残り時間を逆算しながら大田から公州へ-釜山発茂朱リゾート・公州旅行記10- 6月5日(日)朝8時クムサン発の市外バスは、無事東大田到着した。 これから残り時間を計算しながら公州へ向かう。 今回の旅行の欲張りなおまけである。 帰りの大田発釜山行きKTXの発車時間は12:31である。 残り時間は、4時間。 公州への所要時間は、片道1時間のはず。 今日は日曜日。 大田市内の渋滞も少ないはず。高速道路はないので、それで時間が読めるとふんだ。 しかし、それも少々甘かったが。 大田東部市外バスターミナルを出る公州行きバスは、40分おき。 ちょうど7時発があったから7:40、8:20、9:00となる。 この辺から微妙に時間の誤差が生まれる。 朝食は抜き。 バスに時間は読めなかったが、とりあえず8:20分に公州行きバスは出発した。 大田市内を20分近く走っただろうか。 ふと気づくとバスは、狭い道路を走ってとあるバスターミナルへ入った。 そこが儒城バスターミナルだということに気づくのに少し時間がかかった。 儒城バスターミナルは狭いのだが、さすがにソウルからの直行バスもあり、 表示がハングルだけでないのが、ローカルなバス停でないことをあらわしている。 このバスターミナルは初めてだが、昨年中国山東省からの帰り、儒城オンチョンに1泊したのでその位置は理解していた。 ここから、早朝大田駅までタクシーで7000ウォンかかったはずだ。 ここで、バスは、時間調整をする。 しばらく停車をした。 これで、1時間で公州につくのか少々不安、その予想は的中した。 儒城を出てバスは、幹線国道へ入った。 道路表示は公州となっている。 漢字表示がちらほらと見えるようになる。 しばらくすると、大きい川沿いの道を走るようになった。 この川があとでクムガン(韓国第3の川錦江)だとわかった。 クムガンの左岸には、高速道路もあるのだが、バスは国道を走る。 そして、その国道からもはずれて、ローカル道を走り、バスストップに泊まる。時間だけが過ぎていく。ハハ、これははずれだと思い出した。 さらに、バスは、途中で川を渡り、本当に片側一車線のローカル道を走った。 川沿いの道なので、対岸の高速道路と幹線国道がよく見える。 少々心中不安がよぎる。果たして、大田に時間までに戻れるのかと。 しかし、今回は珍事件も含めラッキー続き、それを信じる気持ちもあり、ケンチャナヨと自分に言い聞かせることにした。 そしてバスは公州市内へ入っていった。 公州は、こじんまりとした町だ。 最初から気に入った。 バスターミナルは高速、市外とも町の中心部から離れて川の対岸だ。 市内バスターミナル近くでバスストップがあるとロンプラに書いてある。 そこで降りることにした。 場所は、公山城の川の裏側になる。 到着は、9:30前。およそ1時間超だったと思う。 道路を横切り、少し奥まった市内バスターミナルへ行く。 しかし、ここからは郊外へのバスがが出ているようで、目的の武寧王陵へ行くバスはなさそうだ。 近くには、みなみやまの好きなシジャンも見え隠れしたが、気持ちの余裕なし。 もう一度、バス通りまで出て、タクシーに乗った。 当然、助手席に乗る。(笑) 武寧王陵を告げるとOKだ。 タクシーは、道路を大きくUターンした。 韓国は右側通行だ。 反対方向へ行くのは本来は嫌われるのだが、気のいい運転手だった。
