20/04/25 08:19

NYでも同じ結果

www.npr.org
The Coronavirus Crisis
Coronavirus Has Infected A 5th Of New York City, Testing Suggests
April 23, 20203:41 PM ET

Based on the preliminary results of the first round of antibody testing conducted across New York, state officials estimate that 21.2% of New York City residents have contracted the coronavirus. Statewide, Gov. Andrew Cuomo said an estimated 2.7 million residents — or 13.9% of the state's population — have been infected.

CAでは3%前後だったのが、NYでは市内で約2割(Long Island:16.7%、WestchesterRockland
:11.7%、他が3.6%)、抗体検査で、現在市場に出ている検査キットは初期に検出可能なIgMと大抵は発症後に出てくるか完治(これは定義が難しく、SARS-CoV-2の遺伝子RNAが抜けた状態としておきます)後にも今なら確実にに存在するであろうIgGを同時に検出するので、その分布も気になるところです。研究論文では、有為差はないと言われているが、いかんせん例が極めて少ないので、これもあまりあてにはならないでしょう。PCRでもNYの短期入院患者(出産)で14%、慶応での手術予定者で6%なので、やはり感染者数を反映していると思われます。これだけ客観的データー(少なくともいくらでもバイアスを介在できる世論調査よりは科学的で参考になります)があるのに、世界の政権を任されている人や自治体の長、さらに彼らの顔色を伺う自称専門家という人達は全く言及しません。

確かに、抗体検査は制度と感度に問題があり、特に感染初期では出ることはあり得ません。ただし、研究の場では、COVID-19発生前の血液を陰性対照として使っていて、これでプラスになることはないので、偽陰性はあっても偽陽性はほとんどないと考えらるので、これはPCRとて同じこと。さらに楽天がやりだして問題視されているように、サンプル採取の専門家的手法も不要だし、採取後のRNA特有の分解も心配する必要がなく、金も時間も、何よりも貴重な人力も不要でクリニックでもできるという点では優れもの。漸く、東京でも始めるようですが、本気でやるのなら、無作為に(これはHIV検査と同じく通知しないそうです)やり、しかもPCRも同時に検査し、同じ集団を追跡調査すれば、感染状態という都市封鎖するにも信頼できるデータがない現在の状況を打破できるし(この点でも非科学的対応と言えるのです)、感染と抗体獲得、さらに発症との関係も明らかになります。これを政治家に期待するのには、日本の今の状況では無理ですが、海外なら可能でしょし、マスコミからは排除されている真っ当な専門家(今や茶坊主か提灯持ちばかりになってしまいました)がきちんと主張することを期待します。

勿論、地元からの反論はあります。
nypost.com
City health officials warn coronavirus antibody tests may not prove immunity

しかし、検査を拡大すれば感染者は増えるのは当たり前で、夜か翌日の、”感染者は○○名で8割接触が実現できていない”という脅しにも近い言葉が続くだけです。話を元に戻して、スウェーデンに関しては、集団感染を目指すのか否かはわからないものの、できるだけ日常生活を保つという姿勢には共感します。TVに出てくる人のなかには、はっきりと言うと袋だたきになることがわかっているので、ギリギリのところで抑えていますが、本来は、止めれば確実に感染拡大阻止になることは止めて、そうではないところはできるだけ動かすことが必要だと思います。中国でも日本でも、欧米でもこれまでのデータを解析して、どのような場、どのような行為が危険なのかがかなりわかってきているのです。ライブハウスは危険だが、クラシックコンサートはかなり安全。美術館もしかりで、入場者が声を発さないところはまず問題にはならないはず。それでも危険と思うのなら、入場者の体温測定とマスク着用を義務付ければ良い。クルーズ船で、ブッフェ形式が悪者になって、今や世界から消え掛かっている制度。しかし、当初のトングではなく、立食の会話のほうが原因だったようです。勿論、料理を見て、”わー美味しいそう”という光景は以前から嫌だったので、何時も朝一番に行くことにしていたのですが。

前回、日本の専門家という方々が古いと書いたのですが、それは確かに、ウイルスの本体がわからず、その本質からも抗生物質のような治療薬存在せず、唯一、経験から生まれた種痘、すなわち獲得免疫と隔離だけが対処法だった、100年前と同じことをしているからです。しかし、科学とりわけウイルスに関する知見は飛躍的に拡大しています。COVID-19は、重症化さえ抑えられれば人類がパニックに陥る必要のないウイルスなのです。

  • いいね! 0
  • コメント 1件

1件のコメント

  • 退会ユーザ @*******
    20/04/27 12:35

    たびたびありがとうございます。

    NYC の抗体検査は何を意味するのか? 素人なので正当性とかはわかりませんですが、数十万人がすでに感染している?

    WHOのうそ! 致死率は2%ではない。一桁低くないと数字が合わない。東京のテレビ局は恐怖をあおる番組を放送しているらしいが、警戒は必要だとは思うけれど、これはインフルエンザよりちょっと高い程度の致死率の感染ではないか? 

    KO大学の調査から東京都で4月に5%/月の人が感染したとすると、既に50万人ぐらいが抗体を持っている? 少し減ると見ても7月までに100万人ぐらいは感染する。ワクチンができるよりも感染するほうが早い?

