ダル・エス・サラームの交通雑感その2

空港からの公共交通機関はタクシー、しかない。で、空港の敷地の外(当たり前だが)に大きな通りがあり、そこまで出ると、ダラダラ(ミニバス)のバス停がある。歩き方には50メートル、とか書いているが、たっぷり500メートルはある。敷地外に出る舗装されていない小径のような道があるのだけど、これを見つけられるか・・・「邪魔」も多く、道路にたどり着くまでに「タクシー?」は10回以上、「モーターサイクル?」が2回、自家用車のおじさんが送ってくれると運転席から声をかけてきたのが1回・・・最初の内は「凶悪都市ダル」のため、親切かぼったくりか分からないのは、無視、しかない。

通りにでてからは「どっち方向がダルか?」というのを近くのお兄さんに確認して、道路を横断して(信号のルールも分からないが、この国のいいところは、車は左側通行、である。)ダラダラのバス停に行く。(バス停はすぐにわかる。)ここで「ポスタ、ポスタ!」と連呼すれば、誰かが教えてくれる。ようやく乗ったダラダラは運転席の後ろに立つしかなかったが、とにかくジモティしか乗ってない。というか、多分、タンザニア人も「飛行機に乗る」人たちは、空港の行き来にダラダラは使わないようで、とにかく空港からの旅行者でダラダラで市内に行こうとしているのは私だけ、のようだった。

こういう時はまず最初にすることは、携帯、スマホの利用率の観察、なのだけど、30人くらいの乗客でスマホが一人、携帯が数人・・・あとでもうちょい普及していることが分かったので、堂々(?)と街中でスマホを見ながら街を歩いたが、この辺の判断が難しい。

日本製の中古のマイクロバスなのだが、途中でスピードメーターが壊れていることに気付いた。運転手は頭上にある扇風機を時々叩きながら(故障がちですぐに止まる。)運転している。渋滞が案外ひどくて特にタザラジャンクションと言われるタザラ駅(タンザン鉄道のダル駅、空港と同じ通り沿いにあって、市内により近い)の交差点の渋滞がひどく、現在、立体交差する道路を日本のODAで作っているのだけど、現地で見た政府広報紙では、ちょうど駐タンザニア日本大使、タンザニア政府関係者、謎の会社「スミトモ・ミツイ」の関係者と視察に行って、工事の進捗を「スミトモ・ミツイ」に急がせた、という記事があった。ということで、工事が完成するまでは、渋滞にはまったら、それは「スミトモ・ミツイ」のせいである。多分。
http://www.smcon.co.jp/2016/042117276/


ダラダラは400TSH。(車掌が必ず乗っていて、その車掌に支払う。)ATMからは10,000か5,000TSHの札がでるので、おつりはくれるけど、出来れば小銭を作っていた方がよい。このダラダラを自由に乗りこなせれば、何も問題はないのだが、路線図がある訳でもなく・・・ポスタ、魚市場の隣、フェリーターミナルなどにダラダラターミナルがあるので一度研究してみたかった。・・・

私の泊まったホテルのキスツ近辺には正規タクシー(緑色のラインが入って、番号が書いている)がたむろ(?)している場所がやたらと多く、三日間で100回以上「タクシー?」と声を掛けられた。もっと客の居そうなところへ行けよ、とも思うのだけど、こうなると正規タクシーとは何か?ということになる。旅行会社で聞くと、その辺にたむろしている正規タクシーは乗らない方がよい、と言うのだけど、そうなるとうーん・・・ということで、タザラ駅に行くときはホリディインの横に並んでいる「正規タクシー」に声を掛けた。どうしてもタザラ駅行のダラダラが見つからず、苦肉の策だったのだが、20,000TSH。2015年版ロンプラが空港まで30,000~35,000TSHとあるので、まあ妥当なところということでOKしたが、400で行けるところが、20,000かかるというのは、サラリーマン旅行だから割り切るしかない、としよう。

余談だが、ドライバーはHow muchに対して、「Twenty」と言ってきた。「たんざにあ・しりんぐ?」と聞き返したら、「Yes」(20米ドルだと倍以上の値段。)というのだけど、本当にそのまま20TSHしか払わなかったら、警察沙汰になっても「彼はTwentyと言った。」と言い張れば、どうなるんだろう。とふと、考えてしまった。逆のパターンでやられた話はよく聞くし、何せ「凶悪都市」、「世界有数の貧困国(これは歩き方の表現)」なんだし・・・

