レポート

ICEが途中故障で自力走行できず運行打ち切り

公開日 : 2007年11月16日
最終更新 :

スイス国境からドイツに向かっていた夕方のことです。
わたしが乗車していたのは11月11日チューリッヒからのシュトゥトガルト行ICE186列車です。
国際列車ですがECでなく、ICEを名乗っているのは高速走行可能なICE車両で運用しているからでしょうか。

それまでの6分ほどの遅れを少しでも回復する勢いで走行していた列車がホルプ手前の単線区間で突然スピードが落ち停止してしまいました。

車内放送によれば、列車後部の車両から煙が発生したようです。
当初は40分から1時間くらいで修理が可能のようでした。
給電系の故障のようで、その後車内は非常電源による照明のみになり暖房が止まりました。

しかし、運転打ち切りが決定し、駅からの応援が到着し、バッテリーに充電して自力走行を試みました。それはうまくいかず救援機関車の到着を待つことになりました。
ホルプ駅手前2キロくらいとの案内がありました。飛行機に乗り継ぐ予定の旅行者は車掌と交渉していました。

結局2時間40分遅れでホルプに牽引され運転打ち切り。

車両故障が単線区間で発生したため周辺の車両運用に大きな乱れが出たようで、チュービンゲン方面の列車も1本運休となりました。その後の列車でチュービンゲンへ。結局3時間30分近くの遅れになりました。

ホルプ駅は旅行者でいっぱいで駅のカウンターは対応できかねていました。宿には遅れの連絡をいれましたが、公衆電話は硬貨ではうまくつながらず、近くの女の子が携帯電話をかけてくれました。

以前、フランクフルト(M)からハンブルグ行ICEに乗車したときも、車両故障でスピードが上がらず、フルダで運行打ち切りになったことがあります。

日本の新幹線と比べ、わたしの中ではとても信頼性が低くなりました。
イギリスの鉄道並みに到着時間が遅れても旅行に影響のでないよう配慮した日程が必要に思います。

ICEは特急扱いなので遅れ分の料金は運賃の20%が払い戻しになります。
当日のホルプ駅では対応できそうもなく、翌日チュービンゲン中央駅で払い戻してもらいました。

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4件のコメント

  • 亀レスになってしまいましたが、みなさんありがとう

    週末からインターネット回線が不通になっていました。いち早くお返事をくださった方々ありがとうございました。
    >自転車旅行さん
     ポルプ駅に停車したICE車両のパンタグラフ周辺を職員が点検していましたので、給電系の故障に違いないと思います。
    需要に比べて車両編成が足りず、余裕がないのでしょうか。
    >さすけねえさん
     以前はヨーロッパの列車は自力走行可能な電車は少なかったのですね。
    ICEの場合、たとえば7両1編で運用されていますから、電動車付随車があっても、2M5Tのような電車と考えていいと思います。
    >電子スピン共鳴さん
     詳しい説明ありがとうございました。日本の新幹線も最初はオールMの電動車でしたね。DBのライゼプランというしおりをもらいました。
    7両すべて座席車で機関車車両はありませんが、乗ったICEの種類まではわかりません。
    >るりしジみさん
     以前のフルダでの運転打ち切りは、フルダまでの乗車予定でしたので実害はほとんどありませんでした。
     今回はホルプ乗り換えでチュービンゲンまでの行程だったのでなんとかホルプ駅構内まで動いてくれると良かったのですが残念でした。

    日程ではチュービンゲン16時前到着予定で、旅程に余裕がありました。3時間半遅れでも宿には19時半到着、シャワーを浴びて20時には食事が取れました。

    ドイツ語の案内が聞き取れるといいのですが、わたしは英語もままならずで、こうした突発事故の時は困惑します。

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  • 退会ユーザ @*******
    07/11/16 23:43

    Re: ICEが途中故障で自力走行できず運行打ち切り

    ろっきーさん、おかえりなさい。

    乗っていた列車が途中で走れなくなるなんてことが
    あるんですね。
    列車が遅れて到着しても、いったん乗ってしまえば、
    とにかく移動できるぞと、あせりながらも一安心
    できるのに、乗った電車が動かなくなるのでは、手の
    ほどこしようがない。利用者はお手上げです。
    3時間をこえるのでは、その日の予定は台無し。

    整備不良なんでしょうか。
    最近はあまりに使われる言葉で、ほとんど意味がなくなりましたが、
    やはり「再発防止につとめ」てもらうしかないですね。
    そのまえに、弁償、補償も含めたきちんとした対応。
    これがないと、いくら「再発防止」と聞かされても信用できない。

    >近くの女の子が携帯電話をかけてくれました<
    これはよかったですね。
    少々うらやましい、とひがむ。





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  • ヨーロッパの列車は、前後に電気機関車で真ん中はタダの車両のプッシュルトレインでるでむ

    ろっきい様 ヨーロッパの電車は電車ではありません。

    電気機関車が1両目と最終車両だけで、残りはモーターのない中間車両でるでむ。

    日本のモーター車が沢山ある新幹線や電車とは全く異なる車両構造なのです。

    昔、大日本帝国鉄道省の時代に、急勾配の路線では後ろに「補機」という後ろから押す蒸気機関車で押しました。

    これが電気機関車に変わっただけです。

    だから、動力車が半減すると動けなくなるのです。



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    ヨーロッパには電車もある

    最近のヨーロッパの高速鉄道車両は、イタリアのペンドリーノ、スペインのアルビア、アラリス、ドイツICEの一部など電車タイプのものが増えていますので、「ヨーロッパの電車は電車ではありません。」と決め付けないほうがよいです。

    ちなみにドイツのICEは以下のような形式があります。
    ・ICE1 機関車タイプ、幹線用で両端が機関車
    ・ICE2 機関車タイプ、ローカル線用で編成が短く、プッシュプル
    ・ICE3 電車タイプ
    ・ICET 電車タイプ、振り子式
    ・ICETD ディーゼル+振り子

    ついでに、「大日本帝国鉄道省の時代」ではなくても、国鉄時代にも蒸気機関車による後部補機はありました。関西線の加太越えが有名でした。また、山陽線の瀬野八など現在でも電気機関車による後部補機はあります。

  • ICE

    車両故障はたまに(?)あります。あらかじめ問題がある車両が途中で車両替えやらドイツでは良く見かけます。ICEは車両不足のため無理があるようですね。補償問題は徐々によくなっていますがその場での対応には我慢が必要なようです。タクシー、場合によりホテル代も負担してくれます。主にコンピューターのシステム障害からか電気系に故障が多いようです。大手の独占開発ですから・・・

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