旅行経験の豊富な人も初心者も、旅行好きが旅に出る。
旅に期待して、感動して、また思い出す。
そして 旅行に行けばいく程に、心の底に思い出は沈澱する。
・・・・・だけど、他には何もない。
1)旅行者は、探検家でも芸術家でもないから、旅行に行っても他人に残せるものは何も無い。 多くの見知らぬ国へ、また偏狭まで行ったとしても、 それは飛行機や列車や船やバスを使ってのことであり、運転手に連れて行ってもらっただけのことである。 また車で、人様が作った地図を頼りに、人様が作った道路を走っただけである。 要するに、人様が導いてくれたレールに乗っているだけのこと。 どんな旅行であれ、かつ目すべき旅行をしたと思うのは、本人だけで、他人にはヒマ潰しをしたとしか映らない。 だから本人の思い出以外は何も残らない。 これは当たり前。
A.そう思う。
B.そうは思わない。
2)旅行は、多少の触れ合いがあり、人の記憶に残っても、それはかすかな事である。 木々の小枝が小さくゆれるように、砂浜の足跡が風砂でみるみる消えるように、旅行の足跡は本人の記憶以外に何も残らない。 残るものは、旅行に興味のある人々との会話の中でしか無い。 HPを立てる人は、多少は人様の旅行のお役に立てると言いつつも、その目的は自己顕示である。 そうしなければ誰も知らないし、何も残っていないから。
A.そう思う。
B.そうは思わない。
3)だから、旅行者の成果物は、自分にとって価値だけである。 自分にどれだけ喜びや、経験や、感動や、影響を与えてくれたか、それだけである。 旅行に興味のある人たちと語ったり、 思い出を共有したり、 自分の趣味として時間を潰せたり、 これから旅行に行く人に熱く語れたり、 自分の仕事や生き方に影響を与えられたり これら全ては、 要するに自分の喜びであり、自己満足である。
A.そう思う。
B.そうは思わない。
4)人生はどう考えてみても、ヒマ潰しが目的だから、要は自分の満足の行くようにヒマを潰せたかどうかである。 だから、一人前に成人したり、家庭を持ったり、出世したりして、社会での一般的な存在を示せて、また税金を払って、日々の社会性活を構成している一員として責任を果たせれば、あとは自分の好きな事でヒマを潰せれば、それでいい。
なおかつ仕事が好きなら仕事でヒマを潰せばいいし、投資や貯金が好きならそれに邁進すればいいし、学習意欲が高いなら何所までも学べばよい。 そんな人も多く居るが、仕事も趣味だし、蓄財も趣味だし勉学も趣味だ。 どれも人生のヒマつぶしだ。
A.そう思う。
B.そうは思わない。
私はどれも、A。
旅行が好きなわたしは、生活をエンジョイするための手段として、旅行で人生のヒマを楽しく潰す、これが望み。 私にとっての旅行は、夫婦の数少ない共通の話題だから、旅行は老後対策でもあり大事に進めて行きたい。
私の狭い了見で、辛口の表現になりました。
B.の人が居られますか? 居られたら、ご意見などご自由にどうぞ。。