フランスで働く こんにちは。 フランスで就業するには、労働許可が必要です。 まずは、在日フランス大使館のサイトをご覧になって、どんなVISAがあるかをご覧下さい。 それから、フランスの失業率が10%近いという現実を理解してください。 闇で就業している人もいますが、労働監督局のガサ入れで摘発されれば国外退去となります。もう二度とフランスの地を踏めないでしょう。ライバル企業が互いにチクルこともあるようです。(日本でも従業員や家族のタレこみで査察が入ることがありますよね。) 闇でも何でも10年滞在すれば、さらに10年滞在が許可される制度がありますが、右派政権党が改正(不法滞在者にすれば改悪)する法案を立案中ですので、いまより状況がよくなることは考えにくい。CPE騒ぎで左派が力を盛り返していますが、昨年の暴動を考えれば政権をとっての移民政策は慎重にならざるをえないでしょう。 「学生VISA」で一時労働許可を取得する方法もありますが、就業可能時間は最大で週17.5時間です。20時間とも聞きましたが、フルタイム労働時間の半分という話もありますので、前者が正しいのでしょう。 しかも、特定の学校に通学する生徒しか得られないだとか、半年以上経たないとだめだとか、という話をよく目にします。 また、最近は、滞在許可取得(*)厳しくなって、入学許可が一年なのに、滞在許可が半年しか出ないという例もあるようです。 さらに、滞在許可の更新が拒否されるケースもあるようです。 加えて、学生VISAから就労VISAへの「切替」は出来ず、(フランスでめどをつけてから)いったん日本に帰って取り直す必要があります。 (*)VISAを取得して入国する人は居住自治体の県庁・県警察本部にて他滞在居を申請・取得しないといけません。 「労働VISA」を取得して入国するには、まず雇用者との労働契約を結び、雇用者がフランス当局に申請して許可を得た上で、VISAが発給されます。 つまり、まずは雇い主を見つけないといけないわけですが、雇用者側が手間ひまかけて手続きする必要性を感じなければいけないわけです。 たとえば、高度な特殊技能がある、派遣駐在員として管理職として本社に人材派遣を要請されるなど、フランス国外から人材の提供が必要であることを合理的に説明できないといけません。そうでないと、まずフランス国内で採用活動を行え、ということになります。 企業側も、条件が然程変わらなければ、何らかの理由で就業資格をすでに持っている人を優先するでしょう。求人広告にも「労許要」(労働許可が必要)というくだりが大抵あります。 日本企業の現地法人に職を探す手もありますが、求職者は多く、募集広告を出すと、日本語に堪能なフランス人を含め多数の応募があります。募集しなくても、売込みの手紙が舞い込んできます。日本企業でも、日本語だけでなく、英語・フランス語の語学力が要請されるでしょう。 最近、どこかの国の企業のフランス子会社のマニュアルが英語であることを不服として訴えた従業員が裁判で勝訴したという事例があります。この国で、特殊技能なく生きていこうと思えば、フランス語はマストでしょう。 その他、PL(Profession Liberale、自由業)と通称される地位があるようです。詳しくは知りませんが、手に職を持っている人が多いのではないでしょうか。 この資格がカンタンに取れたという人の著書もありますので、フランス在住日本人の著作やブログなどを参考にしてみて下さい。 また、フランス人配偶者を得ることも選択肢の一つです。 ただ、これも上記立案中の法案では滞在許可が取得要件を厳しくする動きにあり、実際に現場の役所では厳しくなっているようです。 VISA/滞在居関係に関しては、フランス在住者が集まるOVNIというフリーペーパーが運営するWEBサイトでよく論じられていますので、参考にされてはいかがでしょうか。 www.ilyfunet.com 求人広告もあったと思います。