国内業者には 扱いがないと思われます。 需要がないのと儲けにならない。 買うのなら、エアライン直接か、現地の法人向け会社に 限られます。 その前に、もはや手遅れなのですが、欧州の場合、片道で入り、 復路片道現地調達や往復購入は、実は自由度を縛る結果になる可能性が 高くなる、価格的にも決して安上がりにはならないことを知っておくべきでした。 自由気ままな自由人や世捨て人ならいざ知らず、年一回、しかも他人も休む時期にしか 出られないのなら、むしろ制限のあるものの割安な国内発券に走るべきだと思います。 これが週末旅行が可能な近隣国(精々数時間のフライト)なら話が別です。一泊二日は 割高になったり、週末料金とかが日本人向けに発生するし、複雑なルートには対応しなかったり、 日本特有の制限が多く掛かるためです。 海外往復はそれに縛られます。人間の付き合いと同じで、後腐れのない関係のほうが楽な場合が 少なくないのです。ましてや復路破棄は問題も多いし、サーチャージもバカにならないし。 また、”オープンチケット” なるものは、かつて団体用航空券バラマキ灰色時代の もので、いまや、一年有効、無料復路変更可能なものに変わっています。 袋を決めずに空白で発券できるものではありません。予約クラスがおなじならば、 日本発券の旅行者が殺到する時期に自由に乗れるとは限りません。 先の自由人ならば、スタンバイをかけ、空きが出るまで現地で待ち続けることは可能です。 でも、仕事人なら、まず職を失い危険性の方が高くなる。 日本発には片道がノーマル近くに引き上げられるケースが多いのですが、海外発券では 片道の倍程度が往復になることも少なくありません。これも、今やほとんどの エアラインで居住国以外発の航空券を買うことができます。実際に調べてみて ください。とくに、現地では無名の第三国エアラインや経由便は安く売られています。 週1〜2便とかも、経由地で一泊必須とかも安くせねば売れないのですが、予定通り帰国できない リスクや、貴重な日程を無駄な乗り継ぎで消費することもあり得ます。 HISや日通などは法人帰国用に片道でも割安な航空券を売っています。 www.his-germany.de/air/ 25歳以下ならAYの片道が安いが、JALだと10000 EUR、EKでも600 EURと さほど安くないし、何よりも希望日に空きがあるとは限りません。 希望日に戻るために、高額なチケットを買う羽目になれば、まさに本末転倒。 混雑時期にしか出られない人は、必ず復路を確保してから日本を出るべきなのです。 むしろ、世界一周でも買って、それを二回に分けて使う(現地発見で戻る)とか、 80日間ではなく、一週間で世界一周を強行するとか、LCCを使わなくてもFSCの 乗り継ぎ保証のあるエアラインを探してももっと安くなる可能性はあったはずです。