失せ物あらわる(二題)

アンダケボウジャさま、やはり書いておくことにします。

昨年の今頃、北京で仕事している友人がルアンパバーンへ遊びに来ました。
ラオス通貨に両替してないから現金貸してくれというので20万kip(約2,800円ほど)ばかり都合したのですが、街中のマッサージ屋さんで10万kipほどお金を失くしたというのです。

ちょうど晩飯を食べに行く途中で、その失くした店の前を通りかかったので、だめで元々、訊いてみたらと言ったのですが、現金丸ごとなのでもう出てこないと。
代わりにわたしが、彼がマッサージを受けているときにお金を失くしたと言っているのですがと尋ねました。ちょっと待ってくださいと言って、若い男が二階へ上がり、しばらくして彼の失くした現金を持ってきてくれました。服を着替えるときに胸ポケットから落ちたらしいのです。
わたしもラオスの田舎町でも出てくる可能性はあまりないだろうと思ってそんなに期待していなかったのですが、中国で仕事している友人は本当にびっくりしたみたいでそんなことがあるのかと感動していました。

何年か前の中国での話。
上海から烏鎮までバスに乗り、ローカルバスに乗換えようとすると(停留所に書かれている)6時のバスはないよと小型車の運転手。待ってもバスは来ません。そんなに遠くはないみたいだけれど、荷物もあるし烏鎮西柵までその車で行くしかありません。
受付カウンターで宿のチェックインを済ませ、西柵内へ入る小舟に乗り込むと中国の公安がやってきました。
日本人のわたしを探していたようです。何かと思ったら、カメラを出してあなたのだろうと。
やや旧型の部類になったわたしのカメラに違いありませんでした。

上海南から乗ったバス、一番前の席に座っていたのですが、カメラを忘れたようです。でもその時はバスを降りて宿のチェックインを済ませてもカメラのないことに気づかなかった。何をやっているんだろう。

でもここにいるのがよくわかったなあ。カメラノボディに名前入りのシールを貼ってあったのか。
バスの運転手から公安というルートで捜索の手が伸びたのでしょう。
浙江省の田舎の人たちの親切で正直なところは以前の日本と変わりありませんでした。ありがたや。

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1件のコメント

  • 良い経験をされましたね

    落とした物が出てきた、本来はあるべき姿ですが実際はなかなかです。

    ひとつ一つは些細なことですが接する人たちからいろいろと厚意を受けました。

    のっけから中国人はという人がいますが接触した人たちは日本人を蔑視する人はいませんでした。

    ろっきいさん お互いに受けた恩義は忘れたくないですね。



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