20/04/28 17:31

中和抗体ではない可能性

を指摘しているかたがいました。ここに投稿されている方々は、最前線の医療現場で活躍されていたり、一線は退いたが豊富な経験と知識を持っているかた、さらには、今回の騒動に巻き込まれ、お国からは敵視されているかた(個人的にはすごく冷静で科学的です)なども投稿しているし、今や世界を救うと多くの医療関係者や研究者が信じているアビガンの開発者もしかりです。

www.jmedj.co.jp
【識者の眼】「ピロリ菌研究者の立場から考える新型コロナウイルス感染症─診断法の確立について」浅香正博
抗体は中和(囲い込んで働かなくする)だけではないことはある意味常識なのですが、少なくとも、現在の抗体反応で陽性者を白(浄化された)と見るのは時期尚早とのこと。まさに仰せの通りで、SARS後に細々と続けられた研究以外は、ほとんど突貫工事的研究です。わからないことだらけ。それでも、僅か数か月でここまでわかったという現実に対しては、人類悲観することはないかな?と思ってしまいます。少なくともまじめに研究している方々はみな立派だし、中国の研究者の貢献を無視することもできません。インフルエンザが菌なのかウイルスなのかもわからず、ウイルスに関しても概念だけで実態も不明、抗生物質も抗ウイルス剤も、ましてやウイルスの全遺伝子なんかなんのこっちゃという100年前とは大違いです。それと同じ対策が必要で時間がかかるという人の意見は無視すべきです。

某国大統領や某国首相が毛嫌いする、知力や知性、そして学問に望みを託して応援しましょう。ただし、多くの国内ノーベル賞受賞者が言い続けているように、派手な分野だけでなく、地味だが地道にやっている人達に光を当てること。日本はSTAP細胞事件で、目を冷ますかと少しは期待したのですが、状況はさらにわるくなっています。しかし、とても良いことなのですが、世界の巨大製薬メーカーが協同で抗ウイルス剤やワクチン開発に乗り出しています。世界中の研究者のネットワークもできているようです。これまでは、エボラの時に言われたように、Neglected Tropical Diseaseに代表されるように、金にならない薬は大手は作る気がなかったのです。研究者にも金が来ない。インフルエンザは儲かるので各社が効く薬を作りました(実はタミフルは方法論的にも弱点だらけなくせに、日本で大人気)。しかし、コロナはSARSがあっという間に消滅したので、地味な研究としてでしか残らず、エボラは結局現在でも使える薬はない。一方、インフルエンザばかりに気を取られていて、一見軽い呼吸器系感染症が強毒化すれば、人類の危機になると2年前に警告したスタンフォード大のような先見性のある忠告には世界は耳を傾けなかったのです。

感染症研究は派手でなく、むしろ地味で、巨額の金が舞い降りてくる可能性は極めて低いのです。それでも、インフルエンザに関して、感染の初期で止めようと言う研究をしている人たちが国内にもいるのです。彼らの研究が、強毒型インフルエンザとも共通する性質を持っている今の新型コロナにも役立つ可能性があるのです。国がもっと基礎研究を重視していれば、今のパニック(科学的根拠なしに恫喝するとか、笑い話にしかならないマスク配布)は避けられた可能性もあるのです。

元の話に戻せば、スウェーデンがそのような立場であえて強力な対処をしないのなら、それは立派なことです。

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