    ワクチンは、WHOに報告されているものは、
    DNA DNA plasmid vaccine
    Osaka University/ AnGes/ Takara Bio
    Inactivated TBD
    Osaka University/ BIKEN/ NIBIOHN
    Protein Subunit S protein +Adjuvant
    National Institute of Infectious Disease, Japan
    Protein Subunit VLPrecombinant protein + Adjuvant
    Osaka University/ BIKEN/ National Institutes of Biomedical Innovation, Japan
    RNA LNPencapsulated mRNA
    University of Tokyo/ Daiichi-Sankyo

    タカラバイオは日経記事では今夏にやっと治験
    うまくいったとして年内わずか20万人分

    ABCラジオ(こちらは大阪)で辛坊治郎氏は私の意見と同じで、気候要因があるといっていた。とすれば、梅雨から夏に収束しても秋口からもう一山来る!❓

    余談ですが現在、大阪のラブホは満室状態で、休業中の接待係が超密接濃厚接触しているらしい。❓❓❓

    東京の抗体検査は500人のサンプリングで5/1 に結果がわかるらしい。私の予想としては5%

    またまたお邪魔しました

    • いいね! 0
    • コメント 2件
    20/04/27 18:33

    抗体獲得の意味

    簡単に言えば、感染中および感染後回復した人です。ともに、発症したか否かは不明。これが、抗体検査とPCR検査を同時にすれば、有意義な情報が得られるという理由です。詳細が書かれていないので、抗体の分布がIgMとIgGとで違うのか、そうなら数値はどちらなのかも重要になるので、本来は専門家がきちんと解説すべきことなのです。前者は感染初期、後者は感染後期にでき、長期に残るし、再感染したら量産されて攻撃に使われるのです。少なくとも、殆どの人は気付かないうちに感染し、発症しなかったか、直ぐに治ったかでしょう。

    以前から言っているように、抗体検査の利点は、
    ・簡便であり、採取には熟練技術が不要で、しかも即、結果が出る。
    ・操作に危険性がほとんどない(人間の血液を扱うのはHIVの惨劇からノウハウがある)。
    ・安価である。
    ・PCR陰性でIgG陽性なら、これまでの経験上、今期は感染することはない。ただし、後述のように、獲得免疫が確実に感染を阻止できるという証拠がない。これが証明されれば、今は、人を見たら感染者と思えが、抗体保持者は身の潔白が証明でき、自由に動けるし、海外旅行へも行ける。

    問題は、
    ・PCRでの閾値に達する前では検出不能。感染後数日では無理。
    ・コロナは他にもいるが、売りに出す際に2019年より前の保存血清ではでないことを確認しているので、特異性にはさほど問題はないが、PCRのようなものを直接検知していないので、精度では劣るのは間違いない。
    ・韓国で特に多い、PCR陰性から再度陽性になったことから、抗体を持っているから再発しないとは現時点では言い切れない。これに関しては、韓国には悪いが、広くやっているため、人による技術の差があるのかも知れない。特に、検体採取とその後の処理、RNAの分解抑制と多糖類の妨害です。痰とかの粘液は妨害要因。恐らく、このウイルスは増殖効率が悪い分、低空飛行でじっとして、機を伺って再活動するのでしょう。中国の例でも4週間残った人がいるそうです。

    ついでながらワクチンに関しても、これを期待する人が多いのですが、本庶佑氏も言っているように、“ワクチンって効くの?“があります。インフルエンザでは、この効果に疑問を投げかける人も少なくないし、事実効きはあまり良くありません。あくまで実験室の話ですが、構造がよく似ているSARSで治ったかたの血清は、効くことは効くがかなり弱い。COVID-19から回復したかたの血清は提供拒否が多くて実用例が少なすぎるようです。しかし、日本で最近話題になっているスペイン風邪の記録書を読んでみましたが、当時はこれがウイルスであるという認識は少数派で、主流派はインフルエンザ菌説を唱えていて、その菌を直接人に接種して予防しようとしていたそうです。まあ、細菌でもウイルスでも、取ってくるものは同じなので、かなり過激かつ乱暴な方法ですが、軽く済む幸運な人には効果があったのでしょう。

    ワクチンに関しても、ウイルス表面だけを挿げ替えて、その狼の皮を被った羊を感染させる方法論はあり、これなら即効性があるのですが、まだ研究段階でしょうし。

    実は、このサイトでも以前書いたことなのですが、インフルエンザのような定点観測が必要だと今でも思っています。無作為抽出で、できれば、PCRと抗体検査を同じ集団に持続的に行う。結果は敢えて知らせず放置。勿論、何かあれば優先的に処置はする。この集団のRNAと抗体の変化を追う。もう一つが本来の定点観測で、両者の度合いから感染拡大か収束期なのかの判断が可能。数字の遊びと脅しだけでやっている対策が、かなり科学的根拠に基づくものになるはずです。

    ついでに、トランプが言ったことが何故問題なのかですが、それは細菌なら体に毒物(あくまで細菌に対する)を流し込んで退治することは可能なのですが、ウイルスは身体の外で壊す以外には原理的に毒は効かないからです。基本中の基本。彼らは人間の体を乗っ取って生き延びるので、体内で殺すと人間も死ぬのです。たしかに、抗インフルエンザ薬などは存在しますが、それは、人の身体にないものや反応がウイルス増殖には必要で、それらをウイルスが持ち込むため、そこをめがけて薬で止めれば、人には害なくウイルスを抹殺できるからです。この基本中の基本を理解できない、理解しようとしない人が国民の命を握っていることが人災なのです。

    • いいね! 0
    • コメント 0件