日本国籍の人は、外国の入管にお世話になることがあっても、日本の入管に行くことは(イミグレは除いて)あまりないはずです。先日、「指紋ゲート登録」のために、興味半分、行ってみました。
品川駅の東口というのは、典型的な「駅の裏口」風の雰囲気ですが、左手の方、人口地盤を降りると、都営バスの「品99」の乗場があります。あんなにたくさんのバスが走っているとは思いませんでした。都と国がわざと辺鄙なところに施設を作って、バスで稼ごうと・・・・あまりに陰謀しすぎていますね。
品川から10人くらい乗りましたが、7~8人は外国人です。15分くらいで入管前。英語の放送もないのに、みんな降りていくところが不思議。建物はおしゃれですが、奇妙な形です。「面会の人はこちらへ」という大きな張り紙がしてあって、「現実」に戻されます。
入ると米国大使館や免許センターのように床に→が書いている方式。エキゾチックなにおいの流れてくるカフェと、印紙を扱っているため、日本で間違いなく外国人客比率ナンバーワンだと思われるampmがあり、事務フロアは二階です。
登録用紙を書いて並ぶと私の前にフィリピン人の女性が二人並びました。(この制度自体は外国人も利用できる。)横にはエージェント風の日本人男性が一人。・・・・
入管職員「この申込みの意味は分かっていますか?(ちなみに英語の申請紙もあり、彼女らが持っているのも英語のもの)」フィリピン人A女史「ワカッテイマス」「パスポートを見せて」もっと丁寧な日本語を使えよ。とは思いましたが・・・・。
「あなたは三ヶ月オーバーステイしたことがあるでしょ?だったら、この制度で申請しても、ゲートは開かない可能性が高いよ。そうすると、最初から人のいるところに並んだ方が早いよ。」彼女が彼の言ってることをどこまで理解したか(相手がフィリピン人なんだから、一応英語で説明したら?とは思いましたが。)分かりませんが、これは「入管職員」が暗に言いたいこと・・・「無人だからと言って、決して入国審査は甘くなりませんよ。」の方に言い分があるように思えました。エージェントも「だめだって。もうやめようよ。」と「引く」合図です。
「この制度の意味は分かってますか?」フィリピン人女史B「ワカッテマス。」「パスポートを見せて・・・・このゲートは一人ずつ入るしくみだけど、それで問題ないですね。子供といっしょに入ったりできませんよ。」「ワタシ、ヨンサイコドモイマス。」「子供さんとは別々に入国することになるよ。それでも子供さんは大丈夫?」「・・・・・」職員の連勝です。私がひいき目に見てもこの二人の「動機」は若干怪しいものがありました。入管の職員もこんなやり取りを一日中やってるかと思うと・・・・ご苦労様です。
「この制度の意味は分かっていますか?」私「分かっています。」知らずにわざわざこんな港区くんだりまでのこのこやってくるか・・・と言うのをぐっと押さえて、申込み書を提出、指紋登録機に左右の人差し指を置き、10秒くらい押すと、登録完了。パスポートの最後の面に登録済み。というハンコが押されます。
前は周りに強制(任意?)帰国のための航空券を扱う旅行会社があるとか聞いていましたが、そういうのはなし。帰りももちろんバスで品川まで・・・・。
もう来ないかも知れませんが・・・・ちょっとした海外旅行でした。・・・