Re: 超伝導・・

横から失礼します。
住友電工の高温超伝導ケーブルがアメリカで実線路で供試されるという話は1年半くらい前に発表されていますし、さらに半年くらい前に韓国でも供試されるということがプレスリリースされています。したがって、超伝導ケーブルは目新しい話題ではなく、住友電工の株価には、すでに織り込み済みと見なすのが妥当ではないでしょうか。

高温超伝導ケーブルは古河電工が電力会社や電力中央研究所と組んで、国家プロジェクトで同様の開発を行っています。
http://www.furukawa.co.jp/what/500msc050331.htm
国内電力会社が絡んでいるにも係わらず、「実線路に使ってみよう」と誰も思わないので、今後の展開がたいへんでしょう。下手をすると税金の無駄使いと揶揄されそう。

高温超伝導ケーブルは、常時液体窒素で冷却しなければならないので、メンテナンスの手間やコストが大きな課題です。今の電線はメンテナンスフリーですから。また、国内では大規模発電所による大容量送電から、オンサイト発電(自家発電)による小容量送電にトレンドが移行してきていますので、大容量送電にメリットのある高温超伝導ケーブルのニーズがどれくらいあるのか懐疑的なところです。

高温超伝導は、送配電用途よりも、マグネットで実用化される方が先でしょう。

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2件のコメント

  • 超伝導ケーブルですか...

    私も横から失礼します。

    国内の超伝導ケーブル試験と言うのはたしか電中研の横須賀でやっている話ですよね。
    税金の無題使い云々の話はいろいろと差し障りがありますので置いておくとして、超伝導ケーブルの研究開発としては使い道があるかどうかが一番大きな問題だと認識しています。
    「まぁ普通にやればできるし... でも使い道がないのが困ったな...」

    とりあえずの超伝導の使い道としてはマグネット、限流器などでしょうか。

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  • ありがとうございます(超電導)

    内蔵介さん、電子スピン共鳴さん、さっそく、ご回答ありがとうございました。既に発表されていた情報の、追認みたいな記事だった訳ですね。やはりこういう分野はプロのご意見を聞いてからにしなきゃ。

    以前、内蔵介さんより、アメリカの広い国土をカバーする、送電線の放電ロスがバカにならないというお話聞いて、日本国内需要より、アメリカ需要が見込めると思ったのですが、確かにメンテ含む、初動コストは、足かせでしょうかね。イリジウム電話も、それが原因で廃れてしまいましたからね。日本の電力会社が、今、導入しようと考えていないのは、アメリカに比して国土が狭いので、送電ロスが過大じゃなく、また、受容メリットと、敷設し直しコスト(+メンテ)を勘案すると、ペイしないからかな。

    超電導も、その意図で作られた環境下で、何らかの問題で、超電導が達成されないと、余計に抵抗ロスを食うというデメリットもあるらしいですね。今は、自家発電がトレンドですか~。確かに地震の多い日本の場合は、そっちの方がいいかもしれません。古いタイプの地下埋設ケーブルも、地震対応力は、未知数って聞きますからね。

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