第2日、バンテアイ・スレイとクバール・スピアン 二日目は少し遠出してバンテアイ・スレイ寺院遺跡へ。距離があるのでトゥクトゥクでなく乗用車を出してもらいました。 クメール遺跡の中でも知名度の高い寺院で、東アジアの大陸系、半島系の観光客が観光バスでやってきます。 あまりに人が多いと注意力を分散させられます。 バンテアイ・スレイの装飾は彫りが深く鮮明で、赤茶色の石の色と合わせ、東北タイのピマーイ遺跡のものと類似性を感じます。 バンテアイ・スレイは女神像が有名なわけですが、それ以外の戸口上のまぐさ石というのでしょうか。 この部分の描写が風化せずよく残っていて非常に優れています。 女神像のほうはあまり近くに寄れず、遠くから見るようなふうになっていました。 人が多かったので帰路は人のいない北側の平原と湿地に水路あるエリアを周りました。 ここは時間帯によってボートトリップもあるようです。 景色は良かったのですが、現地の物売りの子どもがしつこくて困りました。 子どもたちはラオスよりはミャンマーのパガン程度の文化水準で、あまり良くありません。 クバール・スピアンは駐車場から橋を渡ると急登が始まります。かなり大きい石がごろごろしていて、周囲は暖地性の森林です。八丈島の三原山山系の谷筋に似ています。 南西日本の山は知らないのでたとえられませんが、屋久島もこんなかもしれません。 とにかくどんどん登っていきますが、ちょっとした山登りです。気温が上がって暑くなりました。 残りの距離の表示があるのですが、傾斜が急で時間がかかりその2倍くらいに感じます。 上の方まで登れば少し楽になりますが、最後の方にも難所があります。 遺跡自体は流れの中に石を掘ったリンガやヨニ、ビシュヌ神などの神像が残されています。 写真はきれいに撮れます。 文化財的な価値は知りませんが、現地の人が行楽で山に登るような雰囲気の場所ですので、短期の旅行でわざわざ時間を割いてお金をかけて来るほどの場所かどうか。 ふだん身体を動かしてない人にはこの場所まで登るのは大変に思いました。 自動車のチャーター代は55USDとのことですが、一人なので少し値引きしてもらいました。