チェスキー・クルムロフからチェスケー・ブディヨヴィッツェ

この区間をバスで往復したのはもう十年以上前の夏になります。
歩いて町を下ってスピカバス停から路線バスに乗車したような記憶です。

途中立客がいたかどうかは憶えていませんが自分は座れたのでしょう。最近は込み合うとかいうことなら、クルムロフのターミナルが始発ですのでそちらから乗車すれば問題ないでしょう。バスターミナルと言っても屋根もない停留所のポールがいくつか立っているだけでした。

町としてはブディヨヴィッツェの方が普通で好ましい感じ。南ボヘミア博物館で日本から来ましたと言ったら、丁重に扱ってくれました。クルムロフはクルムロフで特徴があって良いですが。

今年北イタリアを旅行して街の中心の大聖堂と広場がブディヨヴィッツェと相似であることに気が付きました。
ロンバルディアとボヘミアで街の作りがよく似ているのです。中世・近世は同じ文化圏なのでしょう。

復路も路線バスがあるのでしばらく待てばクルムロフ行に乗れます。
クルムロフというと城が有名ですが、エゴン・シーレの美術館もあり、ここも良いです。
クルムロフの川沿いを散策しているうちにユダヤ教徒のシナゴーク(教会というより公会堂のようなもの)を見つけましたが、今は使われておらずひっそりと廃墟のようでした。プラハでもユダヤ教の教会が観光ポイントになっていますが、近代ヨーロッパのユダヤ教徒の運命というか、盛衰を感じました。