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1件のコメント

  • ダル・エス・サラームの交通雑感その3

    タザラ(タンザン鉄道)もタンザニア鉄道(この二つは別会社)もコミューター列車を走らせている、というのだけど、これは確認できず。それに比べればBRT(DART)は実質一路線のようだが、かなり混んでいる(でも、この街の規模や経済力からして、やはり地下鉄くらいの輸送力がないといずれ破たんすると思う。・・・)一度だけ乗ったが、切符は窓口で買い(3駅くらいで650TSH)きちんとプラットフォームがある。(バスの乗降口も高いところにある。)QRコードが印刷されていて、自動改札機で読み取らせる方式で、ICチップなんかでなく、こっちの方が賢いと思う。

    私が待っていたら「Sorry,not in service」行きが来たのだけど、みんな平気で乗り込んでいる。このバス「999番」という系統があり、みんなそれに乗っているのは見ていたので、「999番なんて、凝った路線番号を付けるのね?」と思っていたら謎が解けた。要は自分の行先に行くか、周りの人に聞いてみた方がよい。冷房は入っていない。(結局、行き帰りのエミレーツ以外に冷房の入った乗り物には乗らなかった。・・・)適宜、使ってみてください

    ザンジバル行きフェリー

    有名な(JICAもロンプラも歩き方もお勧めの)Azam社のフェリーにしか乗らなかった。朝7時発というので、6時過ぎくらいにフェリーターミナルに着くとまあ大混雑である。一つの要領として、全ての声をかけてくる人間は一切無視して、Azam社の青いチケット売場に直行すること、である。声を掛けてくる方もAzamのフェリーチケットと言ってくるが、10~15ドルくらい上乗せしている。一時間前なら普通に窓口で十分買える。また、中に入るとforeign 何とかといういかにも外国人向き窓口があるが、それも無視してジモティといっしょに並べばよい。ジモティも含めて、身分証明書は必須(外国にフェリーで渡るつもりでいた方がよい。)でパスポートを見せる外国人は米ドル払い。私は往復切符で70ドル支払う。カードは使えない。

    チケットのチェックは厳重で、乗船するまでに三回くらいチェックが入る。二等で十分。デッキ席があり、晴れていたらこちらもお勧めである。ザンジバルまで一時間半くらいのスケジュールであったが、行きも帰りも二時間かかったので、やや多めに見ておいた方がいい。船内には売店もあり、船内販売も回ってくる。

    ザンジバル側は普通に入国審査があり、入国カードも書く必要がある。(ちなみに出国カードもある。)Revolutionary Government of Zanzibarというやや物騒な名前の自治政府が管理しており、パスポートにスタンプまで押されたが、あれは日本国政府的にはいいことなのかどうかよくわからない。税関のチェックももちろんある。

    ザンジバルはストーンタウンだけだと徒歩で十分、タクシーの必要は全くないが、やはりタクシー、タクシーと寄ってくる。私は郊外には行かなかったのだけど、まずはダラダラで次にタクシーを考える、というところか。

    ということで、乗り物で全く危ない目には合わなかったし、そういう意味の治安は問題ない、と思う。(ただし、あとで知り合った旅行者には、タンザニア国内では怖いのでタクシーには絶対乗らなかった、という人もいたが。)胸元も露わなTシャツを着たお姉さんから、目しか出さないブルカを着ているお姉さん(か、おばさんか分からないが)までいる上に、何語をしゃべる何族(あえて「族」を使うけど)がたくさんいる国をよくここまで平和にまとめている、とつくづく思う。ユーゴとか旧ソ連のように崩壊・混乱していく国が多いのに・・・と交通には関係ないけど。

    あと、旧英領の悪いところで、香港やドバイもそうだが、ラウンドアバウトが多い。歩行者にとっては、ラウンドアバウトほどひどい道路はない、(方向感覚が失われる、道を横断しようとして、車がどこから来るか分からない・・・等)これだけはご注意を。


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    17/03/21 15:29

    その後検索しました

    直通があるのを知りませんでした。http://www.skygate.co.jp/AIRLST/DAR/TYO/
    私は世界一周券を使いますのが何とかなるでしょう。ありがとうございました。

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