Q&A

アロイス・カリジェの旅 あれこれ その1 シュタイン・アム・ライン

公開日 : 2006年05月16日
最終更新 :

fraugoemonさんのご質問のお答えの一部です。

なぜってご承知のようにアロイス・カリジェの絵はいろいろなところにありますが ここが極めつけという美術館があるわけでなく(多分・・・)あちらに数枚、こちらに数枚。あちこちの村や町の壁にさりげなく・・・しかも署名があるわけでもなく、知ってる人は知ってるが知らない人は気にもしない・・・。

あたたかく、そして厳しく、寂しく、静かな絵は 油絵も 商業用のポスターも、リトグラフも みんなステキです。

私が出会ったカリジェの絵のある場所をご紹介してご同好の方のご参考に供しようと fraugoemonさんのお尋ねをいい機会と思い立ちました。

お好きな方の追加情報とご感想をお続け下さい。

その1 シュタイン・アム・ライン

ラインの源流、ラインフォールの町シャフハウゼンから電車で20分ぐらいでしょうか。 駅からは20分ぐらい歩いてライン川・・・といってもそう広くありません、を渡ったところにあるオモチャのような町です。

その中央の といっても真ん中に大通りがあっておしまい・・というような町ですが 三叉路中央に市庁舎・・その川とは逆の側の古風な宿 HOTEL ADLARの通り側の壁面一面の絵がアロイス・カリジェ
の作品です。 4-5階?建ての壁面ですから良く見るというわけにはいきませんが 多々かな雰囲気の土俗的な絵が一面に描かれています。

ほとんどの人が間違いなく写真に収めていますが通りがそうそう広くないのでなかなかバッチリは収め切れません。 エッ あれが・・・と写真を改めて取り出した人も少なくないのでは・・。

シャフハウゼンから遊覧船でも来られます。ここからシャフハウゼンまで乗れば やっぱり<ライン下り>なんでしょうね、きっと。

次は その2 クール です。
 



  • いいね! 0
  • コメント 5件

5件のコメント

  • アロイス・カリジェ

    ぼうふらおじさま

    大感激です!。
    やっと主婦の仕事を終えてパソコンの前に座れる至福の時間。
    あけてみたらドドーンとカリジェの特集を組んでいただいているではありませんか。
    シュタイン・アム・ライン、クール、ダボス、トルン、グアルダ・・・

    そうなんですね。たった1日でカリジェを回ろうと思っていたのが間違いだった・・。
    次回…たぶん来年は行けるでしょう…、この中の1つの街?村を拠点にしてゆっくりのんびり回りたいと思います。

    私がカリジェに魅せられたのは、日本橋高島屋で見た「カリジェ展」での彼のほのぼのとした絵もありますが、その時買って帰ったパンフレットの中のそれらの村々…の写真。これがスイスなんだなーって。
    その何気ない村の何気ない壁に何気なく彼の壁画が…、何気ないホテルやレストランに彼の絵が…、あるいはメニューに…。なんて考えただけでもステキです!

    そして何かでクールの画廊ではカリジェの絵がそれほど高くなく売られている…という記事を目にしました。思えばぼうふらおじさまのレスだったのですね。
    私達にとってはとても贅沢な買物ではありますが、もし手に入るようだったらキヨミズの舞台から飛び降りてもいいかな、と思ったのがクールへ行きたいと思ったキッカケでした。今は余りにもユーロが高すぎて???です。

    今回はSt.ゴッタルド越えを選択することになると思いますが、それでも、カリジェに関したところは、チューリッヒ、シュタイン・アム・ライン、クールと回ります。一生懸命目を皿にしてカリジェを捜し回ろうと思います。

    今回の旅にはおじさまのこの特集をコピーして持っていきたいと思います。

    • いいね! 0
    • コメント 0件
  • その5 ウルスリのすず・・・グアルダ でも絵は無い・・

    絵本ウルスリのすずのモデルの村 グアルダ はエンガディンの谷奥の村で 無人の駅から運がよければマイクロバスのポストバス?で歩けずにいけますが 歩くと急坂を2分以上です。

    近代スイスの資本を稼ぎ出した傭兵隊長の村・・だとかですが 物騒な雰囲気はまったく無いのどかな美しい村です。 壁の文様が美しいので有名です。 それだけ・・・。 カリジェの絵はまったくありません。

    ご承知のように この地の言葉ロマンシュ語の絵本がまったく無い・・と女性作者ゼリーナ・ヘンツに口説かれて絵をかいたアロイス・カリジェの絵本第一作が<ウルスリの鈴>。 たちまち有名になり第一回のアンデルセン賞を受賞した。 その後 続編? フルリーナと山の鳥 大雪と同じ主人公と舞台で続きます。

    時間があれば隣り駅の アルデッツまで歩いて(1時間)、さらにこの地方の中心地シュクオールで温泉を楽しむのはいかがです。
    この町2つとも 各家の壁画? 引っ掻き絵?が見事です。  

    • いいね! 0
    • コメント 0件
  • その4 カリジェの眠るトルン

    クールからアンデルマットの方へ1時間ほどの小さな町?村? トルンはカリジェが晩年を暮らし、無くなったところです。

    グラウビンデン州の3つの地方・・暴れラインの中心地だった所とは思えない静かなところで駅も無人です。 駅前には大きな通りが一本取っているだけ。 実はここからライン側(つまり鉄道)を離れて山の小高い所を旧街道は通っているのだとか。 カリジェの住んでいた家はですから やや小高い上のほうにあります。

