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若者が海外に出なくなったのは

公開日 : 2007年10月10日
最終更新 :

とある旅行業界誌でも特集があったことなのですが、
若者を中心に海外旅行者が減っている。

今の日本人の海外出国者数を見ると、男性は30-60才までが
突出し、そこにピークがあります。一方女性は、20-35才に
ピークがあります。ところが、女性のこの層の割合が前年度
比5-6%減っているいるのです。伸びているのでは熟年層。
男性も20-35は20-25が女性より少ないだけで、やはり同じ
くらい減っています。

確かに、女性に人気の欧州、とくにイタリアなどは一時期、
若い日本人女性だらけでした。今は激減し、有名ブランド品
店は、中国人とロシア人にとって換わられています。

原因は、まず正規雇用が少なくなり、海外旅行どころではなく
なったこと。さらに、若者が海外旅行に興味を示さなくなった
ことが挙げられています。ある代理店は、以前は一年オープン
チケットが飛ぶように売れたが、今では三ヶ月が出れば良い方
とか。

雇用の問題は深刻で、確かにそうだろうとは思います。
しかし、何故、興味をなくしたのかはいろいろな見方があるよう
です。例えば、TV番組やインターネットの普及で、バーチャルな
世界で満足してしまう。目的や価値が見いだせない。一方で、
ラスベガスやドバイなどの一カ所で済ませられる場所が人気。
携帯電話が影響していると言う説。これに数万掛けるため、
他に金を掛けられない。雑誌が売れないとか、活字を読まない
という傾向に拍車を掛けているのは携帯電話でしょうが、これ
が海外旅行にまで影響している。

確かに、以前ならば、本を読み漁って、時刻表とにらめっこし、
時には航空時刻表まで入手し、ホテルに直接FAXして予約して
いたのが、今では、「教えてください」でも誰かが教えてくれ
る。それに対して、「少しは自分で勉強しろ」なんか言い出すと、
益々、若い世代が行かなくなるのかも知れませんね。

これとは関係ないことですが、客の減少ももちろん大変なので
すが、今や代理店が困っているのが、クレーム問題。一億、総
クレイマー時代だとか。某TV番組の影響で、俄法律家が増えた
そうです。不正確な法律の知識を持ち出して、理不尽な要求を
突きつける。一度とおると、Webで自慢したり、要求をさらに
拡大させる。面倒なので、金で解決してしまおうとするのが、
この連鎖を生んでいるらしいのです。クレイマーには二種類
居て、非常識が身体中から発せられるタイプと、一見穏やかで
理性的。しかし、ねちねちと、「某役所に知り合いが居る」
とか「インターネットで公表する」と言い出す。大企業の
それなりの地位の人、公務員、大学教授に多いとか。

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9件のコメント

  • Re: 若者が海外に出なくなったのは

    もうすでに議論も峠を越えてしまったようですね。
    ★我々が学生だった90年代前半ころは、海外旅行はブームでしたね。
    どこに行っても日本人の大学生だらけで楽しかったです。 

    ●その原因は、、、
    ・1ドルが80円台まで来る空前の円高で何を買っても安い。
     香港や韓国や欧米に行けば何でも日本より安く買えた。 
     ==>ちゃらい若者もお買い物にこぞって出掛けた。
    ・89年の冷戦体制崩壊いよる世界の激動で人々の目が海外に向いていた。 世界が良くなるという楽観的なムードだった。 
     ==>硬派な学生も世界に出て行った。
    ・韓国の民政移管や中国やインドシナ半島などの開放などで旅行できないエリアや不安定なエリアが日本の近場から減っていった。
     ==>安くでいける地域の選択肢が増えて気軽に行けるようになった。
    ・海外旅行がまだ珍しくて、行くことがまだ自慢になった。
    ・まだ金のかかる携帯電話やパソコンなども普及していなかった。
    ・電波少年で猿岩石などのヒッチハイク貧乏旅行が大ブームとなった。
     ==>あんまりポリシーなくとも周りの人がやってるから流れに流されて行ってしまう人も続出した。 
    ・バブルは崩壊していたが、これほど長い不況になるとの覚悟まではできていなかった。 大学生はよく遊んでいた。 

