私も違和感を覚えました(自戒をこめて書きます) フランスにいるスリや泥棒は皆ロマ?ロマは犯罪ばかりしてるの?と。 もちろん私もローマやミラノのロマのスリ集団に注意!とか書くことはあります。明らかに一目見たら彼らだと分かる集団が中央駅界隈にいて、引ったくりやスリをするのは事実です。しかし皆がそうではない。 イタリアでは一時期「アルバニア人は泥棒」と言われてました。その次は「モロッコ人は・・」になり、時期によって色々です。地元のイタリア人の犯罪集団(マフィアやカモッラの予備軍)による引ったくりの方が実は多いのでは?と疑問に思います。特に南部では。 ある人種や民族集団に対する偏見が憎悪観念に転化すると、容易にそれは暴力にも変わりえます。反セム主義の本を思い出されたのはそういうことですね。実際に、ハンガリーなどではロマに対する暴力や迫害も起きています。 私たち日本人は、ヨーロッパに行けば有色人種なのだから、差別される対象でもあります。なのに、差別するヨーロッパ人の偏見を身につけてしまうのは矛盾してると思います。やっぱり暮らしていたら時にはいやーな思いすることあるのに。 この本、ぱらぱらめくっただけで通読してはいないのですが、とても良さそうです。 http://sekaishisosha.jp/cgi-bin/search.cgi?mode=display&code=1694 人類学の研究者の人が、実際にマヌーシュ(というロマの一集団らしい)の中で生活したフィールドワークです。凄い行動力、と思いました。アメリカでは入手しにくいでしょうけど・・。 でも著者の人の個別論文ならCiNiiで検索してダウンロードできると思います。 http://ci.nii.ac.jp/
あれ、リンクが表示されてない サイトの検索結果だと表示されないようです。失礼。 改めて、 左地亮子『現代フランスを生きるジプシー -旅に住まうマヌーシュと共同性の人類学-』(世界思想社、2017年)
左地亮子さん って 吹田の民族博物館の方のようですね。 http://www.minpaku.ac.jp/research/activity/organization/staff/sachi/index 今回の日本旅行大阪に1日は使うぞと思っていて大好きなみんぱくにも行きたいと思っていたのですが、司馬遼太郎の記念館に行ったら時間ぎれでした! 世界に貨幣経済に対して偏見のある人たちや 私的所有権を認めない人たちがいても 世界が一様に西洋的な教育で薄っぺらくならないで、 悪くないと思ってます。