レポート

雨の山西省・大同。雲崗石窟行きのツアーに申し込む。-2005みなみやま山西省・大同を満喫する旅

公開日 : 2005年08月26日
最終更新 :

その1
瀋陽北15:03発2180次列車は定刻から少し遅れて大同火車站 に到着した。
大同は雨模様。
おそらく、珍しい雨だろう。
中国入国後3日目。
1400㎞を踏破した。
予定以上のペース。
火車站 について最初にやったことは、次の列車の切符を買うこと。
実は、今度の中国旅行には、野望があった。
それは、内モンゴルのフフホト、パオトウに止まらず、さらに内陸を極めることだった。
そこで、パオトウの先の銀川、陝西省の宝鶏を目指すことにした。
集票所に行き、「明天」「銀川」で、切符を聞いてみる。
昨年は、苦汁をなめた集票所。
しかし、簡単に明日の18:11開(発)K43次新空調硬座快速のチケットが手に入った。
117元。
ほぼ、12時間の旅行である。
それも快速。
今回の旅行では、切符購入に関しては、昨年の反省から、手数料を払ってでも
現地旅行社を通じて購入して、確実なものにしようと考えていた。
ところが、簡単に、チケットが手に入った。
これで、大同での時間はほぼ二日確保できたのだ。

再び、駅舎に戻り、構内にあるという情報の大同国際旅行社に行くことにする。
事務所は、侯車室へ向かう階段の左側にあった。
そこには、明らかに欧米系の人たちが集まっていた。
雲崗石窟のツアーと聞くと100元だという。
ただし、入場料と食事は自己負担の模様。
今回は、さっそく申し込む。
行き先は、雲崗石窟と懸空寺だという。
スタートは9時。
エンドは5時。
丸1日の行程だ。
当然、英語と中国語のツアー。
少々不安が残る。

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  • 雲崗石窟へ -2005みなみやま山西省・大同を満喫する旅その2

    朝食を取ることにする。
    售票処の先に食堂がある。
    ここに行き先客の食べていた麺を注文。
    4元。山西省の物価はさすがに安い。
    あとから、外国人が来るが、要領がわからないようだ。
    みなみやま的おせっかいで、食堂の要領を伝える。
    そのあとから来た、フランス人女性の話を通訳したりして時間を過ごす。
    こちらが、同じ外国人と(彼らから見るとアジア人は同じなので、)出自を明らかにすると、急に安心するらしい。
    残念ながら、山西では珍しい雨が降り続く。
    しかし、雨の少ないこの地方にとっては恵みの雨だろう。

    もう一度、火車站 内の旅行社に戻ると、結構ツアー客が集まっていた。
    日本人もいるようだ。
    他にフランス人や、イギリス人、スペイン人のグループそして中国人家族など
    30名近くにふくれあがっていた。
    外に出て、二組に分けられる。
    小型マイクロバスと、ワゴン車。
    みなみやまは、小型マイクロバス。
    少々古くて、狭いが、結構よく走った。
    しばらく走ると、さすがに昨年初めての大同で辛酸をなめただけに、
    見たことのある風景が目にはいる。
    感慨深い。
    さらに、バスは郊外への道をひた走る。
    そしてまもなく、雲崗石窟石窟の門前町というか、商店が集まるところでバスを降りる。
    ここからすでに、石窟のある崖が見えている。
    そのあと、中国人の女性ガイドについて、しばらく歩き、
    入場口へ。
    ここで各自が入場券を買う。
    60元だ。正直高いと思う。
    外国人でも学生証があると割引があるそうだ。
    最初の5窟、6窟は石像に彩色もあり保存状態もいい。
    撮影禁止になっているので最初は遠慮したが、みんな撮りまくりだった。(笑)
    とにかく、団体客が多く我々グループもあっという間にバラバラに散った。
    今回は第20窟の石仏が目当てだったのでここに時間を取ろうと思い、同じツアーの外国人たちと適当に先に進む。大阪女性と中国女性の二人組に聞くと、12時にバス集合だという。
    10時過ぎには着いているから2時間たっぷりあることになる。
    先を急いだ関係で、少々時間をもてあました。
    実は、mustafaさんからもらったアドバイス、崖の上に昇ってみよという指令は、後で考えてみれば十分に実現できた。
    次回は・・・。次回はもうないでしょうね。(笑)
    とにかく、20窟の石仏にたどり着いた。
    石仏の前には、線香立てが用意され、ここも一応信仰の対象だ。
    とにかく、20窟の石仏を思いを込めて写真を撮りまくった。
    正面だけでなく横顔や遠景など、集中的に撮影した。
    これで、もう昨年のリベンジ達成である。
    このあとは、オプションのようなもの。
    心中に秘めた野望を実現すればいい。

