年末に北インドを旅しました。フセインのニュースが原因なのか何処もかしこも厳重なセキュリティチェックがありました。ボディチェックは相当真剣に身体を触ります。当然男女でラインが異なります。男女比が場所によってかなり異なり、私はタージマハールでもう少しで1人外に取り残されるところでした。
その日は旅も中盤一息つこうと初めてガイド(それも日本語)をホテルで頼み相当気が緩んでいました。閉館の日没まであと二時間程の頃タージマハールに到着したのですが、インド各地からの観光客で長蛇の列。とても二時間で中に入れるとは思えない長さでした。しかしガイドは列の先頭まで私たちを誘導し、二時間の列の横に僅か10人程度の列を発見、そこに私たちを並ばせました。私と主人とガイド(男性)。前に並ぶのは男性ばかり、長蛇の列はインド人の女性達・・・。長蛇の列は途中から男女が混ざって一本の列になっていました。最初は訳がわかりませんでしたが、直にガイドが私(女)を男ラインから無理やり押し込むつもりだということがわかりました。良心の呵責とここまで来てタージマハールを見れないかもしれないという焦燥感が入り混じりました。銃を持った衛兵?は私に入ってよいと合図したのですが、二時間延々と待ったインド女性が許してくれませんでした。物凄い剣幕で怒鳴り散らし、衛兵に食って掛かり、衛兵も今度は私を列の最後に並べと押し出したのです。悪いのはもちろん私ですが、あまりの剣幕に膝が震えるほどでした。ガイドと主人は既に門の中。途方に暮れていた私の腕を、一部始終見ていらした数メートル後ろの日本人女性お二人が引っ張り入れて私を間に挟んで入れてくださいました。私は情けないのと申し訳ないのとで門を潜るまでろくにお礼も出来ませんでした。(ドキドキして口が聞けなかった)あの時助けて下さった方、本当に有難うございました。最後に一言言い訳がましいですが、インド人の入館料は20ルピー、外国人は750ルピー。物価の差を考えても、千葉ディズニーランドで遊べるほどの入館料とはいかがなものか。これだけ払うんだったら入口も分けて欲しーなー。とも思ったりして。ばちあたりですね。