6.ポルティコの夕食 宿のレストランは、7時半から。 こちらの内装も素敵です。 ここは、料理学校もやっているような、料理自慢の宿。 伝統的な料理が自慢のようです。 笑顔の素敵な女将さんが席に案内してくれて、 何を召し上がりますか。うちのスペシャルなんていかが? ということでお任せコースにしました。 お昼が、パニーノと果物だけだったので、お腹ぺこぺこ。 ○ポルチーニと玉葱のタルト。 パイ生地の間に十分にソテーして甘みを引き出した玉葱と ポルチーニを入れて薄焼きに仕立ててあります。 パイ生地のさっくりと美味しいこと。 粉もバターもよいものに違いありません。 ○アスパラガスのタリアテッレ これが、初体験の美味しさ。 タリアテッレとメニューにはありますが、ピーチに近いような 太目の手打ちうどんのようなパスタ。 短く切ってあって、刀削麺のような印象もあります。 鶏肉を細かく切ったものとアスパラガスを 鶏のブロード(ブイヨン)で煮込み、パスタを入れて そのスープを吸わせた感じのもの。 イタリア風、煮込みうどん、つゆなし、と言ったところでしょうか。 もちろん、アスパラガスの味がよく出ているのだけれども ベースになっている鶏のブロードの美味しいことといったら! もう溜息ものです・・・滋味溢れる、という言葉がぴったりの。 川岸の鶏たちを思い出してしまいました。 ○カプリオーロ・アル・ヴィノ・ロッソ、ポルチーニ添え 辞書で引いたら、カプリオーロはノロシカというのだそうで 初めて食べました。 http://www.stelviopark.it/italiano/Fauna/Mammiferi/Capriolo.html 骨付きの塊を赤ワインに浸して、オーブンで焼き煮にしている感じ。 ポルチーニのソテーがたっぷり添えられています。 うんまい! そしてなかなかのボリューム。 ○りんごのムースとマスカルポーネのムース ここで女将さんに、ドルチェはりんごのムースと、 マスカルポーネのムースのどちらがいい? と聞かれ、ほんの束の間迷っていたら じゃあ、両方ちょっとずつにしましょう、と言ってくれて 半部ずつ盛ってきてくれました。 片方にはチョコレートの、もう片方にはベリー系のソースが添えられていますが ムースのほんのりしたいい香りを楽しみたくて、 ソースはほとんどつけませんでした。 ここまでで、赤ワイン0.5Lを2つとガス入りの水。 そしてカフェ。これで〆ようかと思っていたところへ 女将さんがリモンチェッロかグラッパでもいかが? と声をかけてくれたので、グラッパをいただきました。 別の客には、何の変哲もない普通のを出していたのに、 私はOLMOさんの友だちだからなのか、 たくさんある中から選んで、色が黄色がかっているのを持ってきてくれました。 アルコール度数は高いのに、口当たりがマイルド。 ボトルを置いて行ってくれたので、 調子に乗ってもう1杯。 部屋に帰ってぐっすり眠りました。