17/08/12 03:34

トレドが小京都であることはその特異な歴史が重要なファクター

MP3さんは「スペインで1日 トレド で検索すると ある を肯定するコメントがごまんと載ってます」と明言しました。

それで私もぐぐってみたところ、いずれも「といわれる」、「といわれている」といった類の引用フレーズでしかなく「実在する」と主張しているのはあなただけです。


引用者さんたちも「あるを肯定している」などと決めつけられたら迷惑ではないかと。

また、MP3さんはNHKは放送内容に関して厳密にチェックしている旨のコメントをしました。ところがNHK放送ガイドライン2015追補に「厳密なはずのチェック機能が働いていない実態」が示されています。

社会的な影響のないトレドの言い伝えのような些末なことにメディアが厳密なチェックなどするはずがないのですよ。

さて、本題の「トレドが小京都であることはその特異な歴史が重要なファクター」ということに関して

Wikipediaのトレドに

「トレド征服以降、カスティーリャ王国やスペイン王国は定まった首都を持たず、トレドは一時的な宮廷の所在地であった。1561年、フェリペ2世がトレドからマドリードに宮廷を移すと、マドリードが首都として確定し、トレドはゆるやかに衰退を始め、現在に至っている。」


と「トレドは千年の都」ではなくトレド征服以降は「一時的な宮廷の所在地であった」と記述してあります。

そういう特異な歴史であったからこそ私も指摘してきたトレドの現在があるわけです。「トレドは一時的な宮廷の所在地で」あって確定された首都ではなかったのですからそれなりの人口が集中することも京都やコルドバのような繁栄もなかったのも無理もありません。

だからといってトレドの価値が下がるわけではなく、むしろそのような不利な歴史的な背景があるにも関わらず魅力のある小京都なのであり、根強いファンがいるのですよ。

その証拠にトレドの印象を「まるで京都のように素晴らしかった」などとコメントしている日本人はまずいないでしょう。私がぐぐったところ出てきたのは「トレドは鎌倉のようなところ」というごくまともな感想でした。

京都に行ったことのないひとならともかく(いまどきそういうひとも珍しいでしょうが)、トレドを鎌倉と比較するのは至って自然なことかと。

  • いいね! 0
  • コメント 3件

3件のコメント

  • 17/08/12 12:57

    トレドは日本で云えば鎌倉か

    leoxsさん マドリッドにお住まいですか。楽しい街ですね。

    元々外国の町を日本の町に置き換えるのは無理があるとは思うのですが、それでも今話題になっているトレドを鎌倉と例えるのは中々当を得ている気がします。歴史的には鎌倉も一時的には実質の首都であったわけだし、都市の規模も、地理的にも東京から似たような距離だし、禅宗の本山があったり宗教的にも類似性がありますし。

    トレドはやたら坂の多い、入り組んだ路地など中世の面影を残し趣のあるとても興味深い街で好きなんですが、歴史はともかくあそこを京都に擬するのは不適切でしょう。現在の都市の規模その他違いが大きすぎて、トレドには荷が重すぎるというか却って失礼かと思います。まあ鎌倉もしくは奈良あたりが適切な例えで、因みに奈良とトレドは姉妹都市になっていますね。 姉妹都市は似たような都市が結ぶことが多いようで、例えば京都なら、パリ、フィレンツェ、西安、キエフ、プラハなどが姉妹都市になっておりいろんな意味で類似性があり納得です。

    「スペインンで一日ならトレド・・」ですが、例えば私の好きな表現「イスファハーンは世界の半分」などが歴史なども踏まえてアカデミックに説明されているのに対し、googleでざっと見た限りではもっぱら日本人旅行者のブログや紀行に登場するだけなのですね。セビージャやグラナダなどのように原語での韻を踏んだ格調のある格言(ことわざ)などに比べトレドのそれはなんだか安っぽくて、多分日本の旅行社の考えたコピーであろうと思っていいのではないでしょうか。

    • いいね! 0
    • コメント 2件

    どこに例えてもご自由ですが

    鎌倉は無理がありますね。
    東京の前の都は京都
    マドリの前の都はトレド(スペインの宮廷はトレドからマドリに移されましたという記述がございます)
    という共通性から スペインの京都といわれているのですから、

    • いいね! 0
    • コメント 0件
  • 退会ユーザ @*******
    17/08/12 12:38

    小京都の定義

    >トレドを鎌倉と比較するのは至って自然なことかと。


    鎌倉は小京都ではないようですよ



    小京都

    京都との歴史的な関わり、伝統産業の育成、碁盤の目状につくられた街路といった特徴を持った「小京都」で京都ゆかりの全国の自治体が京都と手を結び、昭和60年に「全国京都会議」を結成し、北は松前から南は知覧まで全国53市町が加入し、文化財や町並み保存に努めている。


