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ルードビッヒ2世に興味ある方必見!

公開日 : 2007年10月07日
最終更新 :

みなさま、グーテンタックです。(旅のレポートではありませんが)
バイエルン王国(特にルードビッヒ2世、お城)、エリザベート(シシー)を敬愛される関東圏の方、ご存知ですか? 現在、ルードビッヒ2世王の映画が東京で見られます!!。
自分もついこの間知って、昨日見て来ました。これは有名なイタリア映画の巨匠ヴィスコンティの生誕100年を記念するイベントの一環だそうです。イタリア語の日本語字幕でドイツ語でないのは残念ですが、興味ある人には必見の内容です!!。もちろん、DVDなどが販売されているのは知っていたのですが、6千円以上と高価だったので、買わずじまいだったのですが、今となっては購入しようか再検討する程のすごい内容です。
http://www.bunkamura.co.jp/cinema/now/index.html
と言うのも、ドイツで最も豪華なリンダーホフ城、ヘレンキームゼー城、ノイシュバンシュタイン城など本物のお城で撮影がなされ、最後にルートビッヒ王が軟禁されたベルク城は現在、個人所有の為、観光出来ませんが、なんと内部まで撮影が入っています(多分、本物と思います。断言はできませんが、他のお城が本物を利用している為)。また、読書嫌いの人でも映像でルートビッヒ2世王の生涯について知る事が出来る貴重な資料と言えます。本では伝わらない、感情表現など興味深いです。(バイエルン王国がドイツ帝国の一部として参加する事を子供の様に嫌がるルードビッヒ王とか、弟オットーの病状が悪化して狂人として暴れるシーン、ワーグナーがルードビッヒの事をパトロン気取りだなどと悪態をつくシーン、ゾフィーが婚約解消の危機で悩むシーンなど)
また、メインではありませんが、エリザベートが随所に登場し、素顔のシシーを初めて知った気がします。イタリア語をしゃべりまくる語気が強く、少しイメージダウンでしたが、勝手に大和ナデシコ的なおしとやかさをイメージする方が実情と違うのだろうとも思いました。ただ、やはりこれも文章で馬で遠乗りなどをするほど、おてんばだったと書かれてもピンときませんし、エリザベートのミュージカルも見ましたが、ナチュラルな人柄は見出せませんでした。特に、ルートビッヒ王の事をシシーも好意を寄せていたと言うのは予想外でした。
宮殿関係の事にもう少し触れると、以下のシーンを見ると、これからお城を訪問する方はもちろん、既に訪問した方も、こんな風に実際も使われていたのかなーと想像が出来て非常に楽しめると思いました。
・ノイシュバンシュタイン城 
→木彫り彫刻がすごいベットにルートビッヒ王が寝ているシーン
・ヘレンキームゼー城  
→ベルサイユ宮殿を凌ぐ距離がある、鏡の間や入口の階段ホールをシシー達が歩くシーン
・リンダーホフ城 
→ 食事のシーン(1階から2階にテーブルがせり出す仕組みの動いている所が見れる)
→ 豪華な室内や生活観のない豪華な部屋のベットで招待されたオペラ歌手が寝ているシーン
→ グロリエッテ(人口洞窟)→白鳥が放たれており、エサを上げるシーンや実際に浮かんでいる小舟に乗っているシーン
→フンディングの小屋のシーン →飲んだくれ、ゲームに興じて遊んでいるシーン

以上、興味がある方は是非!。興味があまりないと、あまりの長時間で気持ちよく眠れる事でしょう。

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1件のコメント

  • 「神々の黄昏」ですね。

    もう、20年以上前に一度見ました。5年前にノイシュバンシュタイン城に行ったときに、帰国後もう一度レンタルビデオで見ました。

    確かに長い映画ですので、興味のない人は飽きるでしょうね。個人的にはルードヴィヒに感情移入してしまいますね。先日突然止めた総理と同じで、なってはならない人がトップになった悲劇ですかね。

    映画の中で男装の麗人エイザベートを演じたロミー・シュナイダーが素敵でした。最後は、医者と共に行方不明になり湖で水死体として発見されるルードヴィヒ。謎の死ですが、ルードヴィヒにとってはこれで良かったのではないでしょうか。

    この話、私が行った4年前にはノイシュバンシュタイン城でもオペラとして上演されていたそうです。現地で知り合った方が、見たと言っていました。でも、その後上演中止になったとか。

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    Re: 「神々の黄昏」ですね。

    ピエタさま こんにちは。
    前々回のお城巡りの旅行前に見たかったのですが、近くのレンタルビデオ屋さんには置いてなく、仕方なく諦めたのですが、行って来て知っているから面白いと言う部分も沢山あり、楽しめました。

    ルートビッヒ2世に関しては色々な見解があると思います。父の国王がほとんど教育(帝王学など)をルートビヒにする事もないまま王に即位してしまったとか、プロイセン王が就任当初のルートビヒに会った際に有能な王と言う印象も持ったなどと記載している本もありました。また、どこかのしんちゃんと違うのは、早い段階で自分で退位しようと決意する事ですが、運が悪く、弟も病気の悪化でその願いも適わなかったなどの経緯もあります。

    最後の場面ですが、ルートビッヒが医師に24時間私を監視する事になり、大変だねと言うようなねぎらいの言葉をかけていたのに、死体発見時に、ルートビッヒが医師を殺害した後に自殺したと言っている辺りは、あえて少し謎めかしているのか、少し腑に落ちない部分が残りました。
    また、本で読んだ限りではもっと謎なのかと思いきや、自殺をほのめかす場面が多数あり、国民や軍の支持によって国王の地位を維持出来る可能性があったにも関わらず、死を選んでしまった辺りは、ある意味、王位をキープしながら引篭もりを続けるより良識があった様に思えなくもないです。 
    また、この結末がルートビッヒにとって良かったとの見解ですが、自分としても、理想を追求する潔癖症的な性格のルートビッヒがおとなしく、軟禁されっぱなしで、末永く余生を過ごしましたとさ、と言うのは無いと思います。また、逮捕直前に亡命の意思もない事も言っており、国王としてやり直す選択もしなかった事を考えると、良いかどうかはおいといて、そう言う選択肢しか残っていないのだろうと思います。
    また、映画としては「国王は暗殺などでもない限り、歴史とは無関係で..」と言うくだりがあった様に思いますが、謎の死を引き立てる前振りだったのかと思えます。

    また、こう言う世襲制の時代にはこの様な政治に向かない王の例はいくらでもあったのだと思います。有名な所ではルイ16世とか..。

    オペラの件
    そのようなイベントがあったのですね。是非見たかったです。
    常時やっているルートビッヒ専用の劇場でのミュージカルは見てきたのですが、舞踏会のシーンなどはカラフルな衣装が美しく華やか華麗でドイツ語が理解出来なくてもあらすじが解っているので、楽しめました。ミュージカルはステージが小さいですが、良い席にしたので、結構前で表情もはっきりわかり良かったですが、オペラの場合は規模が大きく、これでもかとばかりに人が大勢出てくるので、迫力だろうなと思います。初めてオペラを見た時は、あまりの出演者の多さとメイン歌手の肉声の響きぐあいにビックリしてしまいました。