ヴェネズエラ難民

ブラジルで頻繁に放送されているヴェネズエラ難民
政情不安から数万人の難民がブラジルに押し寄せていて、シウダーボリーバルが一大拠点となり、国境を越えてブラジル側のホライマ州州都ボア・ヴィスタに、そこから陸路アマゾナス州州都マナウス、水路でホンドーニア州州都ポルト・ヴェーリョ、最終陸路でサンパウロ州州都サンパウロ、という壮大な難民ルートが出来上がり、各地でリトル・ヴェネズエラが完成されてしまっていると。
こんな状況ではヴェネズエラに旅行で訪れたとしても満足なものが提供されるとも思えないし、治安の維持が出来ないのも理解出来る。
数年前にはハリケーンで壊滅的被害を受けたハイチやドミニカからの難民が大量に押し寄せ、私の街にも物凄く沢山のハイチ難民が暮らし、当初は優秀な労働者が多かったのに、今では治安不安を招く存在になってしまっています。
自国の状況を眺めるだけで他国の現状が分かってしまう悲しさ、それが現在の南米です。
ブラジルと国境を接する国々から日々ブラジルに働きに来る方々が非常に多いのも周辺国の不安材料かも。
とはいえ、友達になると非常に温かい交友を持てるのも南米の楽しみ、アミーゴが多いほど素晴らしい旅が出来る、日本に働きに来てる連中も話を聞けば、物凄く大きな牧場を持ってたり、生活の安定ぶりには驚かされます。
日本に居てても日本人の中ではなくイベロアメリカの中にしか居ないので、日本に居ても南米の中、物凄く快適です。
ポルトガル語やスペイン語を少しだけでも覚えれば最高の旅が出来ます。
日本人移民の高齢者なら多少の日本語は期待できるけど年々減少傾向に在るので、絶対に会える確率が高い日曜日のフェイラ(青空市場)に行けば大丈夫と思う。
日本人移民の99%が農業移民なので、作物を売る方々がまだまだ沢山居られ、そこに集まる移民の方々、毎週日曜日が待ち遠しい。
私も移民の1人として楽しく仲間に入れて貰っています。
フェイラで買えば物価は驚くほど安いですが、それがレストランなどで加工されてしまえば馬鹿高くなってしまうのですよ。
私の住むパラナ州奥地ではシュハスコ(ブラジル風豪快焼肉料理)が食べ放題で1人26へアイス(約780円ほど)で食べられるのに、サンパウロやリオに行けば、大型店舗で1人200へアイス(約6000円)とかになってしまいますので、田舎町の有効活用をオススメします。
パラグアイには日本人移民コロニアが5ヶ所在って、日本語が飛び交い、日本食や日本人宿が在るので、日本人旅行者で溢れ返っています、私のアミーゴもペンションを経営していて、ドミトリーには日本人旅行者が情報交換などをしていたりしますが、旅費節約の為に食べる物を超質素にし、夜は豆腐1丁を2人で半分こにしたりで、こんなに貧相な食事で体力が持つんかいな?、と思われるほど難民に近い状況の旅行者が多かったです。
それでも現地に飛び込む方は皆無、前を行く人の後を追う旅行しかせず、毎日ブログチェックに必死、それが治安維持なのだと言うほど根性ナシばかり、現地に飛び込めば良い人ばかりなのに勿体ないな~と。
南米に来ても日本人ばっかりを追い掛け、日本語と日本食しか求めず、いったい何しに来たのか?、と思われる方々ばかりで大いに疑問を抱きます。

移民目線で思うことは多々あり、もっと工夫をしたら最高の南米を楽しめるのにと思う次第。
地球の歩き方に載っていない名所は多々あり、そんなところに行く日本人はまた居ず、自分でガイドブックを描く楽しみは沢山残っています。
ただ時間が問題なだけ、南ブラジルを巡るだけで数ヶ月必要ですものね。
私の家から海までは800km、海水浴に行きたくても遠過ぎて行けないので、川に砂浜を作って、そこで淡水浴をしてたりします。
内陸には内陸の楽しみが、海岸では海岸の楽しみ方が有って、それぞれ違って面白い。
クリチバから山岳鉄道でモヘチス、イタリア系移民が作った最高の街アントニーナ、貿易港パラナグアー、ポンタ・グロッサには奇岩の連続、サッカーチームで有名になったドイツ系・イタリア系移民の街シャペコー、そのさらに南に行けば世界最大のアメジスト鉱山も在るし、その途中にはスイス人移民の街、ゲレンデが有って、冬にはスキーが出来る。
パラナ州では1年3毛作なのに州を1つ跨ぐだけで1年に1回しか作物が出来ないとか、農業大国の側面を知ることが出来たり、面白いことは一杯!
でも時間が・・・。


Boa viagem!


  • いいね! 0
  • コメント 0件

0件のコメント