レポート

ボーイング787 Dreamliner

公開日 : 2007年08月07日
最終更新 :

先日、エアバスA380のトピが出ましたが、それに対抗してではありませんが、週末にシアトルにあるボーイング社のエベレット工場を見学に行ったのでその感想を。先月には1号機が完成披露されています。

工場見学ツアーは、はじめに747の組み立ての映画から始まります。その後に、実際組み立てているところを見学するわけですが、本音としては787の見学をしたかったのですが、現実は747の組み立てでした。今は、747の組み立てはカーゴばっかりでしたが、ガイドさんの話では今は旅客機は747に変わって777が主流だとか。ジャンボファンに取っては時代の流れとはいえちょっと物足りなく寂しいですね。747-8に期待したいところです。

それで工場の見学ツアーはおしまい。一瞬何しにきたんだろう?と思って、うろうろしてたらありましたよ、階段を下りて下の方に787を含めた展示が。

787の胴体の輪切りにエンジンや今までの飛行機の変遷を説明したパネルやビデオ、それにコックピットまで。787の胴体の輪切りをみると炭素繊維複合素材が使われているのがすごくよく分かります。今までの飛行機とは違い炭素繊維やガラスファイバーを胴体や主翼などに多用することで機体を軽くし、またエンジンの性能アップなどにより今までより燃費が20%ほどよくなるようです。パンフレットみて驚いたのが、wing spanの方が全長より長いことです(787-8)。これも材料を軽くすることで実現できたのか分かりませんが、少しでも飛行中の揺れが減るといいですね(でも航空力学はよく分かりません)。展示のモデルでは、内部の座席配列は3-3-3になってました。また、飛行中の機内の湿度も上げることができるようになるみたいです。

もう一方のA380も気になりますが、今から時代は燃費の向上や機内の機能性(快適性)があるハイテクの787の方かなあとすっかりボーイングに洗脳されて帰途につきました。A380はアメ車で787は日本車のような気がしました(いい例えでは無いかもしれませんが)。ANAがローンチカスタマーということで(ガイドさんの話ではANAとは言わずに日本の航空会社といってましたが)納入されるのは来年の春以降かなといってました。今から乗るのが楽しみです。

ギフトショップも充実していました。しっかり787のロールアウト記念Tシャツを買って帰りました。ボーイングも商売上手ですね。

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5件のコメント

  • 07/08/14 12:33

    機内高度を下げてますね。

    今現在の主要航空機の機内の気圧は高度2300~2400m。
    富士山五合目くらいですかね。
    787では、1800mくらいまでに、なるそうです。
    赤ちゃんを含めて、9割以上の乗客が、快適感を得られるそうです。
    炭素繊維で胴体を作っているので、加圧に強いから機内気圧を上げられるんですね。
    エンジンからパイプで圧縮空気を取り入れていた従来方式を改めて、電気コンプレッサーでの加圧に変更。
    複雑な配管や、配線を簡略化して加湿も可能にしたようです。

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  • 911ボーイングを捜せ 

    いなかっぺさんすみません、他意はありませんがここに付けさせてもらいます。

    この場になじまないかもしれませんがお許しを。

    先にお断りしますが政治的な意図まったくは有りません。

    航空機に興味や詳しい方がお揃いの様なので・・・と思いましたので。

    ペンタゴンに突入したとされる穴の広さが19メートル、ボーイングの翼

    端幅は38メートル、そうしてボーイングの破片の写った写真が1枚も有

    りません。私だけの疑問でしょうか。

    詳しくはWWW.wa3w.com/911

    たまたま手に入れたCD(タイトルの)を見ました。

    もし国内で乗り合わせたら(ま、そんなに利用しませんが)ぞっとした

    ので。

    私も始めてのフライトは伊丹から宮崎まで機種名は失念しましたがプロ

    ペラ機でした。まとまりのない文ですが、失礼しました。

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  • B787について思うこと

    Wingspanが長いのは、端部のウィングチップが大きいためで、これは気流をスムーズにする効果があり、その結果燃費向上になるらしいです。
    燃費向上は航空会社にとっては強いニーズですが、一方利用者にとってはどうでも良いことであり、B787を導入した路線の燃料サーチャージを廃止もしくは低減して、利用者に還元してほしいものです。

    一部の旅客機ではすでに垂直尾翼などに強化プラスチックが使われています。アメリカン航空機などベアメタルの機体では、非金属部分はグレーに塗装してありますので判ります。主翼や本体といった基幹部分での実績は、軍用機で実績があるらしいです。 CFRPなど強化プラスチック製の機体は短期的には問題はないでしょうが、長期的に疲労の問題はないかは、とても気がかりです。長期疲労特性はテストピースでの疲労試験データと、構造解析の結果を組み合わせてシミュレートしており(たぶん)、ラボでの検討結果と実際との食違いはありうるので、いまひとつ不安に感じます。機械は破壊前に何らかの前兆があるので、それを検出することが日ごろのメンテで重要です。 金属は非破壊検査技術が確立されていますが、プラスチック系の材料はどうなのでしょうか。まあ、ボーイングには優秀な技術者が多数いるので抜かりはないとは思いますが。

