イタリアなら ご指摘のヴェネツィアを筆頭として、大都市以外で明らかに過剰な観光客が小さな町に集中しているのがチンクエテッレとアマルフィーで しょう。バスは通学の足としても機能している点では江ノ電と同じ。 脱線ついでに言ってしまえば、よくここでも、「英語が全くできなくても問題ないですか?」という質問が出てきて、 私は否定派なのですが、多数派は「全く問題ない」とか、「私も身振り手振りと度胸です」とか。 しかし、それではレストランの注文だって接客にかかる時間は倍、いや数倍掛かるでしょう。それで本当に歓迎されるのか。 バブル期と崩壊後しばらく、日本人が大挙してイタリアブランド買い漁りに走りました。大阪弁で強引に通すおばちゃん軍団を 本当に店員が喜んで受け入れていたのか。同じことが今、日本でおきているようです。コンビニのアルバイトが、次々と商品説明を 求める中国人客を、業績向上につながると思って、懸命に対応しているのか。東京のJRみどりの窓口では、客が数人でも30分以上 待たされることが少なくない(ICカードが会社を跨って使えないため窓口購入が必須)現状が果たして健全なのか。 ドイツの高級デパートで、従業員専用ドアにドイツ語と中国語(簡体)のみで、”関係者以外進入禁止”とあったり、 靴売り場のソファーを一家で占領し、そこでビールを飲む姿がみると、決して歓迎されてはいないと感じました。 日本人はおとなしいし金を使ってくれるので、歓迎するという建前も、少なくとも後者では中国に完全に負けています。 金のない日本人は果たして魅力的な観光客なのか・・・。