シャ-クバレ-を観光する場合、短時間しかない時はトラムツア-(展望台までの往復2時間ツア-)がお勧めだが、展望台に居られる時間が限られてしまうため時間に余裕があれば自転車(バイク)をレンタルし、3時間以上でゆっくりと回るの理想的でしょう。私の場合レンタルしたのが14時。返却リミットが16時のため、2時間しかありませんでした(16時過ぎると1台10ドルの反則金を取られます)。自動車免許を保証として預け、さらに自動販売機で水を購入、いざ出発、1月なのにTシャツと短パンで丁度良い暑さでした(ちなみに自転車はブレ-キなしのタイプで止めるには車輪を逆回転させなければならず慣れるのに時間がかかりました)。やや強い風も大草原では心地よく感じられ、往きは良い良い帰りは怖いを体験する事になろうとは当初、予測もしませんでした。平坦地でしかも舗装道路なので、楽勝と思い勝ちになるのは当然だったのです。パ-クロ-ドには柵がなく、ロ-ド脇にアリゲ-タ-が寝そべっているのにはびっくり。前日、同じエバ-グレ-スのロイヤルパ-ムでアンヒンガトレイルを歩いたが、柵のあるボ-ドウオ-クからワニを見下ろす形なので、自然動物園の感があったのに対して、こちらは生の迫力、ロ-ドに蛇が寝そべっていたり、もちろんバ-ドウオッチングには最高のロケ-ション。展望台までは45分、アメリカの国立公園にしては景観の変化が乏しいと思いきや、展望台に登ってビックリ、何処までも続く湿地帯には大感動。これぞパノラマ。下に見える、水の澄んだ川では水鳥、亀、そして、アリゲ-タ-のくつろぐ姿が。名残惜しくも、20分後帰路につくことに。往路が一直線だったのに比べ帰路はカ-ブが続く。ちなみにトラムとは逆廻りに走り、トラムが近ずくと自転車はロ-ド脇で一時停車するのが規則だ。そして走り始めてすぐに異変に気がついた。強い向かい風で自転車が進まない。まるで坂道を登る感覚だ。これでは返却時間に間に合わないと必死に前傾姿勢で漕ぐ。そして漕ぐ。帰路のほうが景色にも変化がありアリゲ-タ-の数も多いのだが記念撮影どころの騒ぎではない。そしてその時、気が付いた!パ-ク内に一切標識も看板もない、なぜ?と問うても答えは風だけ!一体自分がどの地点を走っているのかが全く判らないのだ。感にたよるだけのサイクリングだ。死に物狂いで戻ったのが16時5分。係員の人達はよく時間どおりに帰れたねという風に笑顔で迎えてくれたが、太ももとお尻は痛く、さすりながらああこれも良き思い出かな・・・と自分を微笑む。「時間に余裕を」を痛切に感じたトリップだったのだ。最後にもう一つアドバイス!サイクリングでは見れない感動的な夕焼けは、遅い時間に出発するトラムツア-がおすすめなのです。ただしウインドブレ-カ-などで防寒対策を。
