17/08/18 21:29

今どきの海外旅行について(追記)

みなさまコメントをありがとうございます。

さて、先ずはこの件に関する追記から。


海外旅行において周遊型と滞在型に分類する手法は古くから行われているわけですが、今どきの海外旅行はそういう伝統的な分類で結論が出せるほど単純ではなくなっていることが各種の調査で明らかになっています。

「旅行者の45%が、2017年には「目的地に冒険的な場所」を選びたいと答え、47%は「自分の友人が誰も訪れたことのないような未開の地に行ってみたい」と答えています。」(By booking.com)

とあるようにそもそも従来の名所名跡を訪ねる旅行者が大半であった時代は終わりつつあるという現実を突き付けられているのです。

この掲示板で旅程を質問する投稿がほとんどなく仲間募集が圧倒的に多いのもbooking.comの言う「冒険心を満たす」という傾向を示しているのではないかと。

スペインのような周遊型が望ましいとされてきた目的地にあってもイビサやトマティーナなど冒険系が中心であとは付け足しみたいな投稿が見られるようになってきています。

「前者はコンサバな旅行パンフレット型、後者はイマドキな個人アルバム型と呼ぶことができ、旅行パンフに象徴されるマス・ツーリズムからの脱却が起きていることがうかがえる。予定調和的に旅行パンフやガイドに載っている観光資源を追体験するのではなく、偶然の出会いや予期せぬ体験を期待するのが、イマドキの海外旅行の傾向であろう」というJTB総合研究所主席研究員・黒須宏志氏の分析も当掲示板の動きと実に一致しているのではないかと。

MP3さん、車窓から観る美しい景色、たとえば地中海はビーチに降り立って何時間か過ごして体験できるそれと比べるとまったく違うものです。TV番組の車窓からシリーズを完全に疑似的な体験とすれば一応現地で車窓ということから半疑似的ではあっても「六本木を車で通過したときにセレブを見かけた」と「六本木を歩いていたらセレブとすれ違って握手してもらいサインもゲット」という以上に違うのではないかと。

旅くまさん、私も目から鱗なインパクトを受けています。しかし、上記の専門家の分析のように旅の軸を新しいアングルに変えてみることでこれまで不思議に思っていた当掲示板の新動向を理解する鍵が得られたように感じています。

アンダケボウジャさん、

ありがとうございます。追体験型の旅行スタイルはテーマ型旅行とも言えそうですね。追記しましたように周遊型であれ滞在型であれ「冒険心」を満たすような追体験をしてみたいという旅行者が増えているのかもです。今や海外旅行番組では好奇心を刺激されるコンテンツが増えてもいるでしょうし。その影響で海外に出ていくひともまた増えているのではないかと。



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1件のコメント

  • 事実誤認

    >この掲示板で旅程を質問する投稿がほとんどなく

    私は旅程専門ですが、自分の仕事に差し支えがあるほど回答に忙しいです。
    ほとんどなければ、仕事に専念でき、うれしいのですが。
    実際は質問の3分の1から半分は旅程に関したものです。

    他のコメントも1か2なのを50や100とおおげさに騒ぎ立てているだけです。
    旅好きのマインドなどそう変わりません。まだ行ってない所に行きたいがマジョリティです。
    滞在型が増えているとは10年、20年前にも散々ききましたが、増加は毎年、微々たるものです。
    この掲示板の旅程の9割以上が周遊型であるという現実から目を背けてはいけません。
    そのニーズに的確に応えている回答者はトピ主に信頼されています。

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    17/08/19 16:22

    延べ数ではなく実数

    スレッド数を見てください。そのうちいくつが旅程に関する質問ですか?実数は実に少数ではありませんか。

    あなたが多忙なのは少数の旅程関連で多数の投稿をしているからです。母数となる実数が少ないのでいくらその大半がと言っても少数に変わりありません。

    それに対して仲間募集のスレッド数、つまり実数はなんと多数なのでしょう!

    各種の専門家による調査結果がそのまま現れていると言えるかと。

    なお、私が注目しているのは周遊型と滞在型という分類よりも従来の名所巡り中心の海外旅行がその他の目的にシフトしている点です。

    いくら従来型の名所巡りは永遠に不変とあなたが叫んでも専門家や専門機関がシフトしていると結論付けているのですから仕方ありません。観光業界もそのような変化への対応に苦労しているわけです。

    それとも専門家や専門機関よりもあなたの方が正しいとおっしゃるのでしょうか?業界レポートや調査結果などをチェックしてコメントしていくださいませ。