また来たい街公州を駆け足でめぐる -釜山発茂朱リゾート・公州旅行記11- 公州の街はわかりやすいこぢんまりとした街だ。 かつての百済の都、熊津にあたる。そして、唐、新羅連合軍に滅ぼされた国だ。 その街で、韓国観光公社のガイドブックにあった写真の武寧王陵は是非見ておきたかった。 何度か、韓国旅行のプランで公州は計画の段階で行き先としてあげていたのだが、最終的にははずれていた。 今回、ちょっと様子見に公州まで来た。という感じだ。 タクシーは、すぐに古墳群公園の駐車場に着いた。 料金は2200ウォン。 時間はすでに、10時近い。 古墳群は、かなりきれいに整備されていた。 資料館に入り、武寧王陵の石室にも入り写真を一枚だけ撮った。 そのあと、古墳公園の中を歩く。 武寧王陵の石室入り口も見ることが出来た。 ここは密封されていると聞いた。 古墳公園のインフォメーションで国立公州博物館の所在を聞いた。 英語でここから歩いて5分と聞いた。 確かに、道路沿いに5分ほど歩くと公州博物館らしき建物が田圃の中に見えた。しかしここでタイムアップ。 博物館は移転したばかりだそうだ。 今回はあきらめる。 車はほとんど走っていなかったが、運良く、タクシーを捕まえる。 市外バスターミナルへと告げる。 時間はすでに10時半を回っていた。 残り時間、あと2時間である。 無事市外バスターミナルへ着いたのだが、実はとんでもないバスターミナルだった。(笑) ターミナルは、古い建物で、地下一階地上二階。 ところが二階へ上がっても地下へ降りても、バス乗り場へのドアは固く閉まっているのだ。 少々焦った。 一度外へ出ると、バス乗り場への外側の入り口があってそこからはいるのだ。 切符売り場も建物の外にあって、窓口2つだけ。 本当に、公州初心者泣かせのバスターミナルだった。 無事、東大田行きのチケットを購入。 バス乗り場へ行くとバスが。 運転手に、東大田というとこのバスは違うという。 西大田行きだという。 果て困った。 時間がない。 そこで、儒城に行くかと聞くと行くという。 それで解決。 儒城から大田駅までタクシーを飛ばすことにする。 行きのバスが儒城オンチョンに止まったことがヒントになった。 汗をぬぐいながらバスに乗った。 11時前の出発だった。 もう時間がない!!
旅の終焉。公州、儒城、そして大田駅へ -釜山発茂朱リゾート・公州旅行記12- バスは出発する。 西大田行きバスは、気がせいているみなみやまを尻目に おもしろい動きを見せた。 まず、錦江沿いに、右岸を大田に向かって走る。川向こうに公山城がよく見える。そして、バスは川を渡って市街地へ入り、公山城の裏側、最初に大田からのバスが到着したところにバスが止まったのだ。 乗客を乗せ、バスは発車、しばらく行くとバスが大きくUターンする。 これで、進行方法が逆となる。 おもしろいパターンだが、時間を気にするみなみやまにとっては、あまり楽しくない時間だった。 そして、再び、走り出した市外バスは行きと同じ錦江左岸の片側1車線道路を寄り道をしながら走り続けた。 ふとバスが止まった。 乗客が降りる。 不安がよぎった。 バスは広い道路沿いに止まっている。 運転手に、儒城オンチョン?と聞く。 ネー。 うっかりしていた。 儒城までは、時間が早いのだ。 そして、バスターミナルではなくて、幹線国道沿いだ。 このバスは、あと大田西部バスターミナルに行けばよい。 わざわざごみごみした狭い道路を入って儒城バスターミナルへ行かないでいいのだ。 うっかりしていた。 あわててバスを降りる。 こういう隠し球があるのがおもしろい。 すぐに、タクシーを拾った。 当然助手席に乗る。 行き先をテジョンヨクという。 ネー。 ハングルマルモルラヨを言っておく。 おもしろ運転手だった。 途中、韓国特有の河川敷道路を驀進するのだ。 初めて、大邱だったか?河川敷の道路を見て笑ってしまった。 日本では、許可されない道路が韓国ではちゃんと存在している。 車優先であれば、住宅や商店を取り壊して道路を造るよりも確実に渋滞緩和につながる。 韓国らしい発想だと思っていたが。 タクシーは、快調に河川敷を走る。 カメラを出して写真を撮るというと運転手は笑っていた。 変な外国人だと思ったのだろう。 おかげで時間は、予定よりも早く大田駅に着いた。 料金は81000ウォン。 正解だった。 カムサムニダ。 12時前に大田駅に到着できたのだ。 あとはKTXで釜山へ向かうだけ。 しかし、そこにはまだ試練があったのだ。(笑)