一晩で茂朱と錦山で2軒のモーテルに泊まったわけ。-釜山発茂朱リゾート・公州旅行記9- 錦山は、クムサンといい、忠清南道の最南端でインサム・人参市場があり「韓国のインサムの80%が売買される」(ロンプラ韓国)と言う。2と7のつく日に市場が開かれる。結構確率は高いわけだ。屋台でもインサム料理が出るというのは本当だろうか。 実は、大田からモジュに向かう途中高速道路から人参畑が数多く見えたのだ。 例のカップルに聞いてみたがそうだと答えてくれた。 畑の作物を見ていると、黒いシャが日光を遮断している姿があちらこちらに見られた。インサムは直射日光を嫌うと聞いたことがある。 それで、錦山に寄ってみようと考えてみたわけだ。 それが、ひょんなことから実現してしまった。しかし、今泊まっているヨグアンがいったいどこにあるのか、市外バスターミナルはどこなのかもさっぱりわからない。 しかし、今回の韓国旅行は、いろいろとスリルがあって楽しい旅になった。 日曜の早朝である。 5階の窓から外を見ると、うっすらと霧がかかった田舎町が見える。 古い韓屋と新しい家屋の屋上が見える。 屋上には、たくさんの伝統的カメが置かれている。 働き者のオモニたちが、カメのふたを取って朝ご飯の用意をしているようだ。 きっと、キムチやテンジャンといった食品が蓄えてあるんだろう。 時間を逆算してみる。この分なら公州まで行けそうだ。 6時半過ぎに、ヨグアンを出た。鍵を返し、入り口のアジュマに声をかけたが熟睡していた。日曜の朝だ。 外に出ると2,3人の人影がやっと。 年配のアジョシにシウエボストミナルオデイェヨ?と聞いてみた。 すると指さして方角を教えてくれた。 繰り返し方角を確認をして、歩き出すと一緒について来る。 そのまま10分ほど歩いて、錦山シウエボストミナルまで案内してくれたのだ。(笑) お礼に、手持ちのタンベを2本渡し、一緒にタバコを吸って別れた。親切に感謝。 窓口が開いていて、大田東部バストミナルで通じた。 3000ウォン。 今回、みなみやまは切符を買う時にハングルで文章にして言う努力をした。 が、失敗が多かった。(笑) 片言でもいいから、行き先をハングルで言えば、窓口で理解されるというように思ったのだが。ムリはしないことにした。 さて、バスの乗客もちらほら。 運転手に、サムシプン?と聞いてみた。 すると、ハンシガンという答え。 その理由はあとでわかった。 バスは、結構くたびれたもと高速バスの中古車。 やはり、韓国でもローカル線には新車バスは似合わないのだと思った。 少し安心した次第。 バスの行き先表示は、トンテジョン。 トンソウルと同じ表示だ。これも納得した。勉強になるなぁ。 バスは、定刻7時にバストミナルを出発した。 そして、今回は高速道路には乗らず、一般道を快調に走る。 本当に田舎道だ。実は、みなみやま的にはこれが一番楽しみだ。 それは、乗客や車窓の様子から韓国の田舎の素顔が見れるからだ。 高速道路だとそれが少ない。 急ぐ旅行では、ついつい乗車時間の少ない高速バスに乗ってしまうのだが、 こんなハプニングがあると、それが楽しめるのだ。 茂朱のモーテルのアジュマに感謝!!した。 市外バスは、数回バス停に止まりながら、大田に向かった。
残り時間を逆算しながら大田から公州へ-釜山発茂朱リゾート・公州旅行記10- 6月5日(日)朝8時クムサン発の市外バスは、無事東大田到着した。 これから残り時間を計算しながら公州へ向かう。 今回の旅行の欲張りなおまけである。 帰りの大田発釜山行きKTXの発車時間は12:31である。 残り時間は、4時間。 公州への所要時間は、片道1時間のはず。 今日は日曜日。 大田市内の渋滞も少ないはず。高速道路はないので、それで時間が読めるとふんだ。 しかし、それも少々甘かったが。 大田東部市外バスターミナルを出る公州行きバスは、40分おき。 ちょうど7時発があったから7:40、8:20、9:00となる。 この辺から微妙に時間の誤差が生まれる。 朝食は抜き。 バスに時間は読めなかったが、とりあえず8:20分に公州行きバスは出発した。 大田市内を20分近く走っただろうか。 ふと気づくとバスは、狭い道路を走ってとあるバスターミナルへ入った。 そこが儒城バスターミナルだということに気づくのに少し時間がかかった。 儒城バスターミナルは狭いのだが、さすがにソウルからの直行バスもあり、 表示がハングルだけでないのが、ローカルなバス停でないことをあらわしている。 