    ★それが最近は学生の夏休みと時期をあわせて旅行しても、学生は少なくて、会うのは同年代の1週間会社休んだおじさんばかりになってきました。 学生に聞いても就職活動も大変なので旅行にはあんまり出ないと聞きました。

    ・円安傾向でどこに行ってもそんなに安くないか、逆に高くなってしまっている。 日本もしばらくデフレで安くなった。
    ・テロが増えて海外旅行や飛行機に危険なイメージが少し付いた。
     SARS騒動や反日デモなども起こっている。 
    ・燃油サーチャージで航空チケットのコストが大幅に上がった。
    ・貧乏旅行のブームも完全に去った。
    ・海外旅行自体が目新しいものではまったくなくなった。
    ・最近持ち直したが、不況で就職活動の開始が早まり、インターンシップなど学校の休みでも海外でぶらぶらしていられなくなった。
    ・不景気で親の仕送りやバイトが減った?
    ・携帯電話で金がかかる? (でも昔も据え置き電話で結構カネはかかっていたが、、、)

    ★10年もたつと時代が変わるものなんですね。 以上、統計データも何も裏づけのない、印象論でしたがいかがでしょうか? 

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  • 07/10/13 01:56

    Re:

    祖父より上の世代は1000兆円以上の
    借金と戦争責任という負の遺産を
    背負っているのに、どんだけ保険料
    払ったかな、でも安い安いと高額な
    年金貰っている。父の世代は「俺の
    様な有名大学出でないと良い人生送
    れんぞ」ってお受験を強要したのに
    40才過ぎたらリストラ候補。1つ上の
    世代は税も保険も払えないニート世代
    こんな気の毒な人達に希望を持てとは
    言えない。旅行に行こうと思っても、
    ナントカは鬼トピックスみたいに
    カルタ取りみたいな事しか言えない
    旅行代理店の店員、1回行ったら懲りるね。
    クレーマーはなんと言ってもワールド
    カップフランス大会の時の問題。
    マスコミだって「旅行会社は黙っている
    と騙す」という風に放送してましたよ、
    自業自得。おいらも俄法律家だが「法律
    に携わる仕事をしている」つうのも俄法
    律家やね「しかも法律的に間違った」なんて
    そこまで自信満々ならレスポンスやれば。
    検事は法曹界で一番頭がいいらしい、
    そんで司法研修所教官までやった人が
    断言したんだから判例みたいな物だね。

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  • Re: 若者が海外に出なくなったのは

    統計のレトリックということもあります。
    要は、若者そのものが減少しているので、海外に行く若者も当然減少しているということです。この可能性は高いと思います。海外に限らず、若者の・・・が減った、老人の・・・が増えたという記事に数字のレトリックがあることが多いのです。
    ここでの意見は、若者の中で海外旅行をする人の「比率」が減少した、という前提での話ではないでしょうか?

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    Re^2: 若者が海外に出なくなったのは

    大陸浪人どの

    若者の数が減って・・・その中での「比率」も減っているのでは やっぱり 減っているのでは・・・。 

    そのうえ 海外旅行に出ようという若者は 昔より群れませんのでこれまた目立たない。 

    まあ 無理して興味も無いのに出かけることは無いので他にする事はあれば・・。  

    でも やっぱり かれらの可処分所得が激減したうえに 海外諸国がややインフレ気味、やっぱりオカネの問題は 大きな要因かも。

  • 青年は荒野をめざさない

    高校生の頃、五木寛之の「青年は荒野をめざす」や「さらばモスクワ愚連隊」を読みました。海外に憧れました。

    海外旅行の減少は円安の影響もあるし、その中でも若年層に顕著にみられるのは、急速な少子化により人口の構成比の変化もあるでしょうね。

    携帯やi-podも買いたいし、東京ミッドタウンや表参堂に行けば海外ブランド、有名レストランもある。スパがついた温泉だってある。わざわざ海外に行かなくても国内でお金を使って充分に満足できる時代です。