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    Re: B787について思うこと

    Wingspanが長いのは、AtoAさんがご指摘のように揚力の問題だと思います。先端部のウィングチップ(正確にはレイクドウィングチップ)は燃費をよくする効果はありますが、主翼の長さには関係ないかと思います。

    炭素繊維複合素材は軍用機での実績もあり、エアバス社でも実際使っている訳なので大丈夫だとはおもいますが・・・

    燃料サーチャージは仰るとおりだと思います。ただ、政府の認可が必要なのでJALの収益が上向かないとANAだけ特別安くすることってできないようにも思います。今からは、石油(ケロシン)はあがることはあっても昔のような値段にはならないのでは無いでしょうか・・・
    ひとつ気になるのは、航空会社は値下げの基準は開示していますが、7月の燃料サーチャージの値上げの時がそうでしたが、値上げの基準を開示もせずいきなり値上げといわれても・・・ひどい話です。もしかして開示しているんでしょうか?

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  • 07/08/07 23:24

    Re: ボーイング787 Dreamliner

    既にWingspanの方がLengthより長い機種存在します。
    既に生産終了になっていますが、A340-200がそうです。
    A380や開発中のA350もそうです。

    主翼の長さと揺れは関係ありません。
    形状を無視して、ただ単に揚力を増したければ幅を広げる方法もあります。

    新型と機内の快適性はあまり一致するとは思いません。
    頭上の面積は関係すると思いますが、個人により違います。

    元来プリプレグ(カーボンやガラス繊維を用いた複合材)を多用してきたのはエアバスですよ。
    フライバイワイヤの採用やラジアルタイヤ採用もエアバスが先で、ボーイングはB777でやっと採用しました。


    正直三○重工製の主翼に不安を感じるのは私だけでしょうか。

    A380とB787はマーケットが違いすぎます。

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    やっぱり、お詳しいですね

    >新型と機内の快適性はあまり一致するとは思いません。

    そうかもしれません。確かに展示してあったB787のモデルでは頭上の高さはそんなに無かったように思います。そういう意味ではA380の方が大きいんでしょうね。ただ、機内の湿度を上げたりという努力は買いたいと思いますけどね

    ANAは機内のトイレにウォシュレットをつけるという噂?を聞きましたがどうなんでしょうか?つけるにしてもビジネス以上なんですかね・・

    >正直三○重工製の主翼に不安を感じるのは私だけでしょうか。

    この飛行機は多国籍の企業で部品を作っているようですが、中にはお隣の大国の企業も入っていました。私はむしろそっちの方が気になりましたが。

    A380とB787は確かにマーケットが違います。787は中型機です。ANAの社長は787のロールアウト式典に参加した時にA380の導入に前向きなコメントをしているようですが、今の日本の国内線の状況考えて飛ばすとしたら羽田ー伊丹間なんでしょうが、伊丹には実際飛べないので現実的には無理だと思います。国内線だと燃費悪そうだし。となると国際線?

    利用者としては、巨大な飛行機を1本飛ばすより、小型~中型機を頻回に飛ばしてくれた方が、時間帯選べて便利ですけどね。

    いずれにしても、一度は両方の飛行機に乗ってみたいです。

  • 退会ユーザ @*******
    07/08/07 17:19

    いなかっぺさん、いつもご迷惑をおかけします

    嘗て、宇宙航空事業を有していた米企業に勤めていたことがありエバレットの機体のファイナルアッセブリには興味があります。残念ながら私の勤めいた会社は官需ばかりで、サブアセンンブリしか見たことがありません。私自身もメカやではなく半導体やだったので、その頃はあまり興味はなかったのですが、….

    一般見学は可能なのしょうか? こんなサイトを見つけましたが?
    http://www.boeing.com/companyoffices/aboutus/tours/

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    サンフランさん、こんにちは

    ご迷惑だなんて、とんでもないです。

    サンフランが書いたサイトのツアーが今回私が参加したツアーですが、一般見学については、そのツアーだけかと思います。私みたいに素人がみたら感動もあるんでしょうが、専門家がみたらちょっと物足りないツアー内容かなと思います。しかも、週末だったので作業の人も閑散としていました。

    私は小さい頃は飛行機に乗る機会なんてなくて、初めて乗ったのが高校生くらいでした。その頃は乗ることに感動していたのですが、よく飛行機に乗るようになってからは、飛行機自体に興味が出て、今回ボーイングの工場見学に行こうと思ったわけです。個人的には満足しました。