レポート

長文 バンコクでカード詐欺師に会(遭)いました。マジシャンから見た詐欺師のカード技法1

公開日 : 2006年05月21日
最終更新 :

バンコクでカード詐欺師に会(遭)いました。マジシャンから見た詐欺師のカード技法1
皆さま、大変お久しぶりです。昨年クリスマスにバイク事故を起こしてから
しばらくこちらには顔をまったく出していなかったMagic_takashiでございます。

最近はROMばっかりで全然参加していなかったのですが、
先日のGWに両親と親戚一同4家族総勢14名でタイに行き
そのとき私がタイで遭遇カード詐欺師のことをレポートしたいと思います。

事の初めは親戚一同を私以外をミニバスに乗せて市内観光に送り出してからの話。

ちょっと歩きつかれたのでカフェで休みながら親戚連中はどの辺り見てるのかな?
なんて事を考えながら空港から持ってきた地図を広げてると、
30前後の女性がどこに行きたいのですか?などと声を掛けてきました。

普段ならバンコクでもスーツ姿なのでこの手の手合いは声を掛けてくる事も無いですが、
プライベートなので向うから見れば完全におのぼりさんに見えたのでしょう。
しばらく雑談した後、向うから今度日本に行く友達がいるので色々教えてくれないか?
などとなんかどっかで聞いたフレーズを(笑)言ってきました。

まぁ途中の経過は地球の歩き方などにも載っている手口なので省かせてもらって、
結果としてはその女性の友達の家に着いたのですがもちろんその女性はいません。
代わりにいたのはその兄という方でした。

自己紹介するとそのお兄さんはカジノのディーラーで働いていると言っていました。
思わずタイはギャンブルはご法度だろうがと突っ込みを入れたくなりましたが・・・
雑談をした後、少しカードをやってみないか?と向うから本題が出てきました。
使用したカードはWinner No.2と言われる、タイではコンビニなどでも扱っている
割とポピュラーな白の縁無しカードで、さすがにBeeなどの米国製のカードでは
ありませんでした。ゲームの種類はブラックジャック(以下BJ)でした。

相手がカードをシャッフルしている間ずっと見ていましたが、
お粗末にもこれから俺を引っ掛けようと思ってるんでしょ?
と突っ込みを入れたくなるレベル。マジックで言ったら本格的にカードマジックを
習い始めてまだそんなに日が浅いかなというレベル。

2へ続く

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4件のコメント

  • Re: 長文 バンコクでカード詐欺師に会(遭)いました。マジシャンから見た詐欺師のカード技法1

    レポートはありがたいですが、殺されなくて良かったですねえ。

    最悪殺されますよ。最近も日本人殺されましたし。

    君子危うきに近寄らずの方が良いのでは?

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    その通りですね

    そうですねホテルに帰ったら親戚連中から大目玉でした。

    いつも通り仕事で行っていたら付いて行かなかったと思うんですけど、
    何故か今回はどんなテクニックを持っているんだろという
    知の探求のほうが強く出てしまったようです。

    こういうところを気をつけなければならないですね。

  • 長文 バンコクでカード詐欺師に会(遭)いました。マジシャンから見た詐欺師のカード技法4

    あと参考映像で以下のアドレスをアクセスするとイカサマのテクニックの一部を見る事ができます。

    http://media.penguinmagic.com/movies/products/7416b.wmv

    ご参考にこの中のどれかは実際私が使用したテクニックです。
    どれかは教えませんけど(笑)

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  • 長文 バンコクでカード詐欺師に会(遭)いました。マジシャンから見た詐欺師のカード技法3

    まぁ最終的には勝負に行くわけですが、相手は案の定Aと絵札のBJ。
    私の方にきていた初めのカードは合計で20でしたが、
    表にして相手に見せたときはスペードのAとJのBJで引き分けとなりました。

    実を言うと事前に練習や勝負中にわざ自分がバーストするように多くカードを引き、
    欲しいカードが来たときはそのカードをパームしてテーブルの裏側に貼り付けておいたのです。

    勝負の時その隠しておいた2枚のカードをパームしてすり替えた後、
    ラッピングをしてさらにディーラーの方にカードをクリーニングをしたのです。
    (ラッピング相手に分からないように自分の腿の上にカードを落とす事、
    クリーニングはカードをさらに床に落とした後、蹴り出し所在を分からなくすること)

    2人とも勝っていたと思った勝負が引き分けだったので複雑な顔していました。
    シンガポーリアンはもう一勝負などと言っていましたが自分で最後と言ったでしょ!と私が言い。
    ただこのままじゃ気がすまないだろうから、このお金のうち帰りのタクシー代として
    S$50とゲームに付き合ってくれたディーラーにわざとらしくB2000をあげて
    残りは全て返すよと言って分かれました。

    もっとも一番驚いたのはカードを配ったディーラーなんでしょうけど。
    この後2人がどんな話をしたのかは分かりませんが・・・

    最後に“ありがとう楽しかったよ”と言ったときのディーラーの複雑な顔を思い出すと、
    ちょっと悪ふざけが過ぎたかな?などと少し思う今日この頃です。
    もっとも付いて行く行為そのものも反省すべきなんでしょうけど・・・

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  • 長文 バンコクでカード詐欺師に会(遭)いました。マジシャンから見た詐欺師のカード技法2

    ただ誤解の無いように書きますと素人から見ればマジックの技法が分からないので
    プロの様に多分見える事でしょう。
    その中でこれは上手いなと思ったのはフォールスカット、結構練習をしているレベルです。
    簡単に言えばカードを混ぜているように見えて最後には元の通りという技法。

    ただ残念なのは詐欺師なんだから華麗なセカンドディールやボトムディールなどが
    見れるかと思っていましたがそこまでの技量は無いようでした。

    フォールスカットが上手い事から推測できるのはあらかじめ特定のカードを
    セットしたデックを使いこちらに良いカードを配り、
    相手にそれ以上の良いカードを配るようにする事だと思われました。

    初めはこの兄と勝負するのかと思っていましたが、
    今日はシンガポールからカモがやってくるのでそれを2人で引っ掛けようという話でした。
    兄から教わったのは兄がディーラーになって配ったカードを符丁で送るので
    それによって判断してシンガポーリアンから金を巻き上げようという事でした。
    ちょっと変則的なBJですが要はカードを配られた子同士の勝負です。
    多分最後に間違った符丁をこちらに送りこちらが逆転負けするシナリオなんでしょうけど。

    何回か兄とBJをやりながら私だけが分かるように、特定のカードにクリンプと念のため
    マークを付けてシンガポーリアンを待ちました。

    やがて彼が来てゲームが始まるのですが演技なのか私が見間違えたのかは不明ですが、
    符丁が全然違う事もたまにありました。
    彼らにすればエンディングでサイン違いで金を巻き上げるつもりなのでしょう。

    やがてゲームが進み彼の負けが結構な金額になったとき、彼は提案してきました。
    次のゲームでラストにしよう!そして俺は今日持ってきた金の残りを全額掛けると、そしてお前も全額掛けろと言いました。
    私は今そんなに金を持っていないと言うと兄の方から貸しといてやるから勝負をしろとも言ってくる。
    彼らからすればグルなのだから勝負に乗ってこなくては話にならないし、
    兄からすれば俺が味方だから負けるわけ無いだろと言いたいのだろう。

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