいるんですね。
いつも、ここに数人がたむろしています。間違いを指摘したら逆切れして顔つきが変わりシッシとするのもハノイらしいくて笑ってしまった。
●ホアンキム湖北のバナナ押し売りおばちゃん
ホアンキムの北側、ハイランドカフェが2階に入る眺めのよいビル。その下でバナナ売りのおばちゃん。外国人目当てに”超高級バナナ”を販売。さすがに馬鹿じゃないから天秤棒のおばちゃんから2ドルとかするバナナは買わない。するとおばちゃんは「お金はいらないから」と言って帽子をかぶらせてと天秤棒を背負って「写真を撮れ」と・・・。私は丁重に断っていたら、人の良さそうな白人カップルが見事におばちゃんの術中に。楽しそうに「ハ~イ!」なんて感じで写真を。おばちゃんも笑顔。幸せな時間は短い。
丁寧に天秤棒と帽子を返してお礼をいう白人カップル。地元の人と心のふれあい。と思ったかどうかは知らない。しかし、いきなりバナナの房を突き出すおばちゃん。
「??」
戸惑う白人さん。「3ドル!」なぜか1ドル高くなったバナナ。
「NO!」と断る白人さん。それを取り囲んで騒ぎ出す仲間。さっきまでの笑顔はどこへやら。鬼のような形相でまくしたてるおばちゃん。ハノイらしい・・・。
お人良しそうな大柄な彼は憮然とした表情で金を払う。立ち去り際に横にうずくまっていた物乞いに犬に餌を投げ与えるようにバナナを置くふたり。不愉快きわまりないという表情。
お約束どおりの展開を眺めていた野次馬の私はなぜかニンマリ。
そういえば、タイのワットアルンでもこんな光景をみましたね。