    でも一番感じるのはクレーマーの件と同根だと思いますが、過保護により身勝手に育っている人が増えているように思えます。ですから冒険心や想像力がない。だから「教えてください」になってしまう。

    そして人に興味がない。友達を大切にするといいますが、ほんとうの友達をつくるのが苦手なのでは。だから、安宿に泊まるのに旅にでて友達を探す前にネットで募集する。それでも海外に行く人はまだ好奇心のある人なのでしょうね。

    人の趣味嗜好はそれぞれなので海外旅行しなくてもまったくかまわないと思います。日本はいい国です。ただ、国内でもすべてにおいて”荒野”は目指さない傾向にあるのでしょうね。親の方も心配だから「かわいい子には旅をさせるな」と。

    逆に猫も杓子も海外に行き過ぎていたのかも知れません。(猿岩石からバックパッカーの質が落ちたと感じています。)でも、他に何か憧れるものはあるのでしょうか。え、新しい携帯?


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    Re: 青年は荒野をめざさない

    だから 世の中が一目散に 荒野化しているのか・・・と ふと思ってしまいました。

    人の成長には 荒れ野は必要です。

    いえ海外旅行が荒れ野ということではありません。

    挑む事・・。

    もっとも私たちの世代は 幸いな事?に子ども時代は求めなくても荒れ野でした。 親鳥が必死で護ってくれるその背中をながめながら・・。

    もっともその後の海外旅行ブームは 単に他人が行くから俺も行く・・
    だったような気もしないでもありませんが・・・。

    支離滅裂・・・ごめんなさい。

  • 仲間はずれになるのがいやだから、若者は旅に出なくなりました。

    若者のいま一番の関心は、友達と離れないこと。
    だから、
    朝から晩まで、ケータイのメールで連絡を取り合っています。

    海外に出ても、朝から晩まで、
    ネットカフェに入り浸って、日本の友達とメールをしています。

    結局、若者が海外に出ないのは、
    日本のケータイの輪から出るのが怖いからです。

    みどりのくつした

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  • ?????

    5月から毎月出かけていますがその様な気配は見られません。
    成田では平日もかなり居ます。

    パックツアーの場合年配者が目立ちます。

    欧州方面は個人、団体共にユーロ高の影響でここ2,3年は
    確かに減少しているようです。

    全体的には明らかな減少と言う事は実感として感じません。

    先月は中央アジアでしたが若者(女性、男性)の一人旅や
    2,3人のグループも何人か見かけました。

    雑誌やTVはセンセーショナルにしないと商売にならない
    ので鵜呑みには出来ません。



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    若者は外に出ない・・・・

     シャープ&フラットさん、こんにちは。

    http://www.kansai.meti.go.jp/2kokusai/file2006/chap7nihonjinsyukkokusya.pdf

     国家の陰謀!かも知れませんが・・・・。

    http://www.jtb.or.jp/publishing/index.php?content_id=67

     旅行会社と「研究所」に分離した時の片割れなので、特に商業ベースにはのっていない。はずです。

    http://adv.yomiuri.co.jp/ojo/02number/200403/03data.html

    これはマスコミの陰謀かも知れませんね。

     最近、パスポートを持ってない。という「若者」に何人か会って、そんなものなのかあ。と驚きました。私も会社などでは、実感として若者は外に出ないなあ・・・と思います。1980~1990年代に20~30歳台だった人たちですね。円安になろうがテロが起ころうが外国に行くのは・・・・

  • 07/10/10 11:30

    Re: 若者が海外に出なくなったのは

    私も興味深く読ませていただきました。

    「失われた15年」のあおりを受けた若い世代の低賃金という
    経済的な要因はとても大きいでしょうね。
    職場でも新人のときから研修なんて後回しでどんどん仕事を
    回されて、長期のお休みをとって海外なんて雰囲気じゃないかも
    しれません。