このバスターミナルは初めてだが、昨年中国山東省からの帰り、儒城オンチョンに1泊したのでその位置は理解していた。 ここから、早朝大田駅までタクシーで7000ウォンかかったはずだ。 ここで、バスは、時間調整をする。 しばらく停車をした。 これで、1時間で公州につくのか少々不安、その予想は的中した。 儒城を出てバスは、幹線国道へ入った。 道路表示は公州となっている。 漢字表示がちらほらと見えるようになる。 しばらくすると、大きい川沿いの道を走るようになった。 この川があとでクムガン(韓国第3の川錦江)だとわかった。 クムガンの左岸には、高速道路もあるのだが、バスは国道を走る。 そして、その国道からもはずれて、ローカル道を走り、バスストップに泊まる。時間だけが過ぎていく。ハハ、これははずれだと思い出した。 さらに、バスは、途中で川を渡り、本当に片側一車線のローカル道を走った。 川沿いの道なので、対岸の高速道路と幹線国道がよく見える。 少々心中不安がよぎる。果たして、大田に時間までに戻れるのかと。 しかし、今回は珍事件も含めラッキー続き、それを信じる気持ちもあり、ケンチャナヨと自分に言い聞かせることにした。 そしてバスは公州市内へ入っていった。 公州は、こじんまりとした町だ。 最初から気に入った。 バスターミナルは高速、市外とも町の中心部から離れて川の対岸だ。 市内バスターミナル近くでバスストップがあるとロンプラに書いてある。 そこで降りることにした。 場所は、公山城の川の裏側になる。 到着は、9:30前。およそ1時間超だったと思う。 道路を横切り、少し奥まった市内バスターミナルへ行く。 しかし、ここからは郊外へのバスがが出ているようで、目的の武寧王陵へ行くバスはなさそうだ。 近くには、みなみやまの好きなシジャンも見え隠れしたが、気持ちの余裕なし。 もう一度、バス通りまで出て、タクシーに乗った。 当然、助手席に乗る。(笑) 武寧王陵を告げるとOKだ。 タクシーは、道路を大きくUターンした。 韓国は右側通行だ。 反対方向へ行くのは本来は嫌われるのだが、気のいい運転手だった。
また来たい街公州を駆け足でめぐる -釜山発茂朱リゾート・公州旅行記11- 公州の街はわかりやすいこぢんまりとした街だ。 かつての百済の都、熊津にあたる。そして、唐、新羅連合軍に滅ぼされた国だ。 その街で、韓国観光公社のガイドブックにあった写真の武寧王陵は是非見ておきたかった。 何度か、韓国旅行のプランで公州は計画の段階で行き先としてあげていたのだが、最終的にははずれていた。 今回、ちょっと様子見に公州まで来た。という感じだ。 タクシーは、すぐに古墳群公園の駐車場に着いた。 料金は2200ウォン。 時間はすでに、10時近い。 古墳群は、かなりきれいに整備されていた。 資料館に入り、武寧王陵の石室にも入り写真を一枚だけ撮った。 そのあと、古墳公園の中を歩く。 武寧王陵の石室入り口も見ることが出来た。 ここは密封されていると聞いた。 古墳公園のインフォメーションで国立公州博物館の所在を聞いた。 英語でここから歩いて5分と聞いた。 確かに、道路沿いに5分ほど歩くと公州博物館らしき建物が田圃の中に見えた。しかしここでタイムアップ。 博物館は移転したばかりだそうだ。 今回はあきらめる。 車はほとんど走っていなかったが、運良く、タクシーを捕まえる。 市外バスターミナルへと告げる。 時間はすでに10時半を回っていた。 残り時間、あと2時間である。 無事市外バスターミナルへ着いたのだが、実はとんでもないバスターミナルだった。(笑) ターミナルは、古い建物で、地下一階地上二階。 ところが二階へ上がっても地下へ降りても、バス乗り場へのドアは固く閉まっているのだ。 少々焦った。 一度外へ出ると、バス乗り場への外側の入り口があってそこからはいるのだ。 切符売り場も建物の外にあって、窓口2つだけ。 本当に、公州初心者泣かせのバスターミナルだった。 無事、東大田行きのチケットを購入。 バス乗り場へ行くとバスが。 運転手に、東大田というとこのバスは違うという。 西大田行きだという。 果て困った。 時間がない。 そこで、儒城に行くかと聞くと行くという。 それで解決。 儒城から大田駅までタクシーを飛ばすことにする。 行きのバスが儒城オンチョンに止まったことがヒントになった。 汗をぬぐいながらバスに乗った。 11時前の出発だった。 もう時間がない!!