    ところで、雲崗石窟見学だが、現地ツアーがお薦め。
    9時出発5時解散。雲崗石窟と懸空寺の2カ所を回る。
    理由はあとで触れようと思う。

    少し、遅れて集合場所にマイクロバスがやってきた。
    さて、次は懸空寺だという。
    どんな展開があるのだろうか?







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    感動した黄土高原そして懸空寺 -2005みなみやま山西省・大同を満喫する旅その3

    雲崗石窟を出発したマイクロバスは、一度市内方向に戻り、方向を南東に変え川にかかる橋(確か有料?)を渡って、懸空寺に向かうはずだ。
    ガイドの説明は、英語と中国語なのでわからない。(笑)
    毎回、座席の横の人物が変わるので、適当にインチキな英語で話をするのが楽しい。
    国籍もまちまちだ。
    とにかく、マイクロバスはフルスピードでトウモロコシ畑の中を走り抜けていく。
    途中昼食を取るのかと思ったが、約2時間懸空寺まで約70㎞を走りっぱなしだった。
    ガイドの指示で、事前に車内で、懸空寺の入場料60元が徴集された。
    やはり高い。
    やがて、前方に小高い丘が見えてくる。
    それをバスは昇っていくのだが、この丘はまさしく黄土高原。
    その何とも言えない所々に深い崖のある風景に見入ってしまった。
    所々に村があり、黄土の煉瓦造り、部分的には横穴式の住居も残る。
    やはり、貧しい山西省の生活もかいま見れる。
    道路の切り通し部分も、そのままだ。
    黄土そのものが、そう簡単には崩れないと云うのが前提だろう。
    そして、延々と続く黄土高原の姿。
    この高原が、太原、平遙、介休、侯馬、三門峡の黄河まで延々と続くのだろう。
    感動ものである。まさに悠久の大地だ。
    このあとの旅行で、銀川から蘭州にかけての黄土高原のまた違う姿を見ることができたので、さらにこの感動は、深いものになった。

    そして、そのあと、マイクロバスはかつては海中にあった堆積岩の深い谷の中に迷い込んだ。
    そしてそこが、懸空寺のある谷だった。

    バスを降りると、あの農民の日焼けした顔がツアー客に寄ってきて、土産物を売ろうとする。
    これまでよく知った中国の姿がここにはある。
    みなみやま的には、安心した面もあった。
    欧米人のツアー客は、それなりに説明を聞いたりはするが、決して買おうとはしない。
    国籍は違っていても、共通する彼らなりの旅行のノウハウを心得ている。
    しっかりと観察させてもらった。
    食事さえ、無駄だと思う金は一切使わないのだ。
    徹底している。
    それに比べると、みなみやまでも、気のいい日本人は、けちでありながら、貧乏旅行といいながら、適当の妥協して無駄な金を使う。
    そんな、旅行への考え方の違いを感じてしまった。

    懸空寺に行くためには、土産物屋や食堂が並ぶ金網で仕切られた一角に入場しなければ行くことができない。

    ガイドさんが、入場料を払い終わらなければそのエリアにはいることができない。
    その間、しつこく、インチキ、土産物売りに観光客はサラされることになる。
    彼らは、柵の中には入れないのだ。
    地元民同士、阿吽の呼吸かも知れない。

    やっと中にはいることができた。
    話を、同行の大阪女性の連れの日本語ができる中国人女性に説明してもらった。(ややこしいと思う。)
    これからツアーのガイドさんの指定する食堂で食事をして、それから懸空寺自由散策だという。
    その説明を聞いているうちに、欧米系のツアーメンバーは、グループごとに、食事はいらないとどんどんその場から消えていった。
    少々ガイドさんかかわいそうに思えてきたのだが。(超おじさん的!!)
    結局食堂に入ったのは、中国人家族(中国語で話せる)、上海で働いているという日本人のカップル(中国語ができる)、そして大阪からの女性とその連れの日本語のできる中国人女子学生、そしてみなみやまが残った。
    気のいい日本人とはこのことを指している。