20/03/28 09:22

日本でも無作為抽出で感染者数をだせば良い

上記封印成功例は感染拡大収束には役立たないし、人心を落ち着かせることにもならないのですが、現状を知ることで安心感を得ることはできるのと、より科学的な行動を可能にすると思います。100年前の新型インフルエンザのときは敵の正体がわからなかったのですが、今は実体が把握できています。しかし、見えないことには変わりなく、街は消沈し、人からは笑いが消えたように感じます。ただし、”若者は重症化しない”という報道等に強気になって、深夜早朝にたむろする若者が目に付くようになったような気がします(おじさんおばさん達が彷徨かなくなったから?)。

インフルエンザは検査が簡単なので、定点観測という手法がとられ、それで注意喚起と学級閉鎖とかがなされます。COVID-19でも、週一回数百名程度の無作為抽出でも傾向がわかるので、それで感染の度合いが把握できます。これをやっても、封じ込めにも感染防止にも全く役立ちませんが、籠城要請を受け入れているよりかは断然気が晴れます。少なくとも拡大傾向や減少傾向は把握できます。今怖いのは、100年近く前にブレヒトが書いた第三帝国の恐怖と悲惨のように周囲の人間のみならず、隣人や家族までが裏切り者ではないかと恐れ疑うこと。恐らく、公共交通機関で通勤している人は少なからず同じ気持ちを抱いているのではないのでしょうか。

日本の対策で問題なのは、要請や個人の努力に任されていて、行政が積極的に動かないことです。入国ひとつとっても、香港では1月はじめの時点で、e-道を止めました。香港人以外を有人による審査で通し、記録を残すためです。台湾でも2月の時点で香港入国記録があると入国できなくなり(14日の隔離)、鎖国直前には、入国審査までに健康状態、体温測定から渡航記録を詰問され、入国審査では過去のフライト記録を調べられ、他国への入国を根堀り葉掘り聞かれ、宿でも健康調査や他国への渡航歴を聞かれ、体温測定を経て無事チェックイン。甘いとみられていたバンコクでも、入国は勿論、出国時の空港への入場で個別の体温測定や渡航歴や健康状態調査、宿やショッピングモールの入口でも、人による差はあるものの、一人一人検査。確か公共交通機関利用にはマスク装着が義務付けられていました。一方の日本はと言うと、関空で一度、再入国時に自動ゲートが封印されていただけで、あとは全て自動ゲート。他空港は一度も有人だけになったことはありません。勿論、今年の話。酷いと思ったのが、欧州からの帰国者も自宅待機が要請されたときの羽田。なが~い入国の行列を尻目に、日本人パスポート所有者は、健康調査書提示もなく、渡航歴も聞かれることなく、自動ゲートで入国できてしまったこと。明らかにやっていることが後手後手、ちぐはぐなのです。2009年の水際作戦の失敗は何ら生かされていません。これで、強毒型トリインフルエンザがヒトへの感染能を獲得したら、世界は間違いなく破滅、人類滅亡もSFの世界ではなくなります。

マスクに関しては過信はあるし、良く見ると二割り以上は鼻が出ていたり、隙間があったりで、装着の意味にすら疑問を抱かせるものですが、しないよりかは効果は確実にあるので(特に顔を触れない←この点で通勤電車内での化粧は御法度ですよ・・・、それに車内飲食はこの際禁止にしましょう、と気道を乾燥させない)、買いだめ防止を訴えるだけではなく、国の責任で必要な所と必要としている人には届けることをすべきです。その気になれば、SIMの登録制や薬手帳みたいな形で、記録により購入制限を掛けることは可能なはずです。それで公共交通機関利用者はマスク装着義務化とか。定期券と写真付きIDでマスクが買えるようにしても良いし。

感染症か医療の専門家で、国の行政にも影響を与えられる人達が、感染初期での抗ウイルス剤投与を何故主張しないのか。研究されているのは、重症者への効果だけのようなのですが、必要なのは重症化阻止と重症化時点での治療法なのだと思います。軽症からの重症化が今の1/10にでもなれば、恐れるに足る感染症ではなくなるのです。さらに、重症化が自分自身の細胞からの攻撃と判明すれば、本人は安心します。これに日本人の生真面目さが加われば、元の生活に戻れると思います。要するに感染自体は避けられないとの覚悟ができるのです。

今、必要なのは、思いつきの自粛・自制ではなく、科学的視点、論拠をもった対策を国民に示すこと。危機を乗り越えたあとのためのバラマキではなく、今必要なところに、人的および経済手的支援をすることです。先が見えれば、日本人は耐えて復活するでしょう。

  • いいね! 0
  • コメント 1件

1件のコメント

  • Re: 日本でも無作為抽出で感染者数をだせば良い

    JORGEさん、こんにちは。

    今日の東京の63人とか、千葉の57人とかを見ていると、集団感染が含まれているにしても、綱渡り状態ですね。首相の会見も経済対策に重点が置かれて(もちろんこれも大事なのですが)、もうちょい踏み込んだ感染拡大防止策に言及しないと・・・この人数だと、「感染者」を病院に収容仕切れなくなるのは目に見えてますから、重症者に限定する策を取るのが喫緊のように思えます。

    ダイヤモンド・プリンセスの時も思ったのですが、とりあえずオリンピック選手村だったら、首都高の湾岸線ですぐに行けるし、なぜ活用しないのだろう、と思っていたら、昔の代々木のオリンピック選手村のような牧歌的な話(?)でなく、下手に収容すると「事故物件マンション」になるのですね。・・・でも、何らかの病院以外の軽症者収容施設を用意しないと、東京はそろそろ限界ではないか、と言う気もします。

    首相は「長期化」の話をしていましたが、この板に出てくる航空会社のキャンセルの話、例えばキャンセル不可チケットが(1年有効くらいの)クーポンになればとりあえずはよしでいいんじゃないの、と思っていましたが、この後の世界に(!)その航空会社が残っているか、も考えないといけないかも知れません。私はUAの株式で昔転んだし、当然JALの破綻も見てるので、どんな大きな航空会社でも分らない、とは思ってますが。

    https://tokyo-haneda.com/information/2020/detail_00137.html
    明日は一機でも第二ターミナルから国際線が飛ぶんですかね。・・・

    • いいね! 0
    • コメント 2件

    本当にわかりにくい

    文章の書き方が指導されていますが、本当にわかりにくいです。

    重症患者に特化しろ、といいながら、軽症者にも施設を、とか、矛盾しています。何をいいたいのですか?

    東京都の会見を聞いているのでしょうか。
    そんなことは、すでに考えていますよ。
    イタリアでは、80以上の患者は手当てしません。日本ではそんなことにならないように考えているのです。

    困った人ですね。
    良いご旅行を。