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ママCAに賃金払え にNO 日航に判決(2007年4月1日号新聞○旗日曜版)

公開日 : 2007年04月04日
最終更新 :


日本航空に賃金の支払いを命じた東京地裁判決(3月6日、土田明彦裁判官)。
日航は03年の制度改悪以降、日帰り勤務はわずかしかないからと原告ら

に月1ー2日の乗務しか与えず、乗務のない日は「無給日」とし、手取りが赤字

になるほど賃金をカットしました。とあります、もし本当ならサービスが悪くて

当たり前、引きつった笑顔の本質がこんなところにあるかも。皆さんどう思われますか。

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2件のコメント

  • Re: ママCAに賃金払え にNO 日航に判決(2007年4月1日号新聞○旗日曜版)

    誰からもコメントがないようなので。

    この判決は当然だと思います。ですが、この背景はとても複雑です。

    JALにはJASと統合の結果、最大労組の「JAL労働組合」をはじめ8つの労働組合が存在します。どっちかというと労使協調路線をとるJAL労働組合とその他7労組。今回訴えた4人が所属するのは「日本航空客室乗務員組合」でその他7労組(非JAL労働組合としましょう)に属します。

    今回の件ですが、育児・介護休業法の深夜業免除制度導入の時にJALはJAL労働組合と乗務しない日を無給日とする労働協約を結んだのですが、非JAL労働組合はそれを結びませんでした。これが、そもそものことの起こりの発端のようです。JALは労働協約を結んだJAL労働組合員には5―13日(おおむね10日前後)の乗務をさせていたようですが、その協約を結んでいない非JAL労働組合員には、極端な場合月1ー2日しか乗務させてなかったのです。この点が裁判所に認められ、やれば出来るということで勝訴(だから賠償金は10日分程度)となったわけです。

    JAL労働組合員からすると、労働協約の締結を拒否した非JAL労働組合員が冷遇されるのは当然ではないかという気持ちもあるかもしれません。でも非JAL労働組合員からみると、そういう風なJALの勝手で不当な扱いを許しているのはJAL労働組合にあるという見方も出来ます。

    ただ非JAL労働組合には日航の経営状態を無視し自分たちの主張ばかりしているという批判はあります。例えば、今春の賃上げ交渉ですがJAL労働組合はそうそうに会社の提示を受け入れたのに対し、非JAL労働組合は月額15000円のベースアップ(これは業績が好調なトヨタ自動車の10倍です)を要求しスト(結局やりませんでしたが、今の経営状態では当たり前!)までちらつかせています。

    昨年度末の有利子負債見込みは一兆七千二百二十億円と膨大。2月に発表した2007―10年度の経営計画では、4000人超を減らして人件費を500億円削減することや、ボーナスカット、国内外の路線再編などを発表してますが、人件費を500億円削減って本当に可能なの?という疑問を銀行も持っているようです。本3月期末の融資で600億円の新規融資契約を締結し、とりあえず5月に控える500億円の普通社債の償還はどうにかめどが付いているようですが、その後は???

    労働組合でゴタゴタし経営状態もよくない、しかも今回のようにしてまでも人件費を削らないとやっていけないような会社は銀行からの援助を打ち切り一度つぶして、リストラ敢行し一から出直した方が早いのかもしれません。

    ちょっと過激になっちゃいました(笑)JALが抱えている問題は根が深い…これでも早く世界の大空で羽ばたく鶴の勇姿を見たいと思っているんですよ。頑張れ、JAL!

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    Re^2: ママCAに賃金払え にNO 日航に判決(2007年4月1日号新聞○旗日曜版)

    JALの労働問題はJAS統合のはるか以前から存在します。山崎豊子の「沈まぬ太陽」にその経緯が描かれています。ただ山崎氏の見方が現在の非JAL労働組合側に偏向しすぎている部分はあります。でもおおよその歴史は分かります。
    70年代のCAの友人は海外のステイ先でも組合のミーティングなどの参加を強制され疲れてました。今のCAには昔ほど組合活動が激しいことはないようです。

    9.11以前にあったUAの経営危機も労使問題です「沈まぬ太陽」にも書かれていますが、旅客業の場合は労使問題が安全に影響するので困ります。酒がでないとか愛想が悪いのは勘弁できます。航空会社のもっとも重要なサービスはいうまでもなく安全です。

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