    この駅から進行方向に 10分ほど進むと町並みの切れる手前に右側にホテル、その先に小さな広場があってその広場をはさんで 黒目の大きな建物の壁面に戦争と荒廃、復興をテーマにした15-6枚の壁画が高い所に書いてあります。

    その向かい側はカリジェの生まれた家だとか。 入り口にきれいなバラの花が・・・これもカリジェの絵です。

    駅からここまでの間のミルクやさんの子ヤギの絵、文房具屋さんの女の子(ウルスリの妹・・・のはず)、右側の小学校の壁にはキリスト生誕を祝うために当方からたずねてきた有名な3人の博士の絵。

    生家の先の裏の教会には自分でデザインした しゃれた、でも静かなカリジェのお墓が他の人と変わりなく並んで眠っています。

    その先の博物館には カリジェのコレクションがあるとのことですがお休みの日だったので見ることが出来ませんでした。

    あっ それから墓地なる教会の2階にまいておいてあったこの州の旗・・・はまず間違いなくカリジェ作と思われます。

    また 駅前のレストランに荷物を置いて歩いていたのですが気がつけばこのレストランの壁面、入り口・・・カリジェのリトグラフのオンパレードでした。

    ここまででほぼ 3時間ほど。 アトリエの後には行く時間の無いままクールに舞い戻りました。 

    • いいね! 0
    • コメント 0件
  • その3 ダボス

    ダボス・プラッツのMOROSANI POST HOTELのオーナーはカリジェの後援者だったとかでそのコレクションは膨大なものだとか。 大きな絵を次々に ダボスの公共機関に寄贈しているとか・・・。

    このホテルのシンボルはビルの上にかかれた POST馬車 の絵です。大通りを駅の方へ歩いてくるとイヤでも目に付きます。

    ホテル正面の エンガディンの谷特有のスグラフィッティ(モルタル引っ掻き絵?)がステキなクラシックなホテルで食事がおいしいのが地元でも評判ですが このロビー(あまり広くは無いですが)に2-3枚。さらにレストランにも、またツアーなどようの大きなダイニングルームにも・・・。ディナーメニューの表紙も 郵便馬車(壁面の原画)です。

    大きなレストランルームを入ったすぐ左側の影には ウルスリのすず・・のドアとウルスリの絵も・・・(絵本の原画とはすこし違うようですが・・・)。

    各部屋の絵も全部オリジナルのカリジェですがお部屋の中のを見せてもらう訳にもいきませんが 廊下の曲がり角などにもイッパイかざってあります。 地下の通路を新館?に曲がる両側には 大作の油絵が 3-4点。 場所はプールへいくときの地下道・・・でしょうか。

    このホテルのお隣 MOROSANI Schweizerhof ホテルも 立派な近代的なホテルですが 道からやや下がる入り口階段上の壁画が迫力のあるグラウビンデン州の旗にちなんだもの。もちろんカリジェです。 そしてこちらの広いロービーのあちこちにはもしかすると20枚以上、大小取り混ぜてのカリジェのものが・・・。

    カリジェの絵が見たい・・・といって入ってゆっくり明るいロビーの中で楽しみました。 絵を目の前にビールを楽しむ事も・・・。

    このレストランにも冬の働く馬車馬・・・の大きな絵があります。おずおずと入ってみていると 夕食のテーブルセッティングに入っていたボーイさんが ふと奥にはいってこの馬の絵のディナーメニュウを1部持ってきてくれました。

    町中の本屋さんでは ウルスリのピンバッジも売っていました。

    次は その3 アロイス・カリジェの眠るTORN

    • いいね! 0
    • コメント 0件
  • その2 クール

    クールのROMATIK HOTEL STERN は 300年続くといわれる古いホテルです。 掘割のような川と高い山に囲まれた古くからの城塞都市で昔からの坊さんの管理するこの地方の中心都市でした。

    駅前のやや近代的?なビルの後ろ側に昔ながらの重厚な石造りの町が広がります。 石畳に2色の足跡がプリントされていてそれをたどれば小1時間で町が回れます。

    駅前の大通りが旧市街に入るところの左側2本目のカドにいかにもクラシック然とある<宿や>がROMATIK HOTEL STERN。 細い路地をそのままたどれば 旧市街の奥へそのままいけます。

    せまいフロントの裏はそのままレストランと言いたいですが いうならば 雰囲気は酒場風。

    この上階にカリジェ・ルームがあります。 ピエロ風のカリジェの自画像を中心に 4-5枚の油絵がならびます。 泊り客でないと入れないかもしれませんが レストランで食事をして カリジェ・ルームを見せて欲しいといえば多分見せてくれると思います。

    階段を上がった角にもさりげない カリジェのお得意の鳥のリトグラフ、古風ながたがた言うエレベータの横にはカリジェが書いたホテル内の案内板(ドイツ語なので読めませんでしたが・・)がガラスをはめ込んで・・・。

    本とは各部屋ごとの絵もかなりの確率でカリジェの絵らしいのですが。少なくとも私の部屋と友人の部屋はそうでした。

    レストランのメニュウの表紙もカリジェのデザインだとか・・・。

    さて町に出ると ぐるっとまわって近代的な町づくりの広場の5-6階の壁にカリジェの壁画がこれも何の案内もなく・・・。

    美術館には入っていません。 あまり無さそう・・・とだけいっておきます。

    それと 旧市街の奥の左側・・つまりホテルから奥へはいっていったところにある画廊?にはカリジェのリトグラフがそれほど高くなく沢山飾ってありました。 閉店後に気がついたので中には入りませんでした。

    その3 ダボス
      

      

    • いいね! 0
    • コメント 0件