コンロー情報続き

初めに。
出会ったことの詳細をお知らせするため日記風になっていますが、そういうのが嫌いな方は読み飛ばしてください。

ヒンブン川は増水していて対岸へ渡る橋は半分水没、最後はバシャバシャと川の中を行く。
ドイツ人の青年は足が速く、写真を撮っている間に案内人の船頭とどんどん行ってしまう。洞窟内と川との間に落差があり、出口の流れが急になっているために、舟のスタートは洞内から。

船頭のヘッドランプは光量があり、洞内の壁を照らしながら舟を進める。ヒンブン川はコンロー洞窟を貫流しており、洞内が大きく広がって迫力がある。今回は雨上がりで所々で雨のように水が落ちる。川面に水が撥ねる。

鍾乳石の美しいホールで上陸する。岸辺はぬかるんでいるが、船頭と青年は足が速くどんどん行ってしまう。
今回は照明を点けないが壊れたのかな。カメラを替えてどんなふうに撮れるか写真を撮りたいところだが、鍾乳石は美しいといっても所詮石。来たことがあるので撮れないならそれでもよい。再び乗船して洞窟の向こうの世界へ出る。

明るい世界は緑が美しい。休憩ポイントには売店や食堂がいくつか出来ていた。
奥の小川では四手網を使って魚を獲る村人たち。しかし簡単に捕まるようでもない。人が多すぎるよ。皆さん、網を売りつけられたんじゃないか。

復路は流れを下るので早い。先ほどの鍾乳石のホールに明かりが灯っている。なんだ、電気が点くじゃないか(案内人手を抜いたな)。もう一度上がるかね。もういいっ(こう答えたのは失敗かもしれません)。

外の明かりが見えてきて出口へ帰還。川を渡ってチケットオフィスに戻ります。

ここからが交渉の勝負。
ヒンブン川を下ってサーラーヒンブンのところまで行って戻って来たいんだけど。降りるのはスプリングリバーね。
それなら25万kip。でもサーラーヒンブンまで単純往復だと15万kipなんでしょ。そうだけど。なんで高くなるの。じゃ20万kipでいいわ。15万kipにしてよ。うーん。
周りの男の中に交渉の援軍がいて15万kipでいいんじゃないと言ってくれる者がいたりして、15万kipになった。

岸へ降りると、ここで待っていてねと。待っていると洞内から船外機を積んできて、こちらのボートに装着する。

両側の山はそんなに高くはないものの、コンロー洞窟からスプリングリバーまでの川筋も秘境の趣がある。
船頭はスプリングリバーのバンガローを過ぎると船着き場に舟を停めた。

着いたよ。なんだよ、サーラーヒンブンの前まで行って戻る約束だろ。いや、燃料代が高いからそんなに行けない。
ここで降りてくれ。

約束が違いますい。いや15万kip支払っているんだ、ここまでで15万kipじゃ高すぎるよ。

油代が高いから行けない。じゃああと5万kipだすから行ってくれ。今回はヒンブン川を下ってサーラーヒンブンの現況を見ておきたかったのです。

5万kipじゃ行けない。じゃあ、7万kip出すよ。10万kipなら行ってもいい。人の足元をみているな。

でもすでに15万kip払っていて君に追加で7万kip。22万kipなら十分じゃないか。

船頭はなおも渋っていましたが、これ以上は取れないと判って舟を出しました。

ぼったくられたこちらの気分は台無しです。

とはいえ、日差しがあれば緑が美しい川辺です。川面をぴちぴちと小魚が撥ねて逃げていきます。
アヒルや水牛などがのんびりと水につかっています。水浴びしている村人もいます。
雨の後で流木やゴミも流れていますが、それでも美しい。

サーラーヒンブンは船着き場の階段が崩壊して、今は営業していないのが見て取れました。船頭はここに舟を停めて代金を請求します。代金を取り逃がさない算段だな。

燃料を買ってくる。本当に燃料がないのか。ここは集落が近くガソリンも手に入ります。

暫くすると1lくらいのペットボトルに入ったガソリンを手にして戻ってきました。

1万kipくらいかな。2万kipだよ。それは高い。燃料の輸送代が高いのでしょう。燃料はタンクに入れることなく、ストックのようです。

スプリングリバーに戻るとスイス人のマネージャーが楽しかったかいと。うん、楽しかったけど、あの船頭ぼったくり。サーラーヒンブンまで行っていくら取られた。22万kip。まあそんなもんだ。成功だよ。ありがと。



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