    また嗜好の変化、趣味の多様化によって、旅行のプライオリティが
    携帯より低くなったということでしょうね。

    昔は海外でブランド品を買うことが若い女性の海外旅行へつながった
    かもしれませんが、今はもっと手ごろな価格の国内ブランドも人気だ
    し、円安、特にユーロ高だから海外ブランドの購入意欲も下がり気味
    なんでしょうね。
    全身海外ブランドで固めたファッションはむしろ趣味が悪く、ブランド
    品にチープなものを組み合わせつつ全体を高価に見せる方が「技アリ」
    でおしゃれに感じます。

    そもそも旅行やブランド品に限らず、「海外」そのものに興味が薄れて
    いるとも思います。
    国内回帰ということでしょうか。
    洋楽の売り上げも落ちているし、海外(欧米)から来たものを無条件に
    ありがたがっていた時代は終わって、国産でもいいものはいい、ある
    いは日本の良さを再認識しているのかもしれません。
    最近おしゃれな和テイストの商品がすごく増えているように感じます。
    花火大会も若者は浴衣や甚平ですね。

    クレーマーについてですが、私自身は法律に携わる仕事をしている
    せいか、この掲示板で実際の契約書や約款を見てもいないのに、話の
    概略だけで断定的なアドバイスをしている人は気になります。
    しかも法律的に間違った助言も多い。
    また旅行業者やホテル、レストランでのトラブルについても、慰謝料を
    もらう権利があるとか、訴えたほうがいいというそそのかしはどうかと
    思います。
    しつこく電話をして怒鳴りたて担当者を精神的に追い詰めればお金を
    出す企業もあるのでしょうが、法律的には実際に出た経済損ならとも
    かく、精神的な損害への慰謝料なんて相当なケースでないと認められ
    ません。
    他人事だから言えるのでしょうが、訴えろと言われても、訴訟費用が
    いくらかかるかわかっているのかな?と思うことが多々あります。
    トラブルに毅然とした態度で望むことは重要ですが、テレビで見た程度
    の知識を振りかざすのはみっともないので、自分はやりたくないな、
    思います。

    長々と失礼しました。

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    07/10/10 18:23

    皆さん悲観的な話がお好きですね

    マスコミが書くからか知れませんが、戦後悪くなると言い続けて結果はよくなってきました。
    戦時中より可能性ははるかにあります。

    私は海外旅行などは夢でしたが今は自称貧乏人も出かけています。
    私は日本の将来を信じています。
    今までも何とかなってきました。

    考えるのは唯ですから暗い話より明るい話のほうが精神的にも良いと思います。

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  • 海外旅行の動機のひとつに・・・

    JORGEさん

    私たちの年代・・・の場合は 海外旅行がそう簡単に行けなかった・・もちろん金銭的にも時間的にもですが、その上一種のステータスシンボル?もあったので 機会があればそれを逃す事は考えられなかった。

    つまり借金してでも出かける強力な動機があった・・・。

    いまでは その気になって多少無理すれば いつでも出かけられるんでお金と時間の利用選択順位がどんどん下がってきている・・・とくに 外界に対する関心を失いつつある?若者のとって・・・。

    今出かけないと出かけられなくなる、 ようやく順番がまわってきた一種のレジャー飢餓世代が 爆発するように出かけているのが 50代後半から60代前半・・・と考えると、 この世代の旅行ブーム?も早晩
    夕方の焚き火みたいに消えるかも・・・。

    なんせ先行きの不安が増大していますから・・・。

    ああ。

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    円安の今もっとガイジンさんに来てもらいましょう

    ぼうふらおじさん、こんばんわ。

    これを機会に日本も観光立国にならなければなりません。

    富士山他有名な山には登山鉄道を施設し、稼いだお金で頂上に観光施設を建設し、徒歩登山客用にトイレも整備しなくてはいけません。

    観光担当大臣(そんな大臣いましたっけ?)は故宮脇俊三さんの本を読むべし・・・

    金は天下の回り物・・・となれば良いんですけど。。。

  • 07/10/10 09:50

    面白かったです

    成る程と思う事もあります。

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