イタリアの年末年始 大晦日のカウントダウンは五月蠅いだけで嫌いなので寝ています。ですから 知りません。アジアのリゾートになると大音響で騒ぐのでさらに始末が悪い。 この点、イタリアでも田舎は花火が上がる程度なので、おとなしいものです。 むしろ年越しのディナーにでも出て、地の人と(本当に近所のおじさんおば さんが着飾って出席します)静かに喜びを分かち合うほうが楽しいですし。 イタリアの大都市ならば何処も同じだと思います。 年始ですが、元日は観光も買い物も壊滅的です。ベネチアは特殊な街(観光 が産業)なので、開いている土産物屋もあるし、静まり返った街を早朝から 散策するのも良いかも知れません。最近は、この日を移動に使うことが多く なりました。店もレストランも開いていない訳ですから。 一般論ですが、大晦日は店は遅くても5時か6時で終わり(午前中で閉める店 も多い)、レストランはコースメニューで予約制のディナーのみ。要予約で、 結構高く、しかもめかし込んできます。通常は早くて8時、大抵は9時頃か始 まる夕食ですが、この日だけは12時過ぎまで持たせなければならないため、 さらに遅くなります。これには参加したくない場合は、昼をきちんと食べ(夜 のために通常営業する店がほとんど)、夜は部屋でワインかプロセッコで乾杯 をして寝てしまいます。このため、外の喧噪から逃れてしまうことにもなる のです。ちなみに広場に近い(サンマルコとかドーモ前)ホテルに泊まり、防 音が悪いとその日は眠れません。 翌日は、ホテルもかなり手抜きをします。まず従業員が足りない。部屋の掃 除もなかなかしてくれない。朝食も品数が少ないとか給仕ができていないと か。しかも街には何もないし、近隣の観光でもしようとしても交通機関も動 かないという状況です。そこで、国外に脱出とかをします。 イタリアも地方によって風習が違い、元日にパーティーをするところは、 元日の食事の確保も困難になります。この点でも、もろ観光地のほうが 被害が少ないでしょう。