    小京都一覧

    北海道 松前町 最北の城下町
    青森県 弘前市 洋風建築と武家屋敷
    岩手県 盛岡市 夏の風物詩とチャグチャグ馬コ
      遠野市 柳田国男「遠野物語」の地
      水沢市 300年の伝統を持つ日高火防祭
    宮城県 村田町 古い土蔵造りの町並み
    秋田県 角館町 黒板塀に映えるシダレザクラ
      湯沢市 東北の灘の異名を持つ酒どころ
    山形県 酒田市 日本一の大地主本間家別荘が美術館に
      山形市 西陣織の原料紅花の産地
    栃木県 栃木市 日光例幣使街道の宿場町
      足利市 太平記ゆかりの歴史の町
      佐野市 万葉の歴史に培われた文化と伝統
    茨城県 古河市 利根・渡良瀬の大河に囲まれた歴史と文化
    埼玉県 小川町 和紙の里と鎌倉街道要衝の地
    新潟県 加茂市 京都賀茂神社ゆかりの青梅神社の門前町
    長野県 飯山市 奧信濃の寺の町
      松本市 今も生きる伝統工芸品
    飯田市 八幡の旧道と大平宿の町並み
    愛知県 西尾市 今川氏・大河内氏発祥の地
      犬山市 日本最古の国宝・犬山城と文化遺産
    富山県 城端町 伝統工芸・城端仏壇
    石川県 金沢市 伝統工芸に名園、名刹
    福井県 大野市 京都をモデルにつくった奥越の城下町
      小浜市 100以上の寺、文化財の宝庫
    岐阜県 高山市 乗鞍岳、上高地への登山口
      八幡町 国の需要無形文化財「郡上おどり」
    三重県 上野市 伊賀忍者と松尾芭蕉
    京都府 京都市 山紫水明の平安京の面影を残す
    兵庫県 篠山市 茅葺きの武家屋敷に妻入商家
      出石町 古事記から始まる古い歴史
      龍野市 童謡「赤とんぼ」のふるさと
    鳥取県 倉吉市 白壁土蔵群と商家の町並みと倉吉紬
    島根県 松江市 古代出雲文化の中心地
      津和野町 森鴎外や西周の旧宅も残る
    岡山県 津山市 出雲と大和結ぶ出雲街道の宿場
      高梁市 日本一高い山城・備中高松城
    広島県 尾道市 「転校生」「時をかける少女」
      竹原市 頼山陽を生んだ町人文化
      三次市 たくさんの古墳や遺跡群
    山口県 山口市 大内文化伝える社寺、遺跡
    萩市 堀内地区と平安古地区の武家屋敷
    愛媛県 大洲市 奈良時代の巨石遺跡も残る
    徳島県 那賀川町 阿波文化発祥の地
    高知県 安芸市 岩崎弥太郎旧邸、内原野焼きの窯
      四万十市(旧中村市) 東山、鴨川、祇園の地名もある
    福岡県 甘木市 秋月の町並みと歴史と文化
    佐賀県 小城町 祇園川に舞うゲンジボタル
      伊万里市 伊万里焼と鍋島藩焼き物文化が残る
    熊本県 人吉市 温泉に球磨川下り
    大分県 日田市 幕府天領として栄える
    宮崎県 日南市 飫肥地区の城郭再現と町並み保存
    鹿児島県 知覧町 見事な枯山水の知覧式庭園

    http://furusatotabi.com/newsnow/syoukyouto.htm

    • いいね! 0
    • コメント 1件
    17/08/13 15:13

    小京都の定義(なるほどです)

    クレバーソースさん、引用をありがとうございます。

    リスペクトして今後はトレドは小京都という表現は慎みます。

    ただ、トレドを実際に観て「まるで京都のようだなあ」という印象を持つ日本人観光客はおそらく少数ではないかと。むろん統計的に調べたわけではないので断言はできませんが。

    ガイドブックに記載されていることでも現地に行って観ると実際とは異なっていたという場合(なきにしもあらずかと)、学術的にはともかく現実を取るのが普通のように思います。つまり、鎌倉や日光と比べたり、あるいは奈良と比べたりと。

    クレバーソースさんがスペインの首都に関しての引用でガイドブックの記述とは異なっている部分がありますが、ガイドブックを鵜呑みにはできないということなのでしょう。ガイドブックの役割からしてそこまで求める必要もないわけですが。


    • いいね! 0
    • コメント 0件
  • いいえ、トレドは小京都などではなく、スペインの「京都」です、西ゴート王国の都だったから。

    「スペインの京都」と表現したガイド本、世界遺産本、旅行雑誌、TV番組は無数にあります。

    ずっとスペイン(西ゴート王国)の都だった⇒イスラム王国の全土(&ポルトガル」を支配された500年ほどはコルドバなどに都が移る⇒国土回復後は王都として実際上の首都⇒マドリードに移る

    ですから、都だった期間がスペインで最も長かったのはトレドです。都合スペイン1000年の都が小京都などではあるはずがないですか。

    小京都などとわけのわからにことをいうのはあなただけです。

    小京都というのは京都に似ているが一度も首都になったことがない、金沢、高山、津和野、萩、弘前、中村などをいうのですよ。
    少なくとも西ゴート王国時代、数百年もスペインの都だった街が「小」京都であるわけがありません。

    • いいね! 0
    • コメント 1件
    退会ユーザ @*******
    17/08/12 16:00

    かなり無理があります

    わたくし今バカンス中で、出てくるつもりなど毛頭ありませんでしたが、どうしても見過ごせなくなり出て参りました。

    ヨーロッパ中世の「首都」という概念は、近世以降のものと全く異なっていまして、基本的に宮廷は各地を移動し、そのときにいる場所が「首都」となる、というぐらいの観念しかありません。
    たしかに西ゴート王国の政治行政の中心がトレドに置かれた時代はありますが、それはたかが560年から711年までの間です。現在手元にスペイン史の本がないためウィキに頼らざるを得ないので、それが正しいという前提の下での話ですが。

    だいたい西ゴート王国なんぞ、たかがゲルマン人の部族国家の一つに過ぎません。イタリアで言えばランゴバルド王国と同じです。イタリアで、ランゴバルド王国の中心都市だったパヴィアを京都やら小京都やらに例えることなど誰もやりませんし思いつきもしません。
    代表的な地方都市の一つである、それで十分ではございませんか。

    以上で引っ込みますので、レスは不要です。